法然院サンガ: 345

法然院サンガからのご案内

N-0345-J

2021年 6月30日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 中庭の池では無数のオタマジャクシが泳いでいます。紫陽花や沙羅(さら)(夏椿)の見頃は過ぎつつあります。三度目の緊急事態宣言は6月20日に解除され、まん延防止等重点措置に移行しましたが不自由な暮らしが未だ暫く続きそうです。ワクチンの接種が少しずつ進んでいるとはいえ先が見通せず、心配が尽きない毎日です。特に医療従事者の皆様方のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。

 誰がいつ感染してもおかしくなく、感染しても入院できずに自宅療養を余儀なくされる方も多い状況の中、出来るだけ感染しないよう、感染していただかないよう注意深く過ごしてゆくしかありません。感染者の減少と都道府県をまたぐ医療機関相互の連携の進展により医療の逼迫状況が少しでも軽減されることを願っています。皆様方には、くれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2640万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から昨年11月21日〜23日に勤めた第20回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から10年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 7月23日に開幕予定の東京オリンピックは本当に開けるのでしょうか。感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「伊藤亜紗編『“利他”とは何か』(*)を読む」
第3回

(*)集英社新書

 7月 1日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第4章「中動態から考える利他」と、第5章「作家、作品に先行する、小説の歴史」を題材に語り合います。

参加料は御志納です。テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。


「第135回 法然院森の教室」
『京の自然と北陸新幹線延伸問題』

 7月 1日(木) 

午後6時〜8時 

於 本坊

(報告1)


リニア新幹線や中池見湿地での取組みから(仮)

日本自然保護協会 保護部

若松 伸彦さん


(報告2)


京都の自然環境への影響について

北山の自然と文化を守る会代表幹事

榊原 義道さん

定員:30名程度

※人数制限のため申込制

参加費:1000円
(資料代含む)

お申し込みはフィールドソサイエティー法然院森のセンターまで
Tel.075-752-4582 Fax.075-752-1083
e-mail: moricent@deluxe.ocn.ne.jp


「第105回 ふろしきトーク」
テーマ:『京都らしさって?』

 7月 3日(土)

午後1時半〜3時半 

於 本坊

お話


黒田正子さん(ライター・編集者)


ちょこっと登場!


青衣(あおごろも)さん、伊藤 淳さん 

ウィルビー株式会社

ふろしきワークショップ:包もう、京都らしさ

◆あなたらしく、京美人包み 

◆使いこなしたい、ふろしきバッグ 他

定員 30名

参加費:800円(一般)、700円(会員)

お申し込み・お問い合わせは ふろしき研究会事務局まで

Tel.075-432-2722

E-mail:rsj57767@nifty.com


「朝日カルチャーセンター京都 講座」
『阿弥陀佛の物語を聞く』

 7月 7日(水)、 8月 4日(水)、 9月 1日(水)

午前10時半〜正午 

講師: 梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,910円(3回)

会員のみが受講できます。

入会金は5000円ですが、70歳以上の方は入会金不要です。

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ 

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

 7月11日(日)

午前11時 

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から10年4ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「たまるまちこ 木のイス展」

 7月13日(火)〜18日(日) 

午前11時〜午後4時

鑑賞無料

於 講堂


「寺西重郎著『日本型資本主義〜その精神の源〜』(*)を読む」
第10回

(*)中公新書

 7月15日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「和編鐘コンサート in 法然院」
響きにつつまれて いのちの煌めきの中へ
〜万葉の歌人 額田王の世界〜

 7月17日(土)

午後5時(午後4時30分開場) 

  和編鐘:ゆきね(有機音)

朗読:佐野真希子


法話『共に生きる』
梶田真章

参加料:前売 3000円、ペア前売 5000円、当日 3500円

(ペア当日券はございません)

お申し込みは主催の有機音工房まで
E-mail:yukine6936@yahoo.co.jp
Tel.070-5373-7136


「小演奏会」
『和の響(ひびき) 夏の夕(ゆうべ)』

 7月19日(月)

