法然院サンガ: 371

法然院サンガからのご案内

N-0371-J

2023年 8月30日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 京都市では8月に入ってからの26日間の内、17日も35℃以上の最高気温を記録するなど、全国的に猛暑・炎暑・酷暑が続いています。残暑にも関わらず、境内では秋海棠(しゅうかいどう)の蕾が膨らんでまいりました。8月15日に近畿地方を縦断した台風7号では木の枝が折れたぐらいで境内には殆ど被害がなく、ホッといたしました。京都府北部、兵庫県北部、鳥取県などで被災された皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。8月16日の夜は今年も西賀茂の「船形万燈籠」を遥かに拝み、お盆が逝きました。1年6ケ月近くウクライナにおける悲惨な光景に接し、ウクライナ人の犠牲者、図らずも戦場に駆り出され命を落とされたロシア兵の安らかなることを念佛を唱えて信じる他は為すすべのない自身の現状に心痛む日々が続きます。悲しく辛いことですが佛教の根本的な教えである「愛は地球を救わない。愛国心が戦争の原因である」を再確認しています。

新型コロナウイルスの感染につきましては、私の知人の皆様方にも感染し発熱される方が増え、第9波が打ち寄せてきています。5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類に移行されましたが、油断せず、注意深く過ごしてゆきたく存じます。熱中症にも留意されながら、どうぞ、くれぐれもお大事にお過ごし下さい。合掌

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3630万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの9年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に337回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年5月3日〜5日に勤めた第25回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から12年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。

 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 今後予定している行事と催しは以下の通りでございますが、感染再拡大の状況の推移によっては延期または中止を余儀なくされることもあるかと存じますので、ご参加の直前に予定通り開かれるかどうかをご確認下さい。      合掌


「第75回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」

9月 3日(日)

午後3時〜6時 

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会

            講師:阿満利麿先生

            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、e-mailにて法然院サンガまで

状況の変化によっては、阿満利麿先生がお越しになれない可能性もございます。
予めご了承下さい。


「旅する画家 倉本信之」
『悠久の民 チベット巡礼作品展』
 

 9月 5日(火)〜10日(日)

午前10時〜午後4時 

於 講堂

倉本信之アトリエ 〒976-0042 福島県相馬市中村字北町1ー8

Tel.&Fax.:0244-36-5420

e-mail:kurachyan0722@hotmail.com http://n-kura.com


井出悦郎著
「『これからの供養のかたち』(*)を読む」
第2回
 

(*)祥伝社新書  

 9月 7日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第3章、第4章を題材に語り合います。テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は、別に1050円が必要です。)


「廣布薩(こうふさつ)」  

9月10日(日)

午前10時

午後0時半頃終了

粗餐呈上

参加料 御志納

 本年も「廣布薩」(佛教者が定期的に集まって戒行精進を誓う法会)を厳修いたします。御随喜、御参詣、ご結縁下さる方は9月5日(火)までに葉書、電話、メール、ファックスでお申し込み下さい。

布薩
(梵語ポサーダ)


 佛教教団で出家僧侶が半月ごとに集まって戒律の条文を読みあげ、互いに自己の罪過を懺悔する儀式。一年に一度行うのを大布薩あるいは廣布薩という。在家信者では毎月六斎日に八斎戒を守ることをいう。


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」  

 9月11日(月)

午前11時

参加料 御志納

 地震発生から12年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


 「第28回 桂 塩鯛 法然院 落語の宴」

 9月17日(日)

午後2時(1時半開場) 

於 方丈

出演


桂 塩鯛    『しじみ売り』、『ワニ(桂 三枝 作)』

桂 鯛蔵    『お玉ウシ』            

桂 八十助   『開口一番』            

参加料:前売 3000円、当日 3500円

限定120名

ご予約は、
平日の午前10時〜午後6時に、
「米朝事務所」(Tel.06-6365-8281)
または 法然院サンガまで


「境内(墓地を含む)の一斉草引き作業」

(雨天の場合は中止)

 9月21日(木)、22日(金)

午前9時〜正午 

 秋の彼岸会に当たり、境内(墓地を含む)の一斉草引き作業を実施いたしたく、清掃ご奉仕下さる方を募集いたします。午前9時〜正午の間で1時間、2時間、3時間など、ご都合に合わせてご無理なくご参加下されば有り難く存じます。

 事前のお申し込みは不要です。草引き道具、軍手、麦茶、虫除けスプレーをご用意いたします。

 帽子、タオル、空の水筒をご持参下さい。宜しくお願い申し上げます。  合掌


「内田 樹・釈 徹宗著『日本宗教のクセ』(*)を読む」
第1回 

(*)ミシマ社

 9月21日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に2000円が必要です。)


「第24回 善気山文化塾」
『言葉の力』

 9月24日(日)

午後1時半〜3時半
(1時15分開場) 

於 本坊

お話:JT生命誌研究館館長・細胞生物学者・歌人 永田和宏 先生

参加料:一般 1000円、大学生 500円、高校生以下は無料です。

定員 150名

満席になり次第、締め切ります。

ご予約は法然院サンガまで


「第306回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 9月26日(火)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部  午後3時〜3時半

     おつとめ    本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部  3時半〜4時半

     おはなし    「初めての佛教 その9」 梶田真章


第3部  午後4時45分〜5時45分

     おんがく     ヴォーカル:Yammy(シンガーソングライター)、
              ピアノ:濱田卓也


  「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
〜阿弥陀佛の物語を聞く〜

10月4日(水)、11月1日(水)、12月6日(水)

午前10時半〜正午

講師: 梶田真章

(オンラインでも受講できます)

於 朝日カルチャーセンター京都教室

(河原町通四条下ル西側 京阪四条河原町ビル2階)

受講料 8580円

会員のみが受講できます。

入会金は5500円ですが、70歳以上の方の入会金は不要です。

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都へ
(Tel.075-708-2385)


井出悦郎著
「『これからの供養のかたち』(*)を読む」
第3回
 

(*)祥伝社新書  

10月5日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

第5章から最後までを題材に語り合います。テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1050円が必要です。)


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

10月11日(水)

午前11時 

参加料 御志納

 地震発生から12年7ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


2023年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2023年 9月 1日 

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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