法然院サンガ: 349

法然院サンガからのご案内

N-0349-J

2021年11月 5日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 10月に入っても最高気温が30℃近い日々が続いていましたが、10月下旬になり境内では石蕗(つわぶき)が咲き揃い、11月を迎えて秋酣(たけなわ)の候となりました。皆様方には、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 新型コロナウイルスにつきましては新たな感染確認者は減少し、21都道府県で実施されていた緊急事態宣言は9月30日で解除されました。しかし人出が増え、寒さが厳しくなり空気が乾燥すれば再び感染者の増加が予想されるなど、ワクチン接種が少しずつ進んでいるとはいえ先が見通せず、心配が尽きない毎日です。皆様方の身近な方にも感染者がいらっしゃる状況かと存じます。心よりお見舞い申し上げます。医療従事者の皆様方の獅子奮迅のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝の念を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染してもおかしくなく、感染しても入院できずに自宅療養を余儀なくされる方も多い状況の中、今後も出来るだけ感染しないよう、感染していただかないよう注意深く過ごしてゆくしかありません。医療機関の連携の進展により医療の逼迫状況が軽減されることを願っています。くれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2820万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年 7月22日〜24日に勤めた第21回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から10年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「秋季伽藍内特別公開」

11月 1日(月)〜 7日(日) 

午前9時〜午後4時 

入山料:800円(大学生:400円、高校生以下は無料)

 方丈の重要文化財の狩野光信筆の襖絵、堂本印象筆の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。

 随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。           

                                  合掌


「富永成風 『希望の光』第21回記念展」

11月 1日(月)〜 7日(日)

午前10時〜午後4時 

鑑賞 無料

於 南書院

 墨色には希望の光の色がある。すべてを包む深い世界に輝く光の色が 今この時、人々の想いを 少しでも“change”へ・・・全てはひとつ

                                   合掌

主催 一般社団法人 縁珠

e-mail:contact@enju-hanahiraku.or.jp


「畑ゑり子 ひとり絵展」
〜会いたくて〜

11月9日(火)〜14日(日)

午前10時〜午後5時(最終日は午後3時まで)

鑑賞無料

於 南書院

畑ゑり子さん:080-6104-8788


「法然院中興第2世宣譽忍澂和尚 311回忌法要」

  11月10日(火)

午前10時半

  粗餐呈上いたします。

 準備の都合上、御参詣いただける方は11月6日までに必ずお申し込み賜わりますよう、お願い申し上げます。

忍澂


 1645年に江戸に生まれる。増上寺山内最勝院直伝、岩槻浄国寺在住中の萬無、増上寺林冏、幡随院知闡などに師事した後、近江国 木本浄信寺の地蔵、竹生島などに祈願。教化のかたわら神道を研究したが、後に戒律の研究と実践に励んだ。1681(延宝9)年7月に法然 院を中興し入院、1693(元禄6)年8月、当院山内影臨庵に隠居し、著述・教化に専念、1706(宝永3)年から1710(宝永7)年にかけては、大蔵経対校の大事業を行った。1711(正徳1)年11月10日往生(67歳)。著書は「浄業課誦」「一枚起請諺論」「勅修御伝縁起」など。


「東北関東大震災物故衆生 月忌追悼法要」

11月11日(木)

午前11時

  参加料 御志納   

 地震発生から10年8ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 御志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「橘 玲(あきら)著『無理ゲー社会』(*)を読む」
第2回

(*)小学館新書

11月11日(木)

午後1時半〜3時45分

Part2 と Part3 を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。


「西村大樹 個展」
『Dreams』

11月16日(火)〜21日(日)

午前10時〜午後5時

最終日は午後4時まで

鑑賞無料

於 講堂

e-mail:daikinishimura.artwork@gmail.com
web:http://daikinishimura.jimdo.com/


佐々木閑著
「『宗教の本性〜誰が“私”を救うのか〜』(*)を読む」
第4回

(*)NHK出版新書

11月18日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第22回 悲願会(ひがんえ)」

〜悲願に生きる菩薩行の実践〜

11月21日(日)〜23日(火・祝)


一切衆生の成佛を信じ、
被災者の悲しみに心を重ね、
被災地の復興に関わる決意を表し、
各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間