午後7時(午後6時半開場)  

於 本坊

出演


尺八:藤原道山

三絃:菊央雄司

曲目


夕顔(菊岡検校作曲)

東山(鶴岡検校作曲)

峰の月(初代 中尾都山作曲)

明鏡(杵屋正邦作曲)

参加料:一般 3000円、中高大学生 無料
小学生以下は不可

定員 80名

ご予約は法然院サンガまで


「第21回 悲願会」

悲願に生きる菩薩行の実践

〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに 心を重ね、被災地の復興に関わる決意を表し、各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間〜

大震災の真只中+コロナ禍の現状において
改めて一切衆生に対する慈しみと悲しみを意識して勤めます。


皆様方からの浄財は現地で被災者を支援されている団体に寄付いたします。


 7月22日(木・祝)〜24日(土)

 
 南無阿弥陀佛

 新型コロナウイルスの感染再拡大が続き、不安な日々を過ごされている皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。医療従事者の皆様方のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝の念を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し念佛を唱えています。2011年3月11日(金)午後2時46分に発生した東北地方から関東地方にかけての太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と、地震に伴う津波による東日本大震災によって他界された方々、更には犬・猫・牛・豚・鶏・水族館の魚など一切衆生の成佛を信じるために、当院では地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修いたしております。当院本堂の片隅から「三陸海嘯(かいしょう)[津波のこと]横死(おうし)[不慮の死]者諸群霊」の位牌が見つかりました。1896(明治29)年6月15日に発生し21,959人の死者・行方不明者を出した明治三陸地震(マグニチュード8.2〜8.5)、あるいは1933(昭和8)年3月3日に発生し、3,064人の死者・行方不明者を出した昭和三陸地震(マグニチュード8.1)の際にも法然院では死者・行方不明者の成佛を信じるために念佛が唱えられていたことが解ります。

