法然院サンガ: 363

法然院サンガからのご案内

N-0363-J

2022年12月25日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 本年も押し詰まり、千両の赤い実が目立つ候となりました。今後の大型台風の襲来に備え、本年は境内の高木の樹高を低くする作業を進めることができました。新型コロナウイルスの感染は第8波が押し寄せています。皆様の身近な方々にも感染者がいらっしゃる状況かと存じます。心よりお見舞い申し上げます。ロシア軍のウクライナ侵攻開始から10ヶ月余り経ちました。ウクライナに限らず、戦争・紛争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しまれる方が後を絶たず、心痛む日々が続きます。

 11月18日〜24日に行った「秋季伽藍内特別公開」では1642名の方々が拝観され、35座の法話を500名余りの拝観者が聞かれました。東北関東大震災の被災者とウクライナの人々の悲しみに心を重ねる「第24回 悲願会」<11月26日〜28日>では、713,036円の御志納金が集まり、被災者を支援されている団体に寄付させていただきました。ご出演、ご参加、ご協力を賜りました皆様、誠にありがとうございました。

 医療従事者の皆様方のご尽力には深い敬意と感謝を抱き、他界された方には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染するか分からない状況の中、少しでも感染の拡大が抑えられるよう注意深く過ごしてゆくしかありません。ロシアのウクライナ侵攻、中国・北朝鮮の動向とともに反撃能力(敵基地攻撃能力)を保持する方向に舵を切る安全保障政策の大転換が行われ、原子力発電所の再稼働・新設を推進するエネルギー政策の大転換も図られ、未来に懸念が深まる年になりました。どうぞ、くれぐれもお大事にお過ごしになり、良い御歳をお迎え下さい。合掌

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3370万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの8年11ヶ月で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に311回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年11月26日〜28日に勤めた第24回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から11年6ケ月を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。

 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、御参加下さい。今後の状況によっては行事、集いを中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「除夜の鐘」

12月31日(土)

午後11時半〜 

 参詣者に一つずつ鐘を撞いていただき、年を越します。

参加料 御志納

於 鐘楼

 お申し込み不要ですがマスクご着用の上、先着順に少なくとも1メートルの間隔を空けてお並び下さい。

 ご家族・お連れさま以外の方々との会話はお控え下さい。鐘を撞かれる前に手指の消毒をお願いいたします。長時間お並びいただきますのでくれぐれも防寒にご留意下さい。


「新春法話」
『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』

 1月 1日(日・祝)

午後2時〜3時 

講師:梶田真章

参加料 御志納

於 本坊


「新春法話」
『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』

 1月 2日(月)

午後2時〜3時 

講師:梶田真章

参加料 御志納

於 本坊


「2023年 法然院サンガ 新年の集い」

 1月 9日(月・祝) 

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後2時〜2時半


    「新春のお念佛」     本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。


第2部 午後2時半〜3時15分


     法話「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」   梶田 真章


第3部 午後3時半!〜4時45分


     大道芸で新春を寿ぐ  出演 「遊びの玉手箱」大塚珠代さん 他 

 「2023年法然院サンガ新年宴会」は、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、中止とさせていただきます。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

 1月11日(水)

午前11時 

参加料 御志納   

於 本堂

 地震発生から11年10か月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 御志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


磯野真穂著
「『他者と生きる〜リスク・病い・死をめぐる人類学〜』を読む」   

 1月12日(木)

午後1時半〜3時45分 

参加料 御志納

於 本坊

 序論・第1章・第2章・第3章・第4章(130ページまで)を題材に語り合います。 テキストを事前にお読み下さい。

テキストをお持ちでない方は志納金とは別に950円が必要です。




「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

 1月16日(月)

午後2時 

 当院では震災後1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりました。

 ご都合の良い時刻からご参加下さい。

第1部   午後2時


      「兵庫県南部地震 29回忌物故衆生追悼法要」

       於 本堂

       もう28年、まだ28年。

       心から追悼の気持ちを表したく存じます。


第2部   午後2時45分


      「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

       於 鐘楼

       ご参詣の皆様方に、被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。


第3部   午後3時15分〜4時

      「追悼演奏」

       於 本坊

       揚琴(ようきん・ヤンチン):友枝 良平  

 友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。

 友枝さんが奏でる揚琴の響きに震災で、この世から失われたいのちとご自身のいのちとの共鳴・重なりを感じていただければと存じます。


「変幻自在! パーカッションDUO!」

 1月17日(火)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

出演


渡辺 亮(パーカッション)

   吉見征樹(タブラ・インドの太鼓)

参加料:ご予約 3000円、 当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「朝日カルチャーセンター京都」
講座 佛教と出逢う
『阿弥陀佛の物語を聞く』

 1月18日(水)、 2月 1日(水)、 3月 1日(水)

午前10時半〜正午 

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料:8,580円(3回)

会員のみが受講できます。

入会金は5000円ですが、70歳以上の方は入会金不要です。

オンラインでも受講できます。

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都へ
(Tel.075-708-2385)

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


阿満利麿 著
「『歎異抄にであう 無宗教からの扉』(*)を読む」
第5回 

(*)NHK出版  

 1月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)


「専修念佛元祖、当院開山法然上人(*)812回忌 法要」

(*)1133〜1212

 1月25日(水)

午前10時半 

於 本堂

 法然上人の812回忌に当たり、本堂にて念佛を唱え、墓地最上段の法然塔に参拝いたします。

 後、粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参加いただける方は1月20日までにご一報下さい。


「第310回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 1月26日(木)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

お申し込み不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部

午後3時〜3時半   

              おつとめ

              本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部 

午後3時半〜4時半

                おはなし

              「初めての佛教 その1」 梶田真章


第3部

午後4時45分〜5時45分

                弾き語りコンサート

               出演:リピート山中(シンガーソングライター)


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第一番』上映会」 

 1月29日(日)

午後1時半〜3時33分 

鑑賞料 1000円

於 本坊

監督


龍村 仁


出演


野澤重雄(植物学者)

ラッセル・シュワイカート(元宇宙飛行士)

ラインホルト・メスナー(登山家)

ダフニー・シェルドリック(動物保護活動家)

定員 50名

席になり次第、締め切ります。

お申し込みは法然院サンガまで


2023年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月26日〜28日 「第24回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2022年12月25日 

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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E-mail: byakurenja1212@gmail.com