法然院サンガ: 369

法然院サンガからのご案内

N-0369-J

2023年 7月 3日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 今年も廬山白蓮(ろざんびゃくれん)の花茎が伸びてまいりました。あと数日で咲き出しそうです。1年4ケ月余りに亘ってウクライナにおける悲惨な光景に接し、ウクライナ人の犠牲者、図らずも戦場に駆り出され命を落とされたロシア兵の安らかなることを念佛を唱えて信じる他は為すすべのない自身の現状に心痛む日々が続きます。悲しいことですが佛教の根本的な教えである「愛は地球を救わない。愛国心が戦争の原因である」を再確認しています。新型コロナウイルスの感染は沖縄県を初めとして既に第9波が打ち寄せてきているようです。5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類に移行されましたが、油断せず、注意深く過ごしてゆきたく存じます。どうぞ、お大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3570万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの9年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に329回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年5月3日〜5日に勤めた第25回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から12年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。

 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 今後予定している行事と催しは以下の通りでございますが、感染再拡大の状況の推移によっては延期または中止を余儀なくされることもあるかと存じますので、ご参加の直前に予定通り開かれるかどうかをご確認下さい。      合掌


「津軽三味線・タブラ デュオ」   

 7月 3日(月)

午後7時(6時半開場) 

佐藤通芳(津軽三味線)

吉見征樹(タブラ)  

於 本坊

参加料  ご予約 3000円  当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「朝日カルチャーセンター京都教室」
講座
『阿弥陀佛の物語を聞く』
 

7月5日(水)、8月2日(水)、9月6日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

オンラインでも受講できます)

於 朝日カルチャーセンター京都教室

(河原町通四条下ル西側 京阪四条河原町ビル2階)

受講料 8910円

会員のみが受講できます。

入会金は5500円ですが、70歳以上の方の入会金は不要です。

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都へ
Tel.075-708-2385


「本村凌二著『独裁の世界史』(*)を読む」
第2回
 

(*)NHK出版新書   

 7月 6日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第3部 独裁は繰り返すのか? 第4部 世界史の教訓 を題材に語り合います。 

 テキストを事前にお読み下さい。

 

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


「社会的共通資本を考える」
特別編
『社会資本と社会的費用〜素材から体制へ〜』
 

 7月 9日(日)

午後3時〜4時半 

於 本坊

お話:大阪市立大学名誉教授・滋賀大学元学長 宮本憲一先生

オンラインと対面のハイブリッド開催です。

オンラインでご参加の方は下記へお申し込み下さい。

参加費は無料です。

お申し込みサイト
https://event-scc230625.peatix.com/view

対面でご参加の方は法然院サンガへお申し込み下さい。

お問い合わせ先:宇沢国際学館
event.sccf.ifohs@gmail.com

 社会的共通資本を考える特別編として、日本において環境経済学の基盤を構築した宮本憲一大阪市立大学名誉教授にご登壇いただきます。宮本憲一先生は環境経済学をはじめ、財政学、地方財政論、地域経済学、自治論など多くの分野での日本における第一人者であり、その知的活動の領域は経済学の範疇におさまるものではありません。宇沢弘文先生と水俣などの多くの現場を共にした“戦友” 宮本先生に、お話を伺いながら、未来について考えていきたいと思います。
 

主催:社会的共通資本と未来寄附研究部門(京都大学人と社会の未来研究院)

企画運営:宇沢国際学館


「烏丸光弘 (能面)作品展」  

 7月10日(月)〜16日(日)

午前11時〜午後5時 

鑑賞無料

於 講堂


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」  

7月11日(火)

午前11時

参加料 御志納

 地震発生から12年4ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


ニューヨーク
国連開催
平和の集い賛同イベント
PEACEFULLCONCERT
「響き愛う和の宇宙」
 

 7月15日(土)

午後4時半(4時開場) 

  鐘和編鐘演奏:ゆきね(有機音)          

      舞:モデルパフォーマー まつなが まき 

      祈:梶田真章             

参加料:前売 3000円、当日 3500円

於 方丈

チケットお問い合わせ先 有機音工房

yukine.koubo@gmail.com Tel.&Fax.:070-5373-7136


「佐々木閑・小原克博著『宗教は現代人を救えるか』(*)を読む」
第5回

(*)平凡社新書

 7月20日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第六番』
「上映会」
 

 7月23日(日)

午後1時半〜3時37分

(1時15分開場) 

於 本坊

監督


龍村 仁

出演


ケリー・ヨスト(ピアニスト)

ラヴィ・シャンカール(シタール奏者)

ロジャー・ペイン(海洋生物学者) 他

鑑賞料:一般 1000円、大学生 500円、高校生以下は無料

定員70名

満席になり次第、締め切ります。


「放生会(ほうじょうえ)」  

 7月25日(火)

午前10時半 

参加料 御志納

於 本堂

 生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、鯉を池に放ちます。

 粗餐呈上いたします。

事前申込制:ご参加いただける方は、7月20日までにご連絡下さい。


「第316回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」  

 7月26日(水)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部


午後3時〜3時半      おつとめ

              本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部


午後3時半〜4時半     おはなし

              「初めての佛教 その7」 梶田真章


第3部


午後4時45分〜5時45分  おんがく

              「北インド古典音楽」

               バーンスリー:カルロス・グェラ

               タブラ:藤澤ばやん

               歌・タンプーラ:中村徳子


「第19回 善気山遊びの寺子屋」
〜おてらで なんか やったはる〜
 

 7月27日(木)、28日(金)

内容は、案内チラシを御覧下さい。

案内チラシをご希望の方はご連絡下さい。

「法然院森のセンター」のホームページに、チラシが掲載されています。
http://fieldsociety.la.coocan.jp

 受付、会場での見守りなどをご担当いただくボランティアスタッフを募集しています。

 お手伝い下さる方は、法然院森のセンター フィールドソサイエティー(Tel.075-752-4582)までご連絡下さい。


井出悦郎著
「『これからの供養のかたち』(*)を読む」
第1回
 

(*)祥伝社新書  

 8月3日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 はじめに、第1章、第2章を題材に語り合います。

 テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1050円が必要です。)


「第23回 善気山文化塾」
『“大地変動の時代”をどう生きるか』
 

 8月 6日(日)

午後1時半〜3時半(午後1時開場) 

於 本坊

お話 京都大学名誉教授・火山学者 鎌田浩毅(ひろき) 先生

参加料: 一般:1000円、大学生:500円、高校生以下:無料

定員 150名

満席になり次第、お申し込みを締め切ります。

当日券はございません。

ご予約は法然院サンガまで


2023年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2023年 4月 1日 

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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E-mail: byakurenja1212@gmail.com