 2011年5月1日〜7日 と 11月21日〜27日、2012年4月30日〜5月6日と11月26日〜12月2日、2013年4月30日〜5月6日と11月27日〜12月1日、2014年5月2日〜6日と11月26日〜30日、2015年5月2日〜6日と11月25日〜29日、2016年5月3日〜5日 と 11月25日〜27日、2017年5月3日〜5日と11月24日〜26日、2018年5月3日〜5日と11月23日〜25日、2019年5月3日〜5日と11月22日〜24日、2020年7月24日、25日と11月21日〜23日には「悲願会」と称して被災者の悲しみに心を重ねる期間とし、法要、コンサート、茶会、慈悲市(バザー)などを行いました。2013年以降は年に一度、「遊心会 祈りの旅」と称し、有志の方々と福島県・宮城県・岩手県・青森県を訪れています。2013年5月21日〜23日には、岩手県平泉町の中尊寺と毛越寺、大槌町の大念寺と江岸寺、釜石市の根浜海岸、宮古市の浄土ヶ浜など、2014年6月16日〜18日には いわき市の願成寺[白水阿弥陀堂]と阿弥陀寺、松島町の円通院、石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の上山八幡宮など、2015年7月6日〜8日には宮城県松島町、石巻市石巻復興支援ネットワークと石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の防災対策庁舎跡と上山八幡宮、気仙沼市の岩井崎、唐桑半島、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松と普門寺、大船渡市の大船渡保育園、酔仙酒造大船渡蔵など、2016年7月4日〜7日には青森県むつ市の恐山菩提寺、八戸市の曹洞宗常現寺、ウミネコの繁殖地の蕪嶋神社、種差海岸、岩手県久慈市の小袖海女センター、田野畑村の特定非営利活動法人ハックの家、北山崎の断崖、岩泉町の龍泉洞など、2017年7月3日〜6日には福島県三春町の滝桜、いわき市の願成寺[白水阿弥陀堂]と阿弥陀寺、認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね、広野町・楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町立大平山霊園の東日本大震災慰霊碑、南相馬市の男山八幡神社、宮城県亘理町の末家焼窯元ひろ窯、仙台市立荒浜小学校旧校舎、奥松島嵯峨渓遊覧船、東松島市立野蒜小学校跡地、女川町の七十七銀行女川支店の行員12名の追悼慰霊碑、牡鹿半島の給分浜の十一面観音像、女川駅前の三陸石鹸工房KURIYA、石巻市雄勝町の東日本大震災 雄勝病院犠牲者慰霊碑、雄勝小学校跡地、石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の防災対策庁舎跡地、上山八幡宮など、2018年には平泉町の中尊寺と毛越寺、達谷窟西光寺、一関市の丸光製麺一関工場、陸前高田市の奇跡の一本松と東日本大震災慰霊碑、大船渡市の碁石海岸、門之浜漁港と大船渡保育園、大槌町の曹洞宗江岸寺、旧役場庁舎とベルガ?ディア鯨山、宮古市の震災遺構たろう観光ホテなどを訪ねました。2019年は6月18日〜21日に福島県を巡りました。18日は願成寺白水阿弥陀堂[国宝]で東北関東大震災物故衆生追悼法要を厳修し、「いわき放射能市民測定室たらちね」にて広報ご担当の飯田亜由美さん[小学4年生と2歳児の母]が活動内容を分かりやすく、想いを丁寧に話され、今後も支援させていただく意義を改めて確かめられました。続いて阿弥陀寺に参拝、本堂で追悼法要を厳修、住職の馬目悦丈さん[若い頃に法然院で起居されていました]と副住職の馬目一浩さんから保養キャンプや傾聴ボランティアなど8年間の実践のお話を伺いました。19日は原子力発電所事故の事実と廃炉等の現状を伝える場として2018年11月30日に開館した富岡町の東京電力廃炉資料館を訪ねました。事故当時の映像を見た後、館内を見学しつつ職員の方々と対話しました。職員の方々は真摯に役割を務めておられますが、重大な事故を起こした東京電力が気の遠くなるような廃炉作業や汚染水の処理事業を抱えながら今なお他の原子力発電所を再稼働しようとされている姿勢には決して共感することはできないと改めて思いました。その後、国道6号線を大熊町・双葉町・浪江町を通り2年ぶりに北上、帰還困難区域では道路沿いの各家の前がフェンスで塞がれた2011年から変わらぬ光景、汚染土を詰めたフレコンバッグが至る所に積み上げられた光景に改めて胸が締め付けられました。2016年7月12日に避難指示が解除された南相馬市小高区の浄土宗浄国寺では追悼法要を勤めた後、御住職の大室了有さんが事故直後に放射能拡散の情報が無く、ご夫人と共に被曝されてしまわれた悔しさなど行政への不信を語られました。二度目の参拝となった男山八幡神社では正式参拝を行い、西道典宮司が吉田神道の護摩祈祷をされ、神社での護摩を初めて目にし、2011年6月に設立され、南相馬市の小中学生に県外での夏休みの臨海、林間学校を提供されている「南相馬こどものつばさ」の活動のお話を伺いました。飯舘村の綿津見神社にも参拝し、禰宜の多田仁彦さんから原発事故前は6500人余りだった飯舘村の住民が2017年3月31日に避難指示が解除された現在も1300人余りに過ぎず、神社の維持が困難な状況にあることを伺いました。20日は磐梯吾妻レークラインを通り、サルバトーレ・ダリのコレクションで知られる諸橋近代美術館に立ち寄り、五色沼の一つである毘沙門沼から緑色の水面と磐梯山の雄姿を観て、磐梯山噴火記念館にも立ち寄りました。会津若松市では飯盛山の白虎隊士19名の墓前で念佛を唱え、会津さざえ堂を拝観、1832(天保3)年から3年の歳月をかけて飯盛山を掘り抜いた戸ノ口堰洞穴を見て、鶴ヶ城を見学しました。21日は法然上人の高弟 隆寛律師が開山された喜多方市の浄土宗願成寺に参拝、会津大佛として知られる御本尊 阿弥陀如来像の前で追悼法要を厳修しました。続いて大和川酒造を訪ね、エネルギー革命による地域の自立という理念により2013年に設立された会津電力の遠藤由美子さんと小林恵子さんからお話を伺い、最澄の論敵として有名な法相宗の徳一和尚ゆかりの勝常寺で薬師三尊像[国宝]などに参拝しました。そして江戸時代の風情を残す会津西街道の半農半宿の宿場町、大内宿を散策し、JR郡山駅で解散しました。大地震・大津波・原発事故から8年3か月経ち、一口に福島県と申しましても浜通りから会津まで、県民お一人お一人の現実に生きておられることを学ばせていただいた4日間でした。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により団体で被災地を訪ねることを断念し、10月14日に一人で宮城県南三陸町を訪れました。2031年までは震災遺構として宮城県が管理・保存することになっている旧防災対策庁舎[43名が犠牲となられました]を中心に整備され10月12日に全体開園したばかりの復興祈念公園[6.3ha]を上山八幡宮の工藤真弓さんにご案内いただき、旧防災対策庁舎前で追悼の念佛を唱えました。公園内の「みらいの森」には10月8日に43本の藪椿が植えられ、その内の一本には「寄贈 京都市 法然院」のプレートが付けられていました。「祈りの丘」にも上り、犠牲者の名簿が安置されている碑の前でも念佛を唱えました。その後、上山八幡宮に参拝、オープンしたばかりの南三陸ワイナリーに立ち寄り[ワインのラベルは工藤真弓さんがデザインされたキリコ『海にそそぐぶどうの光』]、帰路に訪れた石巻市立大川小学校跡地[児童74名と教職員10名の犠牲者]は来年3月まで震災遺構として整備されている最中で校舎には近づけず、道路??から追悼の念佛を唱えました。皆様方も復興支援の意味も兼ねて東北地方太平洋沿岸部をお訪ね下さい。発災から9年7ヶ月経過しても決して大震災後ではなく大震災真只中です。今後も被災者の皆様方との個人的な御縁を大切にし、微力ながら被災地の復興に関わってゆきたく存じております。

