法然院サンガ: 360

法然院サンガからのご案内

N-0360-J

2022年 9月30日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 境内では秋海棠(しゅうかいどう)と酔芙蓉(すいふよう)が花盛りを迎え、秋明菊(しゅうめいぎく)<貴船菊>が咲き出しています。9月19日〜20日に京都府に接近した台風14号では境内にほぼ被害はなく、安堵いたしました。新型コロナウイルスの感染については第7波が収まらず、皆様方の身近な方にも感染者がおられる状況かと存じます。心よりお見舞い申し上げます。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始から半年余りが経過し、戦争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しむ方が後を絶たず、心痛む日々が続きます。屋根を2013年に葺き替えた山門の基礎の傷みが激しく、10月下旬までの工期で改修工事を進めています。約400万円の改修費につきましては檀信徒のお一人が全額ご寄付下さいました。有難く存じております。医療従事者の皆様方のご尽力には深い敬意と感謝を抱き、他界された方には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染するか分からない状況の中、今後も出来るだけ感染しないよう感染していただかないよう過ごしてゆくしかありません。感染者の減少と医療の逼迫状況の軽減を願っています。どうぞくれぐれもお大事にお過ごし下さい。合掌

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3190万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの8年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に297回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年5月3日〜5日に勤めた第23回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から11年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「音の風景 法然院コンサート \ 」
『タンゴをめぐる冒険』

10月 1日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 方丈

出演


 フルート:岡本佐紀子

  チェロ:若松さより

チェンバロ:片上のぞみ

入場料 前売り 2500円  当日 3000円

ご予約・お問い合わせ:グリーンプレイス京都

greenplace615@yahoo.co.jp
Tel.090-1487-5367 Fax.075-211-9778


『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第九番』
「上映会」

10月 2日(日)

午後1時半〜3時33分

鑑賞料 500円

於 本坊

監督

龍村 仁


共同監督・制作統括

龍村ゆかり


撮影

米田 元、赤平 勉、夏海幸造

出演


 小林研一郎(指揮者)

スティーヴン・ミズン(認知考古学者) 

     本庶 佑(分子生物学者)

定員は40名です。満席になり次第、締め切ります。

ご参加のお申し込みは法然院サンガまで


「Satoshi Shimizu PHOTO Exhibition」
『Music of the Blue Planet(碧き星の楽奏)』

10月 4日(火)〜 9日(日)

午前10時〜午後5時
(最終日は午後3時まで)

お問い合わせ:satshmz_305078_yh@yahoo.co.jp

鑑賞無料

於 講堂


「朝日カルチャーセンター京都教室」
講座
『阿弥陀佛の物語を聞く』

10月5日(水)、11月 2日(水)、12月 7日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

(オンラインでも受講できます)

於 朝日カルチャーセンター京都教室
(河原町通四条下ル西側 京阪四条河原町ビル2階)

受講料 8910円

会員のみが受講できます。

入会金は5500円ですが、
70歳以上の方の入会金は不要です。

お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都まで。
Tel.075-708-2385


稲田豊史(とよし)著
「『映画を早送りで観る人たち』
(*)を読む」
第2回

(*)光文社新書  

10月 6日(木)

午後1時半〜3時45分 

第4章〜最後までを題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

於 本坊


                                            「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

10月11日(火)

午前11時 

参加料 御志納 

地震発生から11年7か月。

追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

御志納されたお金は、
「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「河上肇記念会 講演会」
『河上肇の盟友 河田嗣郎〜その生涯と功績〜』

10月15日(土)

午後1時半〜3時半(1時開場)

講師


龍谷大学文学部准教授 亀口まか さん

<主著:『河田嗣郎の男女平等思想〜近代日本の婦人問題論とジェンダー〜』>

参加料は無料ですが、要予約です。

お申し込みは、以下までお願いいたします。

e-mail:hkawakami2022@gmail.com


「秋の演奏会」

10月15日(土)

午後5時半〜7時(午後5時開場)

於 方丈

演奏


mama!milk

(アコーディオン:生駒祐子、コントラバス:清水恒輔) 

 

お申し込み:アクティブKEI 

Tel.075-255-6586 e-mail:concert.yoyaku@gmail.com

(件名:10/15 mama!milkと記載)


「冨森士史(ひとふみ)展」
 『無形』

10月18日(火)〜23日(日)

午前10時〜午後5時
(最終日は午後4時まで)

於 講堂

鑑賞無料

web:http://www.hitofumitomimori.com


阿満利麿 著
「『歎異抄にであう 無宗教からの扉』(*)を読む」
第2回 

(*)NHK出版  

10月20日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は、別に1000円が必要です。)


「Charlas entre dos guitarras」
(2本のギターの会話)

10月22日(土)

午後4時半
(午後4時開場)

於 本堂

ギター


俵 英三、溝淵仁啓

参加料:前売り 3500円、当日 4000円

ご予約・お問い合わせは、以下まで

e-mail:masajin210@gmail.com
Tel.090-5131-8888


「第307回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

10月26日(水)

午後3時〜5時45分

参加料 御志納

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 


午後3時〜3時半      おつとめ

              本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部


午後3時半〜4時半     おはなし

              「親鸞聖人の言葉で学ぶ佛教 その2」 梶田真章


第3部


午後4時45分〜5時45分 おんがく

              出演 仲野麻紀(サックス)


「第66回 法然院 夜の森の教室」
『生環境の構築様式を考える』
〜人が生きる環境の今と未来に向けて〜

10月28日(金)

午後7時〜8時半
(午後6時半開場)

於 本坊

お話


松田法子さん
(京都府立大学大学院生命環境科学研究科 准教授)

参加料:一般1000円、学生 500円、高校生以下は無料

定員 50名 

お申し込み:法然院サンガまで必ずご予約下さい。

当日券はございません。


「対談 鈴木健 X 森田真生」
『"分断”の時代にこそ、“理想”を語ろう』

10月29日(土)

午後2時〜4時
(午後1時半開場)

於 本坊

参加料 2000円

事前に必ずお申し込み下さい。

お申し込みは法然院サンガまで。


「バセットホルン(*)を愛でる秋の宵」 

(*)クラリネットの一種

10月29日(土)

午後6時半〜8時
(午後6時開場)

於 本坊

出演


小谷口直子(京都市交響楽団)

鈴木祐子(京都市交響楽団)

吉田悠人(元関西フィルハーモニー管弦楽団)

参加料:ご予約 2500円、当日 3000円

ご予約は法然院サンガまで


永田和宏 著
「『歌に私は泣くだろう 妻・河野裕子 闘病の十年』(*)を読む」
第1回 

(*)新潮文庫

11月 1日(火)

午後1時半〜3時45分

115ページまでを題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

於 本坊


「ハンセン病ドキュメンタリー映画の京都上映会」
『Nagashima―“かくり”の証言』

11月 3日(木・祝)

午後3時

於 本坊

監督:宮崎賢さん(岡山の山陽放送の元カメラマン)の作品

2021年

110分

参加費 1000円

必ずお申し込み下さい。

お申し込みは、論楽社(Tel.075-711-0334)まで


2022年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2022年 8月30日 

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: byakurenja1212@gmail.com