法然院サンガ: 352

法然院サンガからのご案内

N-0352-J

2022年 1月28日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 寒中お見舞い申し上げます。再び新型コロナウイルスの感染確認者が増え、第六波の真只中です。1月27日から2月20日まで京都府全域にも「まん延防止等重点措置」が適用されることになりました。くれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2970万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの8年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に273回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、昨年11月21日〜23日に勤めた第22回まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から10年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「斎藤幸平著『人新世の“資本論”』を読む」
第2回

 2月 3日(木)

午後1時半〜3時45分 

参加料 御志納

於 本坊

 第四章『「人新世」のマルクス』、第五章『加速主義という現実逃避』、第六章『欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム』を題材に語り合います。

 テキストを事前にお読み下さい。

 テキストをお持ちでない方は、志納金とは別に1100円が必要です。


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

 2月11日(金)

午前11時 

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から10年11ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「超絶! 津軽三味線 X タブラ デュオ」
2022年2月 西日本ツアー

 2月13日(日)

午後6時(午後5時半開場) 

於 本坊

 津軽三味線:佐藤通芳  

 タブラ(インドの太鼓):吉見征樹        

参加料:ご予約 一般 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「涅槃会(ねはんえ)」  

 2月15日(火)

午前10時半 

事前申込制

於 本堂

 お釈迦さまの入滅を偲び、本堂に涅槃図を掲げて法要を厳修し、経蔵の釈迦如来像に参拝いたします。

 粗餐呈上いたします。準備の都合上、ご参加下さる方は2月11日までに必ずお申し込み下さい。 
                                 合掌


今枝由郎著
「『ブッダが説いた幸せな生き方』(*)を読む」
第1回

(*)岩波新書

 2月17日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


「第107回 ふろしきトーク」
テーマ『びんと語り合おう、びんを包もう。』

 2月20日(日)

午後1時半〜3時半 

於 本坊

お話


吉川康彦さん(びんリユース推進全国協議会 副代表)  

 飲料容器であるびんの性質や種類、びんのリユースの現状、びんを取り巻く文化的なお話などを経験を踏まえてお話いただきます。

ふろしき展示:びん包み50選

ワークショップ:びんを包もう

定員 30名

参加費:800円(一般)、700円(会員)

お申し込み・お問い合わせは ふろしき研究会事務局まで

Tel.075-432-2722
E-mail:rsj57767@nifty.com


「第299回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 2月26日(土)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

お申し込み不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部   午後3時 〜 3時半  

      おつとめ  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部   午後3時半〜4時半

      おはなし  「身近な言葉で学ぶ佛教 その5」 梶田真章

第3部   午後4時45分〜5時45分

      落語会  出演:桂 あさ吉(故吉朝師匠の筆頭弟子)


「法然院森のセンター」
『観察の森づく・麓の森再生事業』 
〜お寺の森に木を植えよう〜

 2月27日(日)

午前10時半〜12時半 

 2018年の台風後の整備が進んできました。「お寺の森に木を植えよう」として2回目の開催になります。

 麓の森が豊かによみがえることを願って、今回も、そのお手伝いとなる木を植えましょう。

(集合)  法然院森のセンター

(定員)  10名程度

      必ず事前に下記までお申し込み下さい。 小雨決行します。

(対象)  小学校高学年以上 

(参加費) 無料  

(協力)  やまねこ舎 松本辰也さん(森林環境プランナー)

(持ち物) 雨具(レインウェア)、軍手(2双以上)、タオル、防寒着、水筒、
      バンダナ(ヘルメット装着用)


*汚れてもよい作業に適した服装と、すべりにくい靴でお越し下さい。 

*斜面での作業もあります。

*当日の体調確認、マスクのご着用など宜しくお願いいたします。

お申し込みは、フィールドソサイエティーまでお願いいたします。

Tel.075-752-4582
e-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第九番』上映会」

 2月27日(日)

午後1時半〜3時33分 

鑑賞料 500円 

於 本坊

監督

龍村 仁


共同監督・制作統括

龍村ゆかり


撮影

米田 元、赤平 勉、夏海幸造


出演

小林研一郎(指揮者)

スティーヴン・ミズン(認知考古学者)、本庶 佑(分子生物学者)

定員は30名です。

満席になり次第、締め切ります。

ご参加のお申し込みは法然院サンガまで


「斎藤幸平著『人新世の“資本論”』を読む」第3回 

3月 3日(木)

午後1時半〜3時45分

  参加料 御志納

於 本坊

 第七章『「脱成長コミュニズムが世界を救う』、第八章『気候正義という『梃子(てこ)』』、おわりに、を題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

テキストをお持ちでない方は志納金とは別に1100円が必要です。


「第136回 法然院森の教室」
『京の暮らしと文化を支える水環境』

 3月 6日(日)

午後1時〜3時(0時半開場) 

於 本坊

(講演)

「京都盆地の地下水〜人と社会と自然をつなぐ水の恵み〜」 

谷口真人先生
総合地球環境学研究所研究基盤国際センター教授


(トークセッション)

「今、地下水を守るために」

谷口真人先生 X 長野宇規先生(神戸大学准教授 地域共生計画学)

参加費:1000円
(資料代を含む)

定員:30名
(事前申込制、満席になり次第、締め切ります)

お申し込み)電話やメールで法然院森のセンター[Tel.075-752-4582 e-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp]まで


「第69回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『選択本願念佛集』を読む
その9 第8章

 3月 6日(日)

午後3時〜6時 

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会  講師:阿満利麿先生

            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円
(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで

テキスト『選択本願念仏集』(阿満利麿 訳・解説)(角川ソフィア文庫)を
購入される方は別に700円が必要です。

状況の変化によっては
阿満利麿先生がお越しになれない可能性もございます。
予めご了承下さい。


善気山念佛会300回記念
「法然院サンガ落語会」 

 3月26日(土)

午後6時
(5時半開場) 

於 金剛能楽堂
(烏丸通中立売上ル、府民ホール アルティ北隣)

出演


桂弥っこ、桂二乗、桂ちょうば、桂八十八、桂雀三郎

参加料


正面 指定席:前売 3000円、当日 3500円

横  自由席:前売 2500円、当日 3000円

お申し込みは法然院サンガまで。

お申し込み下さった方には郵便振替用紙を同封し、
チケットを送らせていただきます。


2022年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: byakurenja1212@gmail.com