 佛教における悲願に生きるとは一切衆生の成佛を願い、一切衆生に対する慈しみと悲しみの想いを表す行を実践することにあると存じます。被災者全員が大地震前の日常を取り戻されるまでには未だ道半ばです。引き続き被災者の哀しみに心を重ねる想いを表すべく、7月22日(木・祝)〜24日(土)に第21回「悲願会」を勤めます。皆様方からの浄財は現地で被災者支援をされている団体に寄付いたします。体調に留意され、ご無理のないようにご参加下さい。お待ち申し上げております。  

                             合掌 梶田真章


7月22日(木・祝)

参加料は何れも御志納です。

午前10時半

「東北関東大震災 物故衆生之霊 追悼法要」

於 本堂


午前11時半〜正午

「琵琶 コンサート」

筑前琵琶:片山旭星

於 本堂


午後0時10分〜0時半

「舞と邦楽」

伊藤和子、伊藤志野、伊藤琴野

於 大書院


午後0時40分〜1時20分

「アーリーミュージックコンサート」

ソプラノ:平井満美子
リュート:佐野健二

於 庫裏玄関


午後1時半〜2時

「尺八ソロコンサート』」

尺八:石川利光

於 大書院


午後2時10分〜2時50分

「ボサノバ コンサート」

ヴォーカル:田中愛子
ギター:北脇久士

於 庫裏玄関


午後3時〜3時40分

「2本のギターで綴るジブリの名曲」 

クラシックギター:笹井慎二
アコースティックギター:今津未央

於 大書院


午後3時50分〜4時40分

「コンサート」
『極楽三昧』

バンジョー:北村 謙
パーカッション:藤井茂樹
ベース:森 巧美

於 庫裏玄関

7月23日(金・祝)

