法然院サンガ: 335
法然院サンガからのご案内
N-0335-J
2020年 8月31日修正 2020年 9月13日追加 |
法然院サンガ
並びに 「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い 南無阿弥陀佛。 境内では廬山白蓮(ろざんびゃくれん)の名残の3輪の蕾を8月9日の夕方にやってきたニホンザルが折り取り、一瞬にして蓮の季節が逝きました。花を食べ尽くしてくれれば未だ良かったのですが、花びらがそのまま散らかしてありましたので、そっとしておいて欲しかった気持ちです。これも自然、これも御縁ですね。京都市内は7月31日に漸く長かった梅雨が明け、8月は昨日までの25日間で最高気温が35℃を超える猛暑日が18日もあり、暑い夏になりました。残暑お見舞い申し上げます。 新型コロナウイルスの感染につきましては、このところ、東京都、大阪府を中心に愛知県、沖縄県でも再びPCR検査陽性確認者数が増え、京都市内でもじわじわと陽性確認者数が増えて感染拡大の第2波がやってきたようです。心休まられる暇のない医療従事者の皆様方の獅子奮迅のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝の念を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、念佛を唱えています。皆様方もまだまだ先の見通しの立たない不自由な暮らしを強いられ不安な日々をお過ごしのことと心よりお見舞いを申し上げます。お届けいただいた政府支給のマスク等は大阪市釜ヶ崎へ届けていただける知人に託しました。 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金[一口1万円で目標は1億円]を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2015万円となっております。受入口座は下記の通りです。宜しくお願い申し上げます。
京都銀行 銀閣寺支店 普通預金 口座番号:0436184
御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から9年余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界中で出口の無い戦い、痛ましい事件、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(衆生に対する分け隔ての無い大いなる慈しみと心を重ねる悲しみ)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来る時に、出来る対象に、出来る形で、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を施す)・無財施(柔和な顔、身体を他者の為に使う等)・無畏施(安心を与える)〕などの菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、社会では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に肩書や役割を外して帰って来ていただき、大慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 合掌 法然院 梶田真章 |
まだ1年、あるいは2年は新型コロナウイルスと共存してゆかなければなりません。来年に延期された東京オリンピックの開催も危ぶまれる状況です。
感染拡大の防止に留意しつつ、下記の行事、集いを執り行います。今後の状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。 |
「木のイス展 たまるまちこ」
9月 1日(火)〜 6日(日)
午前11時〜午後4時鑑賞無料
於 講堂
「岩田健太郎著『感染症は実在しない』(*)を読む」
第3回
(*)集英社インターナショナル新書
9月 3日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 御志納
於 本坊
第10章 医者は総じて恣意的な存在、第11章 価値交換としての医療の価値、第12章 病気という現象を見据えて、しなやかに生きていくために、を題材に語り合います。 |
テキスト(980円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「第63回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『選択本願念佛集』を読む その3
第2章
9月 6日(日)
午後3時〜6時
於 本坊
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半〜6時 講話会 講師:梶田真章 後半は対話によって深めます。 |
参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで
テキスト『選択本願念仏集』[阿満利麿 訳・解説](角川ソフィア文庫)を購入される方は別に700円が必要です。 |
「廣布薩(こうふさつ)」
9月10日(木)
午前10時半
粗餐呈上
午後0時半頃終了いたします。
定員 70名
参加料 御志納
本年も「廣布薩」(佛教者が定期的に集まって戒行精進を誓う法会)を厳修いたします。御随喜、御参詣、ご結縁下さる方は9月4日(金)までにお申し込み下さい。定員に達し次第締め切ります。
例年、三重県・滋賀県・奈良県・広島県・愛知県など他府県の方々を含めて20名程の出家者にお集まりいただき厳修しておりますが、お集まりいただきにくい現状ですので本年は規模を縮小して勤めます。合掌 |
(梵語ホサーダ)
佛教教団で出家僧侶が半月ごとに集まって戒律の条文を読みあげ、互いに自己の罪過を懺悔する儀式。一年に一度行うのを大布薩あるいは廣布薩という。在家信者では毎月六斎日に八斎戒を守ることをいう。 |