 南無阿弥陀佛

 新型コロナウイルスにつきましては新たな感染確認者は少なくなっていますが、感染者数が再び増加する恐れもあり、心配が尽きない毎日です。2011年3月11日の大地震・大津波、3月12日以降に起こった東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて最初に出した3月17日付の法然院サンガからの御案内で私は「3月11日(金)午後2時46分に発生した東北から関東地方にかけての太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0〔1995年1月17日の兵庫県南部地震のマグニチュードは7.3〕の地震とそれに伴う津波による東北関東大震災によって他界された方々、更にはヒト以外の動植物を含む生きとし生けるものに心から哀悼の意を表すために本尊阿弥陀如来像の前に『東北関東大震災物故衆生之霊』の位牌を安置して念佛を唱えております。また被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。関東地方では計画停電が始まり、直接被災されていない皆様方も御不自由な生活かと存じます。京都から出来ることは限られておりますが、今後は復興への道程が長く続くことになりそうですから時機に応じて細やかな支援活動に取り組んでゆきたく存じております」と記し、3月21日に「東北関東大震災の被災地に向けて<追悼と決意の鐘>を鳴らす」ことを告知しました。そして、3月23日付の御案内では4月11日の午前11時から「東北関東大震災物故衆生 初月忌(しょがっき) 追悼法要」を厳修することをお知らせし、3月28日には4月28日に「東北関東大震災物故衆生 四十九日 追悼法要 と 被災地支援の集い」を執り行うことを告知しました。そして4月上旬には5月1日〜7日に「悲願会〜一切衆生の成佛を祈り、被災者に心を寄せ、被災地の復興にかかわる決意を表し、今後の日本について考える一週間〜」を勤めることを思い立ち、4月10日に「悲願会」の参加者を緊急募集させていただいたところ、多くの方々から直ぐにご参加の表明をいただき、昨年11月に勤めた「第20回 悲願会」までゴールデンウィーク(昨年と今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け7月)と11月の年2回、「悲願会」を勤めることができました。「悲願会」では追悼法要、法話、コンサート、舞踊、舞、ダンス、朗読、落語会、お話、対話の時間、紙芝居、ワークショップ、活動内容の展示と報告、美術作品の展示、写真展、駄菓子、工作教室、茶会、慈悲市(バザー)などに数多くの皆様方のご参加と遠方の皆様方からはご寄付を賜わりました。「第1回から第21回までの悲願会」に際し、皆様方からお寄せいただいた志納金の総額は 17,709,401円に達し、被災者を支援されている団体と個人に寄付させていただきました。また2011年4月11日に「初月忌 追悼法要」を勤めて以降、毎月11日には「月忌 追悼法要」を勤め、毎月15〜20名の方々が10年間お参りいただいています。当院本堂の片隅から「三陸海嘯(かいしょう)[津波のこと]横死(おうし)[不慮の死]者諸群霊」の位牌が見つかりました。1896(明治29)年6月15日に発生し21,959人の死者・行方不明者を出した明治三陸地震(マグニチュード8.2〜8.5)、あるいは1933(昭和8)年3月3日に発生し、3,064人の死者・行方不明者を出した昭和三陸地震(マグニチュード8.1)の際にも法然院では死者・行方不明者の成佛を信じるために念佛が唱えられていたことが解ります。 発災から暫くは被災者に支援金や支援品をお送りするばかりでしたが、次第に被災者から直接お話を伺いたいとの思いが募り被災地訪問の機会を探っておりましたところ、2011年5月18日に法然院で開かれた「東日本大震災『被災地の今、〜報告と今後の支援のあり方を考える集い〜』」で現地の実情を話された岩手県盛岡市の曹洞宗 如法寺の御住職、近藤光徳和尚からお誘いがあり、御住職のご案内で2012年10月16日〜17日に岩手県沿岸部の陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市を巡りました。大地震、大津波と大火災で全ての伽藍を失った大槌町の江岸寺では墓石は散在したまま、プレハブの本堂でお勤めが行なわれ、御住職は仮設住宅から寺に通っておられる様子を目の当たりにし、毎年一度は被災地を訪ねることを決意し、2013年以降、毎年被災地を訪ね、現状を垣間見て、被災者のお話を聞き、追悼の念佛を唱えてまいりました。