参加料は何れも御志納です。

午前10時〜午後3時 

「展示と販売」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 アート部

於 庫裏玄関


午後0時半〜0時45分

「ダンス」

たまるまちこ

於 本堂


午後1時〜1時50分

「弾き語りコンサート」

歌・ギター
リピート山中

於 本堂


午後2時〜2時45分

「コンサート」

ヴォーカル・ギター:田中志保
エレクトリックピアノ:伊東奈美

於 大書院


午後3時〜3時45分

「コンサート」

歌・ギター:阿部ひろ江
バンデイロ他:嶌村カズヲ

於 本堂


午後4時〜5時

「活動紹介と演奏」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 音楽部

於 庫裏玄関

7月24日(土)

参加料は何れも御志納です。

午前10時〜午後3時

「在釜」

席主:山猫軒茶の湯研究会 新居万太

於 北書院


午後0時45分〜1時20分

「スタンダード・ジャズ・コンサート」

Chi-Ka-Tsu
ピアノ:下嶋千佳
ベース:勝方 浩 

於 庫裏玄関


午後1時半〜2時20分

「インドの舞踊と音楽」

インドアーツサンガム京都

インド舞踊
金澤倫子、野中ミキ
サーランギ:ナカガワユウジ
タブラ:藤澤ばやん

於 本堂


午後2時半〜3時5分

「オカリナで聴くスクリーンミュージック」

オカリナソロ演奏
Ryohei TOMOEDA

於 庫裏玄関


午後3時15分〜4時

「コンサート」

ヴァイオリン:塩見裕子
よし笛:呉山平煥
箏:福原左和子

於 本堂


午後4時10分〜4時50分

「コンサート」

笛:山本公成
カンクレス(リトアニアの琴):山本ほしこ

於 庫裏玄関


午後5時〜5時10分

「コンサート」
『ヘルプマークを身につけて』

 歌:小倉ひろみ
ギター:溝淵仁啓

於 本堂


午後5時15分〜6時15分

「コンサート」

ギター:溝淵仁啓(まさし)
ヴォーカル・ギター:秋人

於 本堂

7月22日(木・祝)〜24日(土)

午後1時〜4時  美術作品の展示


「土の展示」
『innocence』」
(栗田宏一)

「深井ゆうじん 詩の展覧会」

「墨彩画『念』」
(眞紀)

「絵画」
額『事故は起こった』『祈』『願』 他 
(畑ゑり子)


鑑賞 御志納

於 南書院

 期間中、受付・会場整理などを担当していいただくボランティアを募集いたしております。お手伝いいただける方は下記までご連絡下さい。

 お問い合わせは全て法然院サンガまでお願いいたします。

                      合掌  梶田真章


2021年 6月 28日

〒606ー8422 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30 法然院 内 
法然院サンガ

Tel.090-1899-3689
e-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
byakurenja1212@gmail.com


「放生会(ほうじょうえ)」

 7月25日(日)

午前10時半 

参加料 御志納

於 本堂

 生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、
鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、
鯉を池に放ちます。


 粗餐呈上いたします。

 

事前申込制
ご参加いただける方は7月20日までにご連絡下さい。


「第292回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 7月26日(土)

午後3時〜5時45分

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 

午後3時〜3時半       おつとめ

               本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部

午後3時半〜4時半      おはなし

               「『浄土勤行式』を読む その8」 

               梶田真章


第3部

午後4時45分〜5時45分  落語会

               出演:桂 吉坊さん(吉朝師匠の弟子)


「第64回 法然院 夜の森の教室」
『ことばは何のためにあるのか』
〜ゴリラのコミュニケーションから考える〜

 7月28日(水)

午後7時〜8時半(午後6時半開場) 

於 本坊

お話


総合地球環境学研究所 所長

山極 壽一 先生
(京都大学前総長)

参加料 一般:1000円 大学生:500円 高校生以下:無料  

定員 80名

ご予約は法然院サンガまで


「正高信男著『自粛するサル、しないサル』(*)を読む」
第1回

(*)幻冬舎新書

 8月5日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

第1章〜第5章を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。


2021年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月 1日〜 7日 「秋季伽藍内特別公開」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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