「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」
9月11日(金)
午前11時
参加 御志納
於 本堂
地震発生から9年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。 |
今年も9月14日(月)〜17日(木)に宮城県と岩手県の沿岸部を巡る「遊心会 祈りの旅」を計画していましたが新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、中止させていただきます。ご了承下さい。 |
「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」
第12回
(最終回)
(*)岩波新書
9月17日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)
「法話『彼岸会のこころ』」
9月20日(日)
午後1時半〜2時半
講師:梶田真章
参加料 御志納
「第25回 桂 塩鯛 法然院 落語の宴」
9月21日(月・祝)
午後2時(1時半開場)
於 本堂
桂 塩鯛 『ねずみ穴』『青菜』 桂 弥っこ 『開口一番』 |
参加料:前売 3000円、当日 3500円
限定 70名
ご予約は午前10時〜午後6時に米朝事務所(Tel.06-6365-8281)まで。
法然院サンガではご予約をお受けいたしません。
(かつら しおだい)
1955年生まれ。1977(昭和52)年1月3日、桂朝丸(現ざこば])に入門(筆頭弟子)。茨木市唯敬寺「雀の会」にて初舞台。1983年、ABC落語、漫才新人コンクール最優秀新人賞受賞。1998年、平成10年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。この年より2010年まで大阪成蹊大国文学科講師。2003年、平成14年度大阪舞台芸術奨励賞受賞。2010年、桂塩鯛襲名。2018年、京都府文科賞功労賞受賞。米紫、鯛蔵、小鯛の3名の弟子を持ち、塩鯛一門として勢力的に各地で一門会を開いている。師匠譲りの迫力のある落語で、特に「替り目」「らくだ」などの人情味のある噺やお酒の噺が得意。 |
「第16回 善気山文化塾」
『”生命の時代”を生きる』
9月24日(木)
午後1時半〜3時
於 本坊
お話:独立研究者、数学者 森田真生(まさお)さん
参加料 一般:1000円 大学生:500円 高校生以下:無料
定員 50名
ご予約は法然院サンガまで
定員に達し次第締め切ります。必ずご予約下さい。
当日券はございません。
|
「第282回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
9月26日(土)
午後3時〜5時45分
参加料 御志納
於 本坊
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後3時 〜 3時半
おつとめ 本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。 第2部 午後3時半〜4時半 おはなし 「日本佛教史10 大正〜昭和時代」 梶田真章 第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく 出演 Yammy(シンガーソングライター) |
|
「つむぎ 佐藤竜子」
9月29日(火)〜10月 4日(日)
午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)
植物染め 紬織着尺・帯
賛助出品 秦 世和(錫工芸)
於 南書院
「コロナ禍の無観客コンサート収録動画上映会」
『カウンターテナーとパイプオルガンの調べ』
9月29日(火)
午後6時半(6時開場)
新型コロナウィルス感染拡大の中での無観客コンサートを収録した音楽動画の上映会を開催します。第24回青山音楽賞新人賞受賞ほか新国立劇場主催のオペラ公演にも抜擢されるなど、美しいカウンターテナーの歌声で魅了する村松稔之と、第20回バッハ国際コンクール・オルガン部門で日本人初の第一位と聴衆賞を受賞し、パイプオルガンの次代を第一線で担う冨田一樹。音楽界の注目を集める二人の共演を、世界最高水準の録音技術にて収録しました。文明の危機へ向けられた作家の石牟礼道子ほかの珠玉のことばを織り交ぜて編集された音楽動画とともに、コロナ禍の世界に向き合う音とことばを見つめます。 |
午後6時半
第一部 動画出演者とゲストコメンテーターによるシンポジウム 「鎮めの音 畏れのことば ・・・コロナ禍を超える「うた」を求めて」
ゲストコメンテーター:
村松稔之(声楽家・カウンターテナー) 冨田一樹(演奏家・パイプオルガン) 佐藤岳晶(作曲家・動画プロジェクト企画者)
午後8時
第二部 動画上映
「村松稔之 × 冨田一樹 デュオ・リサイタル」
収録曲目: グノー/バッハ《アヴェ・マリア》 佐藤岳晶《アニマの鳥》(石牟礼道子作詩) J.S.バッハ《幻想曲とフーガ ハ短調》BWV537ほか (午後9時閉会予定) |
入場無料・事前申込制(下記主催者のメールアドレスまでお申込み下さい)
主催 <村松稔之 × 冨田一樹 デュオ・リサイタル>上映会 実行委員会
お問合せ・お申込み(メール) oto.projection@gmail.com
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/
郵便振替口座
口座記号番号:01050?4?60318
加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)
ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店
当座預金 口座番号:0060318
名義:本山獅子谷法然院
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com