2013年5月21日〜23日 平泉町〔中尊寺、毛越寺〕、花巻市〔宮沢賢治記念館〕、遠野市 遠野ふるさと村、大槌町〔浄土宗 大念寺・曹洞宗 江岸寺〕、釜石市〔根浜海岸 宝来館〕、宮古市 浄土ヶ浜 2014年6月16日〜18日 いわき市〔願成寺(白水阿弥陀堂)・浄土宗 阿弥陀寺・いわき湯本温泉スパリゾートハワイアンズ〕 宮城県松島町〔円通院・松島湾内観光〕、石巻市立大川小学校跡地、南三陸町〔南三陸ホテル観洋・上山八幡宮〕 2015年7月6日〜8日 石巻市〔石巻復興支援ネットワーク事務所・石巻市立大川小学校跡地〕、南三陸町〔防災対策庁舎 跡・上山八幡宮〕、気仙沼市〔岩井崎・唐桑半島巨釜・折石・気仙沼海の市・シャークミュージアム・松葉寿司〕、陸前 高田市〔奇跡の一本松・曹洞宗 普門寺〕、大船渡市〔大船渡保育園・酔仙酒造 大船渡蔵〕 など 2016年7月4日〜7日 むつ市〔恐山菩提寺〕、八戸市[曹洞宗 常現寺・八戸酒造・蕪嶋神社〕、久慈市〔小袖海女センター〕、 三陸鉄道北リアス線、田野畑村〔特定非営利活動法人ハックの家・北山崎断崖クルーズ〕、岩泉町 龍泉洞 など 2017年7月3日〜6日 いわき市〔願成寺(白水阿弥陀堂)・浄土宗 阿弥陀寺・いわき放射能市民測定室たらちね〕、南相馬 市 男山八幡神社、宮城県亘理町 末家(ばっけ)焼窯元ひろ窯、仙台市立荒浜小学校、東松島市〔奥松島嵯峨渓遊覧 船・野蒜小学校跡地、女川町〔三陸石鹸工房KURIYA〕、石巻市〔雄勝町の雄勝病院犠牲者慰霊碑、雄勝小学校跡 地・大川小学校跡地〕、南三陸町〔さんさん商店街・上山八幡宮・防災対策庁舎〕 など 2018年7月2日〜5日 平泉町〔中尊寺・毛越寺〕、一関市〔厳美渓〕、平泉町 達谷窟毘沙門堂、一関市 丸光製麺一関工場、気仙沼市 松葉寿司、陸前高田市〔奇跡の一本松〕、大船渡市〔碁石海岸・大船渡保育園〕、大槌町〔曹洞宗 江岸寺・ 旧役場庁舎〕、大槌町 ベルガ?ディア鯨山 風の電話、宮古市 震災遺構たろう観光ホテル 2019年6月18日〜21日 いわき市〔真言宗 願成寺・浄土宗 阿弥陀寺・いわき放射能市民測定室たらちね〕、富岡町 東京 電力廃炉資料館、浪江町 東日本大震災慰霊碑、南相馬市〔浄土宗 浄国寺・男山八幡神社〕、飯舘村綿津見神社、 北塩原村〔諸橋近代美術館・五色沼〕、会津若松市〔会津さざえ堂・白虎隊十九士の墓・鶴ヶ城〕、浄土宗 願成寺 (会津大佛)・大和川酒造 会津電力〕・湯川村 勝常寺(薬師如来坐像[国宝])、下郷町 大内宿 など   2020年10月14日 南三陸町〔旧防災対策庁舎・復興祈念公園・上山八幡宮・南三陸ワイナリー〕石巻市立大川小学校跡地 2021年10月5日 南三陸町〔旧防災対策庁舎・復興祈念公園・上山八幡宮〕、石巻市 震災遺構大川小学校 本年も昨年と同様に皆様方をお誘いして旅することを断念し、日帰りで南三陸町と石巻市を訪ねました。2031年までは震災遺構として宮城県が管理・保存することになっている旧防災対策庁舎[43名が犠牲となられました]を中心に整備され、昨年10月12日に全体開園した復興祈念公園[6.3ha]内の旧防災対策庁舎前で追悼の念佛を唱えました。復興祈念公園内の「みらいの森」には昨年10月8日に43本の藪椿が植えられ、その内の一本には「寄贈 京都市 法然院」のプレートが付けられています。「祈りの丘」にも上り、犠牲者の名簿が安置されている碑の前でも念佛を唱えました。その後、上山八幡宮に参拝、椿の寄贈などで交流を続けている工藤真弓さんから近況を伺いました。帰路に訪れた石巻市立大川小学校跡地[児童74名と教職員10名の犠牲者]は昨年訪ねた時は整備中で敷地内に立ち入れませんでしたが、本年7月18日から石巻市震災遺構大川小学校として公開されています。校舎に向かって追悼の念佛を唱えました。敷地内に新たに建てられた大川震災伝承館〔震災前後の写真等のパネルや地域模型、実物資料が展示されています〕を見学し、改めてご遺族の無念を学びました。皆様方も復興支援の意味も兼ねて東北地方太平洋沿岸部をお訪ね下さい。発災から10年8ヶ月経過しても決して大震災後ではなく大震災真只中です。今後も被災者の皆様方との個人的な御縁を大切にし、微力ながら被災地の復興に関わってゆきたく存じております。

