法然院サンガ: 206
法然院サンガからのご案内
N-0206-J
平成22年 3月 1日更新
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
今年の冬はほとんど雪が積もる日が無く、2月も暖かい日が続き、境内の椿の開花も半月ほど早めのようでございます。余寒とともに花粉症の皆様方には心よりお見舞いを申し上げます。オリンピックが終わりましたが、盛り上がる祖国愛が時に戦争の原因になるかと思うと、日本人選手の活躍に拍手を送りながらも複雑な思いがいたします。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人[1133〜1212]は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛さまと向き合い、楽になっていただく処かと存じます。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。合掌 梶田真章
ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌 梶田真章 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院
「ありのまま」
「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円) 梶田真章
当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院 |
「森岡正博著『33個めの石〜傷ついた現代のための哲学〜』を読む」
第9回
3月4日(木)
午後1時半〜3時45分
講師:梶田真章 参加料 志納(初めての方は、テキスト代として1500円が必要です)
自殺、死刑制度、脳科学、環境問題、宗教の功罪などについて書かれた森岡正博先生(大阪府立大学教授)の エッセイ、『33個めの石』をご一緒に読み、語り合います。難しい課題ばかりですが、ご参加下さい。合掌 真章 |
「草木あそびの広場」
3月6日(土) 午前11時〜午後3時
自由参加
無料
於 法然院森のセンター前
お申し込み不要です。お問い合わせは、法然院森のセンター(Tel.075-752-4582)まで
「夢をつむいで〜ウィリス伸子イラスト展 Vol.5〜」
3月10日(水)〜16日(火)
午前10時〜午後4時(初日は正午から)
於 講堂
無料
「善導大師(613〜681)1330回忌法要」
3月10日(水)
午前11時
中国浄土教の大成者で法然上人が師と仰がれた善導大師 1330回忌〔命日は3月14日〕の法要を厳修いたします。粗餐呈上いたします。 |
準備の都合上、ご参詣いただける方は、3月7日までに電話でお申し込み下さい。
「第9回京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会」 3月14日(日)
午後3時半〜6時
於 本坊
京都市下京区大宮通七条下ル西側の梅小路公園 に、オリックス不動産(株)が国内最大の内陸型水族館を、西日本旅客鉄道(株)が鉄道博物館の建設を計画しています。
*梅小路公園について水族館建設以外の未来も含め、グループに分かれて探ります。 *2月以降の梅小路公園を巡る報告 *参加者の皆さまから話題提供 *意見交換 |
参加費 無料
定員 70名(先着順)
お申し込み不要です。当日、会場へお越し下さい。
お問い合わせ・連絡先:いきもの多様性研究所
E-mail:inst.biodiversity@gmail.com Fax.020-4666-3091
「『歎異抄(たんにしょう)』(阿満利麿訳・注・解説)を読む」第9回 3月18日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に1000円が必要です。)
そったくのつどい 「第4回 卆啄の集い 作陶展」 3月19日(金)〜23日(火)
午前9時半〜午後4時半(初日は正午から、最終日は午後3時まで)
於 講堂
無料
芥川 清、川合牧人、坂上麻起、清水紀之、壺山三峰、西村栄高、野口 淳 “添え花”:ウィリス伸子 |
連絡先:川合さん(Tel.090-9688-8235)
「第10回 おち椿の会 〜善気山の春を寿ぐ〜」 3月19日(金)
午後6時半(午後5時半開場)
於 本坊
さらし(深草検校作曲)、狐会(岸野次郎三作曲)、四つの民(松浦検校・八重崎検校作曲) 夜々の星(光崎検校作曲)、里景色、思い川、琉球 |
尺八:岡田道明 解説:久保田敏子〔京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター所長〕 |
参加料 御予約 2500円 当日 3000円 大学生以下 2000円
ご参加のお申し込みは、電話、E-mailで法然院まで
「法話『凡夫が佛に成る 〜法然上人の佛教〜』」 3月21日(日)
午後1時半〜3時
講師:梶田真章
参加志納
於 本坊
「朝鮮を語る 第7回 太田昌国講演会『拉致異論』」
〜内なる排外主義との更なる戦い〜
3月21日(日)
午後3時半〜6時半
参加費 1500円 主催 朝鮮に暮らす人たちに医療支援をする会〔医療ゲリラ〕
参加される方は事前に葉書かメールにて下記宛お申し込み下さい。
〒604-8326 中京区姉大宮町東側102 医療ゲリラの秘密基地方 こかんほ様宛
E-mail:kohshika@beige.plala.or.jp
「宮本邦夫 佛像日本画 京都展」 3月25日(木)〜30日(火)
午前9時〜午後4時
出品点数 38点p
於 講堂
無料
作家連絡先 千葉県銚子市猿田町6918−24 Tel.0479-33-0364
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
『こころ豊かに生きる〜あの世はあるのか、ないのか〜』
3月25日(木)
午前10時半〜午後1時
講師:梶田真章
精進料理の昼食付
参加料 5040円
お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都[Tel.075-231-9693]まで
「第156回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」 3月26日(金) 午後3時〜6時
参加志納
於 本坊
ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
本堂でご一緒にお経を唱えます。 午後3時半〜4時半 おはなし 「一遍聖人の佛教」 梶田真章 午後4時45分〜6時 落語会 出演:桂 紅雀(こうじゃく)師(故枝雀師匠の末の弟子) |
1995(平成7)年9月、桂枝雀に入門、1996(平成8)年4月、「桂米朝落語研究会」にて初舞台。元気な噺家さんですが、味わい深くもあり、さすが枝雀師匠のお弟子さんです。乞う、ご期待! |
「第2回善気山文化塾『じぶんをニュートラルにしておける場所』」 3月27日(土)
午後3時〜5時(午後2時半開場)
講師:大阪大学総長 鷲田清一(わしだきよかず)先生
参加料:一般 1000円、学生 500円
定員 80名
ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。
ご予約は法然院サンガまで
「絵巻妙音の世界 〜祇王・卒塔婆流〜 平家物語」 3月27日(土)
午後5時半〜7時半
於 大書院
白拍子舞:井上由理子 語り:花輪恵美子 龍笛:山下重喜 筑前琵琶:宇佐美周子 |
琵琶歌作曲:一坊寺謙一
プロデューサー:古賀まさ子
参加料 前売:2500円 当日:3000円
お申し込み:郵便局備付の振替用紙に「3月27日の演奏会」とご記入の上、2500円をお払い込み下さい。
お払い込み確認次第、チケットが送られます。
郵便振替口座 0097−3−271810 加入者名:妙音楽
お問い合わせは、古賀さん[Tel.090-9711-3977]まで
「第19回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
『一枚起請文』のこころ
3月28日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半 〜 6時 講話会
書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
|
梶田真章 |
参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまでお申し込み下さい。
「春季 伽藍内特別公開」
4月1日(木)〜7日(水)
午前9時半〜午後4時
文化財保存協力料 500円
方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。 |
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com