法然院サンガ: 341

法然院サンガからのご案内

N-0341-J

2021年 2月28日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内
並びに 
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 境内では藪椿の開花が日毎に進み、中庭の三銘椿の内、花笠椿と貴椿(あてつばき)が数輪咲き出しました。余寒お見舞い申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大により京都府を含む11都府県に対し緊急事態宣言が継続され、境内でもほとんど参拝者のお姿を見かけない日々が続いていましたが京都府では明日には緊急事態宣言が解除されることとなりました。皆様方は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか、心よりお見舞いを申し上げます。特に医療従事者の皆様方のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染してもおかしくなく、感染しても入院できずに自宅療養を余儀なくされる方も多い状況の中、緊急事態宣言が解除されても出来るだけ感染しないよう、感染していただかないよう注意深く過ごしてゆくしかありません。感染者の減少と医療機関相互の連携の進展により医療の逼迫状況が軽減されることを願っています。どうぞくれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 重要なお知らせ

 永年に亘り利用してまいりましたAOL接続サービスが3月31日をもって終了することになりましたので、メールアドレスをByakurenja@aol.comからbyakurenja1212@gmail.comに変更いたします。3月31日まではByakurenja@aol.comが使えますが4月以降は使用できなくなりますので、ご登録アドレスの変更を宜しくお願い申し上げます。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2510万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から9年10ヶ月余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 まだ1年、あるいは2年は新型コロナウイルスと共存してゆかなければなりません。来年に延期された東京オリンピックの開催も危ぶまれる状況です。

 体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されご参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「桑原弘子陶展〜つちと共に〜」 

 3月 2日(火)〜 7日(日)

午前10時〜午後4時 

鑑賞無料

於 講堂

「小さな土にいのちを与えられたらと作陶をして40年。日々出会う感動と感謝を込めて作品づくりをして来ました。この度、チャリティーコーナーを設けての作品展をいたします。ご高覧いただければ幸いです。」          桑原弘子


「岸本葉子著『生と死をめぐる断想』(*)を読む」
第2回 

(*)中公文庫

 3月 4日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第2章「スピリチュアリティの潮流」を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に880円が必要です。


「西中千人(ゆきと)展」
『呼継〜叩き壊して生まれ変わる〜』

 3月10日(水)〜16日(火) 

鑑賞無料

於 京都高島屋6階

 一昨年5月に山門前の参道東側にリサイクルガラスの枯山水「つながる」を設置された西中千人さんの個展が開かれます。


「東北関東大震災 物故衆生10周忌追悼法要」

参加 御志納

於 本堂

午前11時15分

「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

                             於 鐘楼

 ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。


午前11時45分〜午後0時半

「追悼演奏」筑前琵琶:片山旭星

                             於 庫裏玄関

 地震発生から10年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。上記の行事にご参加の方々には折詰弁当をお持ち帰りいただきますので、ご参加いただける方は、3月7日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。 

                                合掌


「つらつら椿〜柳川三味線の会〜」Vol.1 

 3月13日(土)

午後4時半(4時開場) 

柳川三味線・箏:伊藤志野

於 本坊

曲目


邯鄲(箏・三味線)
西行桜(箏・三味線)
おちや乳人(箏・三味線本手・替手)
川端柳(三味線本手・替手)

ゲスト(箏・柳川三味線):堀 志津子、梅辻理恵

入場料 2000円(当日 2500円)

主催・お問い合わせ:伊藤志野さんまで
(Tel.072-683-6733 e-mail:mail@shinonone.com)


「善導大師(613〜681)1341回忌 法要」

 3月14日(日)

午前11時半 

 中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日に当たり、法要を厳修いたします。粗餐呈上いたします。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は、
3月11日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。


「冨森士司(とみもりひとし)展」
『骨と空 陰翳、その象』

 3月16日(火)〜21日(日)

午前10時〜午後5時
(最終日は午後4時まで) 

 www.tomimorihitoshi.com

鑑賞無料

於 講堂


「寺西重郎著『日本型資本主義〜その精神の源〜』(*)を読む」
第6回 

(*)中公新書

 3月18日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第17回 善気山文化塾 『“うるし”の話」

 3月21日(日)

午後1時半〜3時 

於 本坊

お話:漆工芸 四代三木表悦(ひょうえつ)(啓樂)さん

参加料 一般:1000円 大学生:500円 高校生以下:無料  

定員 50名

ご予約は法然院サンガまで

’ 定員に達し次第締め切ります。必ずご予約下さい。

当日券はございません。

 三木表悦は1906(明治39)年ご創業の“うるし”の御家。昨年末に四代を襲名されたばかりの啓樂さんにお話を伺います。


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
「椿の法然院で聴く」
『念佛を唱えて生きる〜念佛とは何か〜』

 3月24日(水)

午前10時半〜午後1時 

講師:梶田真章

精進料理の昼食付

参加料 5940円

お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都まで
(Tel.075-231-9693)


「速海ちひろ・森本英希コンサート」
〜ハープ弾き歌いとフルートによる春の調べ〜

 3月25日(木)

午後3時半(3時開場) 

出演


ハープ・ソプラノ:速海ちひろ   

フルート:森本英希

於 庫裏玄関

プログラム


さくらさくら、お伽噺(詞:新美南吉)、
恋の鶯、ナイチンゲール、
ヴェニスの謝肉祭、他

参加料 ご予約 2000円  当日 2500円

ご予約は法然院サンガまで


「第288回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(金)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし 

                  「『浄土勤行式』を読む その4」 

                   梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演 ヴァイオリン:井上隆平さん

                    (神戸市室内管弦楽団副首席奏者)


「京ことば 源氏物語」
第三十回

 3月27日(土)

午後5時半〜7時
(午後5時開場)

女房語り:山下智子

於 大書院

第三十三帖「藤裏葉(ふぢのうらば)」

参加料 4000円
(必ず御予約下さい。)

お申し込み・お問い合わせは、紫苑語り会まで
(Tel.090-9823-8042 又はwww.genji-kyokotoba.jpのお申し込みフォーム)


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(木)〜 7日(水)

午前9時半〜午後4時 

入山料:一般 800円、中高校生 400円

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象筆の襖絵48面、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、住職による法話がございます。法話の時刻は毎日変わります。お聞き下さる方は当日の朝に法話の開始時刻をお問い合わせ下さい。


2021年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 5月 3日〜 5日 「第21回 悲願会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月 1日〜 7日 「秋季伽藍内特別公開」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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