法然院サンガ: 353

法然院サンガからのご案内

N-0353-J

2022年 3月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 余寒お見舞い申し上げます。境内では3月下旬〜4月上旬の花盛りに向けて椿の花の数が増えてゆくのがこの季節の楽しみです。新型コロナウイルスの感染は第六波の真只中。京都府全域に「まん延防止等重点措置」が適用されています。私の知人にも感染確認者が増えてまいりました。皆様の身近な方にも感染された方がいらっしゃるのではないでしょうか。心よりお見舞いを申し上げます。誰がどこでいつ感染してもおかしくなく、感染しても入院できずに自宅療養を余儀なくされる方も多い状況の中、出来るだけ感染しないよう、感染していただかないよう一層注意深く過ごしてゆくしかありません。感染者の減少と医療機関相互の連携の進展により医療の逼迫状況が軽減されることを願っております。どうぞくれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2980万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの8年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に273回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、昨年11月21日〜23日に勤めた第22回まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から11年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「KBS京都ラジオの番組『本日、米團治日和。』」

3月2日(水)、9日(水) 

午後5時半〜6時 

当番組にゲスト出演し、桂米團治師匠と対話いたします。

宜しければお聞き下さい。梶田真章


「斎藤幸平著『人新世の“資本論”』を読む」
第3回

 3月 3日(木)

午後1時半〜3時45分 

参加料 御志納

於 本坊

 第七章『「脱成長コミュニズム」が世界を救う』、第八章『気候正義という『梃子(てこ)』』、おわりに、を題材に語り合います。

 テキストを事前にお読み下さい。

 テキストをお持ちでない方は、志納金とは別に1100円が必要です。


「第136回 法然院森の教室」
『京の暮らしと文化を支える水環境』

 3月 6日(日)

午後1時〜3時
(0時半開場)

於 本坊

(講演)

「京都盆地の地下水〜人と社会と自然をつなぐ水の恵み〜」
谷口真人先生(総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター教授)


(トークセッション)

「今、地下水を守るために」
谷口真人先生×長野宇規先生(神戸大学准教授 地域共生計画学)


(参加費)

1000円
(資料代を含む)


(定員)

30名
(事前申込制)

満席になり次第、締め切ります。


(お申し込み)

電話やメールで、法然院森のセンターまで
(Tel.075-752-4582 e-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp)


「第69回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を語る

 3月 6日(日)

午後3時〜6時 

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会  講師:阿満利麿先生

            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで

テキスト『歎異抄』(阿満利麿 訳・注・解説)(ちくま学芸文庫)を
購入される方は、別に1000円が必要です。


「東北関東大震災物故衆生 12回忌追悼法要」

 3月11日(金)

午前10時半 

参加 御志納

於 本堂

午前11時15分

  「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

   一打ずつ鐘を撞いていただきます。

   於 鐘楼


午前11時45分〜午後0時半

  「追悼演奏」

   筑前琵琶:片山旭星

   於 庫裏玄関

 地震発生から11年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。上記の行事にご参加の方々には折詰弁当をお持ち帰りいただきますので、ご参加いただける方は3月7日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。 合掌


「つらつら椿」
Vol.2

 3月12日(土)

午後4時半(4時開場) 

箏・柳川三味線:伊藤志野

於 本坊

曲目


       乱(三絃本手・替手)
常世の曲・歌恋慕(箏・箏)    
    都十二月(三絃)     
            鉄輪(箏替手・三絃本手・三絃替手)


ゲスト


柳川三味線:梅辻理恵
    箏:福田恭子

入場料 2000円(当日 2500円)

主催・お問い合わせ:伊藤志野さんまで
Tel.072-683-6733 e-mail:mail@shinonone.com


「善導大師(613〜681)1342回忌 法要」

 3月14日(月)

午前11時 

 中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日に当たり、法要を厳修いたします。

粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参詣いただける方は、
3月11日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。


「杉原淳平展」

 3月15日(火)〜20日(日)

午前9時〜午後5時
(最終日は午後4時まで)

鑑賞:無料

於 講堂  


今枝由郎著
「『ブッダが説いた幸せな生き方』(*)を読む」
第2回

(*)岩波新書

 3月17日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第九番』上映会」

 3月20日(日)

午後1時半〜3時33分 

鑑賞料 500円 

於 本坊

監督

龍村 仁


共同監督・制作統括

龍村ゆかり


撮影

米田 元、赤平 勉、夏海幸造


出演

小林研一郎(指揮者)

スティーヴン・ミズン(認知考古学者)、本庶 佑(分子生物学者)

定員は60名です。

満席になり次第、締め切ります。

ご参加のお申し込みは法然院サンガまで


「第300回 善気山念佛会(ねんぶつえ)」

 3月26日(土)

午後3時〜5時

参加料 御志納

プログラムの一部へのご参加も可能です。

第1部   午後1時半〜2時45分

      呈茶

      先着30名様に茶室にて抹茶を呈上いたします。


第2部   午後3時〜3時半

      おつとめ

      本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第3部   午後3時半〜5時

      対談「分かち合い、悲しみ合って生きる」

      森田真生(独立研究者)× 梶田真章


善気山念佛会300回記念
「法然院サンガ落語会」 

 3月26日(土)

午後6時
(5時半開場) 

於 金剛能楽堂
(烏丸通中立売上ル、府民ホール アルティ北隣)

出演


桂弥っこ、桂二乗、桂ちょうば、桂八十八、桂雀三郎

参加料


正面 指定席:前売 3000円、当日 3500円

横  自由席:前売 2500円、当日 3000円

お申し込みは法然院サンガまで。

お申し込み下さった方には郵便振替用紙を同封し、
チケットを送らせていただきます。


「第34回 お寺で楽しく考古学」
『世界遺産!北東北・北海道の縄文世界の魅力』

 3月29日(火)

午後6時半〜8時半
(6時開場)

お話:関西外国語大学教授・考古学者 佐古和枝さん

参加料:1000円

ご参加の予約は法然院サンガまで


「春季伽藍内特別公開」

 4月 1日(金)〜7日(木)

午前9時半〜午後4時 

入山料 一般:800円、中高校生:400円

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象筆の襖絵48面、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、住職による法話がございます。法話の時刻は毎日変わります。お聞き下さる方は当日の朝に法話の開始時刻をお問い合わせ下さい。


「灌佛会(かんぶつえ)〔花まつり〕」 
兼ねて
「 法然上人誕生会」

 4月 8日(金)

午後2時半 

参加料 御志納

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は、4月3日(土)までに必ずお申し込み下さい。 合掌

 灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します(4歳〜小学生)。ご参加いただける方は、3月31日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。 

 参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等) 

 履物は各自ご用意下さい。ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


2022年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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