佛教における悲願に生きるとは一切衆生の成佛を願い、一切衆生に対する慈しみと悲しみの想いを表す行を実践することにあると存じます。被災者全員が大地震前の日常を取り戻されるまでには未だ道半ばです。引き続き被災者の哀しみに心を重ねる想いを表すべく、以下の通り第22回「悲願会」を勤めます。皆様方からの浄財は被災者支援をされている団体に寄付いたします。体調にくれぐれも留意され、マスクをご着用の上ご参加下さいますようお待ち申し上げております。合掌          梶田真章


11月21日(日)


参加料は何れも御志納です。

午前10時〜午後3時半 


「在釜」

広間にて薄茶を一服お召し上がり下さい。

於 北書院

席主:山猫軒茶の湯研究会 新居万太 

会費:おひとり 1000円
(子供は無料、被災者・避難者の方は無料)


午前10時半


「東北関東大震災物故衆生之霊追悼法要」

於 本堂


午前11時〜11時45分


「法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」  

梶田真章

於 本堂


正午〜午後0時40分


「アーリーミュージックコンサート」

ソプラノ:平井満美子
リュート:佐野健二

於 大書院


午後0時50分〜1時半


「コンサート」

笛:山本公成
カンクレス(リトアニアの琴):山本ほしこ

於 庫裏玄関


午後1時40分〜2時20分


「コンサート」

歌・ギター:阿部ひろ江、
カバキーニョ・バンデイロ他:嶌村カズヲ

於 大書院


午後2時半〜3時10分


「オカリナで聴くスクリーンミュージック」
Ryohei TOMOEDA

於 庫裏玄関


午後3時20分〜4時


「琵琶と朗読〜楽興の時〜」

朗読:現代朗読協会 野々宮卯妙
筑前琵琶:片山旭星

於 大書院


11月22日(月)


参加料は何れも御志納です。

午前10時〜午後3時


「展示と販売」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 

アート部

於 庫裏玄関


午前11時〜午後4時


「自家焙煎コーヒー with 善気水」

珈琲焙煎屋台124

於 庭園


午前11時〜11時45分


「法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

梶田真章

於 本堂


午後1時〜1時50分


「インドの舞踊と音楽」

インドアーツサンガム京都

インド舞踊:金澤倫子、野中ミキ
サーランギ:ナカガワユウジ
タブラ:藤澤ばやん

於 本堂


午後2時〜3時


「弾き語りコンサート」

歌・ギター:リピート山中 

於 大書院


午後3時10分〜3時50分


「コンサート」

ヴォーカル・キイボード:あかしなおこ
ギター:鈴木康介

於 本堂


午後4時〜5時


「活動紹介と演奏」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 音楽部

於 庫裏玄関


11月23日(火・祝) 


