法然院サンガ: 312

法然院サンガからのご案内

N-0312-J

平成30年 9月28日更新

平成30年10月22日修正

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内とお願い

南無阿弥陀佛。

 9月4日に四国、近畿、北陸沖を通過した台風21号による暴風雨で皆様方はそれぞれに怖い思いをされ心細い想いをされたのはないでしょうか。また現在も停電など不自由な生活を余儀なくされている方もいらっしゃることと存じます。心よりお見舞い申し上げます。

 9月4日の午後3時前後には当院でも暴風が吹き荒れ、境内では数十本の木々が根こそぎ倒れ、幹の途中で裂けたり枝が折れた木々を合わせると100本以上の木々が損傷しました。幸いにも大木が屋根の上に倒れ掛かることは無く、建物に大きな被害はございませんでしたが、境内では倒木の幹が道を塞ぎ、枝葉が散乱し、一部の石塔も損壊しました。また楓や杉の大木が境内西側の公道を塞ぎ、その折れた枝や椋の落枝が電線に引っ掛かり、隣家の塀や車を傷つけるなど、近隣の皆様方にも多大な御迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。倒木の中には杉などの根が浅い樹木や老齢化や既に損傷を受けていた樹木が多く見られました。池の南側に建つ講堂北側の杉と樅は南風を受けて北へ向かって倒れ、樅は池を越え、参道を越え、南書院の南側の生垣の上に倒れ掛かり、木の先端は南書院の軒先へと達しました。

 このような状況の中で可能な限り迅速に境内の復旧に努めるべく、9月14日(金)〜16日(日)、18日(火)、19日(水)に「台風21号による被害からの復旧のための一斉作業」を行い、210名を超える皆様方が復旧作業に汗を流して下さいました。ご芳情とご協力に心より御礼を申し上げます。おかげさまで9月4日の夕方の惨状に比べれば境内は見違えるほど復旧いたしましたが、まだまだ多数の倒木が転がっており、復旧は一歩を踏み出したばかりの状況でございます。

 つきましては引き続き、10月5日(金)、6日(土)、19日(金)、20日(土)(午前10時〜午後3時)、22日(月)(午前10時〜午後3時半)に「台風21号による被害からの復旧のための一斉作業」を行いたく、軍手・ヘルメット・虫よけスプレー・飲み物・軽い昼食を御用意してご参加をお待ち申し上げております。お時間がございましたら着帽、長袖、長ズボンでお越しいただき、一時間でも片付け作業と清掃に御力を貸していただければ誠に有り難く存じます。

 台風21号の通過後、早速にお見舞い金をお届け下さった方々もあり誠に有り難く存じておりますが、境内の復旧には少なくとも1500万円以上の費用が見込まれます。被災されている皆様方もいらっしゃる中でのお願いとなり誠に恐縮でございますが境内復旧のための御寄付を皆様方より賜わりたく存じます。当院までお届けいただくか下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替用紙が必要な方には送らせていただきますので電話、ファックス、メールなどでお申し越し下さい。

  郵便振替口座 口座記号番号:01050ー4ー60318

  加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

  ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

  当座預金 口座番号:0060318

  名義:本山獅子谷法然院

  三菱UFJ銀行 聖護院支店 普通預金

  口座番号 0046570

  名義:宗教法人 本山獅子谷法然院

  京都銀行 銀閣寺支店 普通預金

  口座番号 865232

  名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」〔超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです〕にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行  四四八(ヨンヨンハチ)店

  普通預金 口座番号:4483416

  口座名義:ファミごはんサポーターズ

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年6ケ月が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                        法然院  梶田真章


「京の韻(みやこのひびき)」
第3回
〜京流を継承する会〜

 9月30日(日)

午後5時(4時半開場)

於 本堂

曲目


組歌 飛燕曲(安村検校作曲)

   箏:平沼泰子 


川千鳥(幾山検校・北村 文作曲)

   柳川三味線:小松加奈・篠原裕代・石田麻美、箏:吉田則子


夕顔(菊岡検校作曲 箏手付:八重崎検校)

   三絃:山川芳子、箏:岡田多栄子、胡弓:神原左知子


玉川(國山勾当作曲)

  柳川三味線:伊藤志野、箏:野田友紀、尺八:岡田道明


楓の花(松阪春栄作曲)

  箏本手:平沼泰子・中山暢香、替手:小國綾子


狐会(岸野次郎三作曲・箏手付:浦崎検校)

  三絃:山川芳子・石原房美・斉ノ内ひとみ、箏:村田美知枝

参加料(茶菓子付):

前売 2500円、当日 3000円、学生 1000円

小中高生 無料 、未就学児 不可

お申し込みは えん(Tel.072-683-6733)

E-mail en-itou@mue.biglobe.ne.jp まで


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」

10月3日(水)、11月21日(水)、12月5日(水)

午前10時半〜正午 

講師:梶田真章

   10月 3日    「日本佛教史 7  室町時代」

   11月21日    「日本佛教史 8  室町後期〜江戸初期」

   12月 5日    「日本佛教史 9  江戸時代」

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ 

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「碧海寿広著『仏像と日本人〜宗教と美の近現代〜』(*)を読む」
第2回 

(*)中公新書

10月4日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

    第3章〜第4章を題材に語り合います。

    テキスト(860円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

    参加料は御志納です。


「松本もんつ バンジョー ソロライブ」

10月8日(月・祝)

午後4時半(午後4時開場)

於 本坊

参加料:ご予約 2000円、当日 2500円

 オーストラリア在住の松本もんつさんが一時帰国され、ひさーしぶりに法然院で演奏されます。

 皆様、どうぞご参加下さい。お待ち申し上げております。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

10月11日(水)

午前11時

参加 御志納 

於 本堂

 地震発生から7年7ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「第57回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む その15」
第16章

10月14日(日)

午後3時〜6時

於 本坊

午後3時〜3時20分     念佛一会(いちえ)

               本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時       講話会

               書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
               後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿 訳・注・解説)を購入される方は別に1000円が必要です。


「親鸞著『教行信証』を読む」第6回

10月15日(月)

午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

     準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。

     お待ち申し上げております。


「並川孝儀著『ブッダたちの仏教』(*)を読む」 

第2回

(*)中公新書

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

*テキストをお持ちでない方は別に800円が必要です。


「法然院境内復旧支援 チャリティーライブ」

10月22日(月)

午後4時〜5時

参加料 御志納

於 本坊

出演


筑前琵琶:片山旭星

タブラ :吉見征樹

参加料は全額 法然院境内の復旧費用として寄付されます。


「第259回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

10月26日(金)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「ナーガルジュナ(龍樹)の教え」  

                  梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演:Yammy(シンガーソングライター)


「秋季 伽藍内特別公開」

11月 1日(木)〜 7日(火)

午前9時〜午後4時

拝観料 800円

主催:京都古文化保存協会

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。合掌
 


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com