法然院サンガ: 324

法然院サンガからのご案内

N-0324-J

2019年10月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 10月を迎えても未だ日中は暑さが残っておりますが、境内では秋海棠が咲き揃い、貴船菊[秋明菊]や酔芙蓉が見頃となり、朝夕はすっかり秋の風情になりました。山門の北東の楓の枝が枯れ、切り落としましたので、山門周辺の紅葉は例年より淋しくなりそうです。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 昨年9月4日の近畿地方を北上した台風21号により大きな被害を蒙りましてから1年が経ち、今年も集中豪雨、台風による豪雨と風害に悩まされる季節がまいりました。毎年のように境内にも被害が出るようになりましたので此度、境内と伽藍の維持のため「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てることにいたしました。昨年来、引き続きのお願いとなり誠に恐縮でございますが、ご協力下さる方は下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 「法然院 災害対策基金」として現在まで賜わりました御寄付は750万円余りとなっております。

京都銀行  銀閣寺支店

普通預金  口座番号:0436184

口座名義:宗教法人 法然院

 当院の伽藍は檀信徒の御布施によって維持されておりますが、境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お納め下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界中で出口の無い戦い、痛ましい事件、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(衆生に対する分け隔ての無い大いなる慈しみと心を重ねる悲しみ)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来る時に、出来る対象に、出来る形で、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を施す)・無財施(柔和な顔、身体を他者の為に使う等)・無畏施(安心を与える)〕などの菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、社会では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に肩書や役割を外して帰って来ていただき、大慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


「竹村千佳子・史穂呼 法然院二人展」

9月30日(月)〜10月6日(日)

午前10時〜午後5時

(30日は午後1時より、最終日は午後3時まで)

故森田子龍門下二人による<現代書>の新たな試み

鑑賞無料

於 講堂

竹村千佳子 〒606ー0021 京都市左京区岩倉忠在地町58 Tel.090-3705-8349

史穂呼   〒870ー0816 大分市田室町9ー80ー211号 Tel.090-9402-8048


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」
『法然上人の言葉で学ぶ佛教』

10月 2日(水)、11月20日(水)、12月 4日(水)

午前10時半〜正午 

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 7,920円(3回)

会員のみが受講できます。

入会金は5000円ですが、70歳以上の方は入会金は不要です。

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「高村 薫 南 直哉 著『生死の覚悟』(*)を読む」

第3回

(*)新潮新書

10月 3日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

第3章『信心への懐疑』を題材に語り合います。

テキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

10月11日(金)

午前11時 

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から8年7ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」

第2回

(*)岩波新書

10月17日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「朗読コンサート」
『アラビア語の愛の世界、生と死の世界』

10月20日(日)

午後6時(5時半開場)

            朗読:師岡カリーマ・エルサムニー

サックス・クラリネット・Ney:仲野麻紀         

       パーカッション:渡辺 亮         

朗読作品


Antarah ibn Shaddad(6世紀)

現代のルバ〜イヤートは人生の指針(エジプト、サラーフ・ジャヒーン)

アル・アッバース・イブン・アルアハナフ( 〜807)

アンダルシアの恋人たち(プリンセス・ワッラーダ 994〜1091)他

日本語訳字幕あり

ご予約 3000円、当日 3500円

ご予約・お問い合わせは

contact@openmusic.jp.net / Tel.080-5067-6877
または 法然院サンガまで

 人類にとっての詩、音楽。世界の様々な場所に生きる人々は、生まれては消える時空のどこかで今日も謳い、奏でている。

 6世紀〜11世紀の詩歌を、時にしっとりと、あるいはリズミカルに師岡カリーマ・エルサムニーさんが朗読します。アラビア語と音楽の交歓を、秋の京都・法然院でお楽しみ下さい。


「第271回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

10月26日(土)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「日本佛教史1飛鳥時代」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演:大前チヅル(ピアノ)
                     和田 明(ヴォーカル)


「秋季 伽藍内特別公開」

11月 1日(金)〜 7日(木)

午前9時〜午後4時

主催:京都古文化保存協会

 方丈の重要文化財の狩野光信筆の襖絵、堂本印象筆の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。   合掌


「西村大樹(だいき)個展」
Trinity 羽毛より軽い生命たち:Part1

11月 5日(火)〜10日(日)

午前11時〜午後5時
(最終日は午後4時まで)

http://daikinishimura.jimdo.com

鑑賞無料

於 講堂


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

11月11日(月)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から8年8ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「高村 薫 南 直哉 著『生死の覚悟』(*)を読む」

第4回

(*)新潮新書

11月14日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

第4章『生死の覚悟』と、あとがきを題材に語り合います。

テキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「クメール伝統織物研究所(IKTT)展示会・販売会」

11月17日(日)

正午〜午後4時 

於 本坊

 IKTTの活動はカンボジアの内戦の中で途絶えかけていた伝統織物の復興を課題に1995年に始まりました。2000年からは拠点をシエムリアプに移し、若い世代への伝承を行っています。

http://ikttjapan.blogspot.jp/

 午後1時半からIKTT岩本みどりさんの「現地からの報告」と特別ゲストの青木正明さん(京都光華女子大学短期大学部ライフデザイン学科准教授・天然色工房tezomeya店主)の「伝統の森・染色体験報告」がございます。


「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」

第3回

(*)岩波新書

11月21日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第272回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

11月26日(火)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「日本佛教史2 奈良時代」梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演:田中志保(ヴォーカル・ギター)
                     今津未央(ウクレレ)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

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