法然院サンガ: 268
法然院サンガからのご案内
N-0268-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
新年の日々をいかがお過ごしでいらっしゃいますか。寒中お見舞い申し上げます。大晦日は老若男女、約270名の方々が除夜の鐘を撞かれ、無事に年を越すことができましたが、今年は元日の午後から雪が降り、2日の夜にも更に降って三箇日の境内が雪に覆われる特別なお正月でした。下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間800万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
「山極寿一著『暴力はどこからきたか』を読む」
第1回
2月 5日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
「はじめに」と、第1章「攻撃性をめぐる神話」を題材に語り合います。
ご参加いただける方はテキスト(NHK BOOKS、1000円)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「たまるまちこ『木のイス展』」
2月 6日(金)〜12日(木)
午前10時〜午後4時
無料
於 講堂
「東北関東大震災物故衆生月忌(がっき)追悼法要」
2月11日(水・祝)
午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から3年11カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は被災者支援のため、「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。
合掌 |
「第47回 法然院 夜の森の教室」
『父という余分なもの』
2月11日(水・祝)
午後6時〜8時(午後5時半開場)
於 本坊
お話:京都大学総長 山極寿一先生
参加料:一般 1000円、高校生以下 無料
定員 80名
ご予約は法然院サンガまで
1952年、東京都生まれ。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。カリソケ研究センター客員研究員、(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、京都大学大学院理学研究科教授を経て、2014年10月から京都大学総長。研究テーマと対象は、ニホンザル社会の種内変異、ゴリラの社会進化と生態学的適応、 ゴリラとチンパンジーの種間関係、家族の起源とホミニゼーション、博物館的手法による野生動物保護。著書に『森の巨人』『ゴリラ〜森 に輝く白銀の背〜』『ゴリラとヒトの間』『家族の起源〜父性の登場』『食の進化論〜サルはなにを食べてヒトになったか』『父という余分なもの』『ジャングルで学んだこと:ゴリラとヒトの父親修行』『オトコの進化論〜男らしさの起源を求めて』『サルと歩いた屋久島』『暴力はどこからきたか〜人間性の起源を探る』『人類進化論〜霊長類学からの展開〜』『ゴリラ図鑑』『家族進化論』『「サル化」する人間社会』他。 |
「涅槃会(ねはんえ)」
2月15日(日)
午前10時半
事前申込制
於 本堂
お釈迦さまの入滅を偲び、本堂に涅槃図を掲げて法要を厳修し、経蔵の釈迦如来像に参拝いたします。あと、粗餐呈上いたします。準備の都合上、ご参詣いただける方は2月13日までに必ずお申し込み下さい。 合掌 |
「『法華経入門』(菅野博史著・岩波新書)を読む」
第6回
2月19日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に800円が必要です。)
「第215回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
2月26日(木)
午後3時〜5時45分
参加志納
ご予約不要です。
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
第1部 午後3時 〜 3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半 〜 4時半 おはなし「絆と縁、愛と慈悲」 梶田真章 第3部 午後4時45分〜午後5時45分 おんがく 出演: shiki(ヴォーカル) & buttchi(ギター) |
「第48回 夜の森の教室」
『自前のセイフティ・ネット?』
3月 4日(水)
午後7時〜8時半(午後6時半開場)
於 本坊
お話:大谷大学教授、仙台メディアテーク館長、臨床哲学者 鷲田清一先生
参加料 一般:1000円、高校生以下:無料
定員 80名
ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。
ご予約は法然院まで
1949(昭和24)年、京都市生まれ。1972年、京都大学文学部哲学科倫理学専攻卒業。1977年、京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。1978年、関西大学文学部哲学科専任講師(教育)。1981年、関西大学文学部助教授。1988年、関西大学文学部教授。1992年、大阪大学文学部助教授。1996年、大阪大学文学部教授。1999年、大阪大学大学院文学研究科教授。2003年、大阪大学大学院文学研究科長・文学部長。2004年、国立大学法人大阪大学理事・副学長。2007年8月、国立大学法人大阪大学総長。2011年9月より大谷大学文学部教授。2013年4月より「せんだいメディアテーク」館長。 哲学の視点から、身体、他者、規範、所有、ケア、モード、国家などを論じるとともに、社会やアートをめぐってさまざまな批評活動をおこなう。近年は特に医療や介護、教育の現場など、社会の問題発生の現場に哲学の思考をつなげてゆく《臨床哲学》のプロジェクトに取り 組んでいる。著書は『じぶん・この不思議な存在』『普通をだれも教えてくれない』『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』『死なないでいる 理由』『老いの空白』『「待つ」ということ』『噛みきれない想い』『わかりやすいはわかりにくい?』『「ぐずぐず」の理由』『哲学の使い方』他。 |
「山極寿一著『暴力はどこからきたか』を読む」
第2回
3月 5日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
第2章「食が社会を生んだ」を題材に語り合います。
ご参加いただける方はテキスト(NHK BOOKS 1000円)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「東北関東大震災物故衆生5回忌追悼法要」
3月11日(水)
午前11時
参加 志納
於 本堂
午前11時45分
「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」
参加 志納
於 鐘楼
ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。
地震発生から4年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。上記の行事にご参加の方々には粗餐を呈上いたしますので、準備の都合上、ご参加いただける方は、 3月 8日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。 合掌 |
「第28回 お寺で楽しく考古学」
『遺跡が語る古代東北の豊かさと底力』
3月11日(水)
午後7時〜9時
講師:佐古和枝(関西外国語大学教授)
於 本坊
今回は「東北関東大震災」発災4年の当日に、復興に伴う発掘調査の成果もご紹介いただきながら「三内丸山遺跡」をはじめとする古代東北のパワーを語っていただきます。皆様のご参加をお待ち申し上げております。 |
参加料:1000円
(事前のお申し込みは不要です。当日受付にてお納め下さい)
「善導大師(613〜681)1335回忌法要」
3月12日(木)
午前11時
中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日(3月14日)を前に、法要を厳修いたします。粗餐呈上いたします。 |
準備の都合上、ご参詣いただける方は、
3月 9日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。
「インディアン・フュージョンバンド NADA Live Tour」
3月13日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 本坊
タブラ:吉見征樹 ギター:鬼怒無月(きどなつき) アコーディオン:佐藤芳明 ガタム:久野隆昭 |
参加料:ご予約 3000円、当日 3500円
ご予約は法然院サンガまで
「第31回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
3月13日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎(京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側)Tel.075-221-7510]
桂 弥っこ 林家染左(そめざ)「お楽しみ」 桂 二乗 「お楽しみ」2席 |
参加料:ご予約 1700円、当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「第43回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む(その1)序・第1章
3月15日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半〜6時 講話会
書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
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参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com