参加料は何れも御志納です。


午前11時半〜正午


「法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

梶田真章

於 本堂


午前11時55分〜0時10分


「ダンス」

たまるまちこ

於 庫裏玄関


午後0時20分〜1時


「 舞と邦楽」

舞:西川影戀、
柳川三味線:伊藤志野・伊藤琴野

於 大書院


午後1時10分〜1時50分


「コンサート」

ソプラノ:松井智惠
キイボード:西村由紀子

於 庫裏玄関


午後2時〜3時


「朗読会」

朗読:京都朗読文化研究会 会員

於 大書院


午後3時15分〜4時


「コンサート」

ヴォーカル・ギター:秋人

於 庫裏玄関


午後4時15分〜4時25分


「コンサート『ヘルプマークを身につけて』」

歌:小倉ひろみ
ギター:溝淵仁啓

於 本堂


午後4時半〜5時半


「コンサート」

ギター:溝淵仁啓(まさし)  

於 本堂


11月21日(日)〜23日(火・祝)


午後1時〜4時

美術作品の展示


「土の展示」
『innocence』

(栗田宏一)


「深井ゆうじん 詩の展覧会」


「墨彩画『双宙』」

(嶋田敏夫)


「墨繭『Being』」

(眞紀)


「絵画・額」:『事故は起こった』『祈』『願』 
「タペストリー」:『会いたくて』

(畑ゑり子)


風呂敷の展示(ふろしき研究会)
作品集「鉄 木 種 コレクション ココニ在ル」の展示販売

(kimiko)

鑑賞 御志納

於 南書院


 期間中、受付・会場整理などを担当していいただくボランティアを募集いたしております。お手伝いいただける方は下記までご連絡下さい。

その他のお問い合わせも全て法然院サンガまでお願いいたします。

合掌

法然院 梶田真章

・・・

2021年 11月 4日

〒606ー8422 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30 法然院内
法然院サンガ

Tel.090-1899-3689

e-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
byakurenja1212@gmail.com


「第296回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

11月26日(木) 

午後3時〜5時45分

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 

午後3時〜3時半      おつとめ

              本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部

午後3時半〜4時半     おはなし

              「身近な言葉で学ぶ佛教 その3」 梶田真章


第3部

午後4時45分〜5時45分 おんがく  

              出演:ヴォーカル:Shikiさん

                 ギター:溝渕啓太さん


楠田名保子
「法然院・二胡コンサート」
vol. 2
『光韻照寂』

11月27日(土)

午後6時
(午後5時半開場・午後7時半終演予定)

演目


古典曲、日本〜世界の名曲、オリジナル曲 他

於 本堂

参加費 3500円(ご予約 3000円)

定員 70名(先着順)

お申し込みは前川さんまで

e-mail:d06285@nifty.com
hp.080-3761-3960

特別企画
「ミニコンサート」

午後4時から15分間

於 法然院・山門前

立ち見

参加無料

雨天中止


「クメール伝統織物研究所(IKTT)展示会・販売会」

11月28日(日)

正午〜午後4時

於 本坊

 IKTTの活動はカンボジアの内戦の中で途絶えかけていた伝統織物の復興を課題に1995年に始まりました。

 2000年からは拠点をシエムリアプに移し、若い世代への伝承を行っています。 http://ikttjapan.blogspot.jp/


「朝日カルチャーセンター京都教室 現地講座」
紅葉の法然院で聞く
『不安な時代をこころ豊かに生きる』

11月29日(月)

午前10時半〜午後0時半

講師:梶田真章

参加料 3850円

入会金は5500円
(70歳以上は入会無料、証明書が必要です)

於 本坊

お申し込みは「朝日カルチャーセンター京都教室」まで
Tel.075-231-9693


「橘 玲(あきら)著『無理ゲー社会』(*)を読む」
第3回

(*)小学館新書

12月 2日(木) 

午後1時半〜3時45分

Part4、エピローグ、あとがき を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。


「大石一裕 RAV Vast Live」
『メロディック スティール ドラム』

12月 4日(土)

午後6時(午後5時半開場)

参加料 2500円

於 本坊

ご予約は大石さんまで

Tel.080-7009-3753

e-mail:luteoishi@gmail.com
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「第68回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
 『選択本願念佛集』を読む
その8 第7章

12月 5日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)    本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会          講師:阿満利麿先生   

            *後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで

テキスト『選択本願念仏集』(阿満利麿 訳・解説)(角川ソフィア文庫)を購入される方は別に700円が必要です。

状況の変化によっては阿満利麿先生がお越しになれない可能性もございます。予めご了承下さい。


2021年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月 1日〜 7日 「秋季伽藍内特別公開」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
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法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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