法然院サンガ: 329

法然院サンガからのご案内

N-0329-J

2020年 2月27日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内
並びに 
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 今年も杉花粉症に悩まされる季節となりましたが、それ以上に心配な新型コロナウィルスが猛威をふるっています。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。感染された方々に心よりお見舞い申し上げます。合わせて余寒お見舞い申し上げます。

 昨年も台風19号による東日本各地の大水害、京都アニメーション放火殺人事件、首里城の火災、辺野古の埋め立て工事など全国各地で心痛む出来事が続きました。当院では風害からの復旧作業に勤しむ比較的穏やかな一年でしたが、2017年10月22日の台風21号、2018年9月4日の台風21号による風害など、毎年のように境内にも被害が出ておりますので境内と伽藍の維持のため「法然院 災害対策基金」(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。  

 一昨年来、引き続きのお願いとなり誠に恐縮でございますが、ご協力下さる方は下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。「法然院 災害対策基金」として現在まで賜わりました御寄付は約1550万円となっております。

京都銀行  銀閣寺支店

普通預金  口座番号:0436184

口座名義:宗教法人 法然院

 当院の伽藍は檀信徒の御布施によって維持されておりますが、境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お納め下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年8ヶ月経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界中で出口の無い戦い、痛ましい事件、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(衆生に対する分け隔ての無い大いなる慈しみと心を重ねる悲しみ)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来る時に、出来る対象に、出来る形で、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を施す)・無財施(柔和な顔、身体を他者の為に使う等)・無畏施(安心を与える)〕などの菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、社会では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に肩書や役割を外して帰って来ていただき、大慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。人間は意味を求める生き物です。自身の拘りによって作られた物語だけで生きようとすると良縁や悪縁に出合い、うまくいったりいかなかったりして迷いますが、念佛を唱え、生きとし生けるものは仲間であるという大きな物語を信じると、たとえ自分で作った物語に一喜一憂したとしてもそれを絶対化せず、有頂天になったり絶望することもなく生きてゆけるのではないでしょうか。

 心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


「第61回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『選択本願念佛集』を読む その1

 3月 1日(日)

午後3時〜6時

於 本坊

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)  本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会        講師:梶田真章   
                       後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『選択本願念仏集』(阿満利麿 訳・解説、角川ソフィア文庫)
を購入される方は、別に700円が必要です。


「岡 潔 著・森田真生 編
『数学する人生』(*)を読む」
第1回 

(*)新潮文庫

 3月 5日(木)

午後1時半〜3時45分 

参加料 御志納

於 本坊

序、一 最終講義 を題材に語り合います。

テキスト(550円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「東北関東大震災物故衆生10回忌 追悼法要」

 3月11日(水)

午前10時半 

参加 御志納

於 本堂

午前11時15分

「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」  於 鐘楼

 ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。


午前11時45分〜午後0時半

「追悼演奏」                        於 庫裏玄関

 筑前琵琶:片山旭星


午後0時半〜

 粗餐呈上いたします。

 地震発生から9年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。

 上記の行事にご参加の方々には粗餐を呈上いたしますので、準備の都合上、ご参加いただける方は3月8日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。  

                                 合掌


「善導大師(613〜681)1340回忌 法要」

 3月14日(土)

午前11時

 中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日に当たり、法要を厳修いたします。

 粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参詣いただける方は、
3月11日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。


「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」
第7回

(*)岩波新書  

3月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第12回 善気山文化塾」
『どうなっているの?日本のタネと食卓』

 3月22日(日)

午後1時半〜3時

お話:松平尚也さん
(AMネット代表理事・農家ジャーナリスト・耕し歌ふぁーむ)

                                                                  参加料 無料

 京都市右京区京北で農家をされながら野菜や食べものの物語を食卓に届けること、子どもたちと共に未来の食卓を考える農家ジャーナリストとして活動され、資源に依存しない持続可能な農業の確立に向けて日々格闘されている松平尚也さんに日本のタネと食卓の現状についてお話を伺います。ご参加をお待ち申し上げております。


「朝日カルチャーセンター京都」
公開講座 椿の法然院で聴く
『心を重ねて生きる』

 3月26日(木)

午前10時半〜午後1時

講師:梶田真章

精進料理の昼食付

参加料 5940円

お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都まで
(Tel.075-231-9693)


「第264回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(木)

午後3時〜5時45分

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「日本佛教史5 鎌倉時代(1)」 
                   梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演  ソプラノ:平井満美子
                      リュート:佐野健二


「おち椿の会 結(むすび)」
〜いけばなのデモンストレーションを入れて〜

3月29日(日)

午後5時(午後4時半開場)

於 本堂

法話「愛と絆、縁と慈悲」 梶田真章

解説:久保田敏子〔京都市立芸術大学名誉教授〕

曲目


玉川(国山勾当作曲)

箏:野田友紀、柳川三味線:伊藤志野、尺八:岡田道明


春吹(横山勝也作曲)

尺八:石川利光、岡田道明


さらし(深草検校作曲)

三絃本手:菊央雄司、三絃地:伊藤志野


おち椿(池上眞吾作曲)

箏:中川佳代子、尺八:石川利光


京(まち)のおさんぽ(東枝達郎作曲)

一箏:中川佳代子、二箏:福原左和子

参加料 御予約:2500円 当日:3000円 学生:1000円

(小中高生:無料・未就学児は不可)

ご予約は法然院サンガまで


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(水)〜 7日(火)

午前9時半〜午後4時

入山料:一般 500円、中高校生 300円

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象筆の襖絵48面、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、住職による法話がございます。法話の時刻は毎日変わります。お聞き下さる方は当日の朝に法話の開始時刻をお問い合わせ下さい。


「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)」
兼ねて
「法然上人誕生会」

   4月 8日(水)

午後2時半

参加 御志納

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月3日(水)までに必ずお申し込み下さい。 
                                合掌

 灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します(4歳〜小学生)。

 ご参加いただける方は3月31日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。

 参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等)

  履物は各自ご用意下さい。ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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E-mail: Byakurenja@aol.com