法然院サンガ: 327

法然院サンガからのご案内

N-0327-J

2020年 1月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内
並びに 
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 あけましておめでとうございます。昨年も台風19号による東日本大水害、京都アニメーション放火殺人事件、首里城の火災、辺野古の埋め立て工事など、全国各地で心痛む出来事が続きました。当院では風害からの復旧作業に勤しむ比較的穏やかな一年でしたが、2017年10月22日の台風21号、2018年9月4日の台風21号による風害など、毎年のように境内にも被害が出るようになりましたので境内と伽藍の維持のため「法然院 災害対策基金」(一口1万円で目標は1億円)を積み立てることにいたしております。一昨年来、引き続きのお願いとなり誠に恐縮でございますが、ご協力下さる方は下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。「法然院 災害対策基金」として現在まで賜わりました御寄付は約1370万円となっております。

京都銀行  銀閣寺支店

普通預金  口座番号:0436184

口座名義:宗教法人 法然院

 当院の伽藍は檀信徒の御布施によって維持されておりますが、境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お納め下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界中で出口の無い戦い、痛ましい事件、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(衆生に対する分け隔ての無い大いなる慈しみと心を重ねる悲しみ)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来る時に、出来る対象に、出来る形で、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を施す)・無財施(柔和な顔、身体を他者の為に使う等)・無畏施(安心を与える)〕などの菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、社会では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に肩書や役割を外して帰って来ていただき、大慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


「新春法話」
『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』

 1月 1日(水・祝)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「新春法話」
『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』

 1月 2日(木)

午後2時〜3時 

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「東野健一さんを各々の心に重ねる集い」

 1月 5日(日)

午後4時〜7時 

参加 御志納

於 本坊

 法然院でも何度も巻物紙芝居を語って下さった画家でインドの巻物紙芝居師(ポトゥア)の東野健一さんは2017年1月6日に70歳(数え歳)で他界されました。四回忌にあたり追悼法要を厳修し、ご口演のDVDを鑑賞し、それぞれの心に重なる東野健一さんを確認し、語り合う集いを開きます。有縁の皆様方のご参加をお待ち申し上げております。


「養老孟司・名越康文著『<他人>の壁』(*)を読む」
第2回

(*)SB新書

 1月 9日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

第2章〜第4章を題材に語り合います。

テキスト(800円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

 1月11日(土)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から8年10ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「2020年 法然院サンガ 新年の集い」

1月13日(月・祝) 

第3部までの参加料は御志納です。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、
第4部の「新年宴会」にご参加いただける方は 
1月10日までに必ずご予約下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半   「新春のお念佛」

                 本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時15分  法話

                「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」

                 梶田真章

第3部 午後4時半〜5時45分  大道芸で新春を寿ぐ

                 出演:「遊びの玉手箱」大塚珠代さん 他

第4部 午後6時〜       「新年宴会」

                 各自、交換用のプレゼントを
                 一品(予算ご自由)ご用意下さい。

                 差し入れ歓迎いたします。

                 新年宴会  会費 2000円

                                                         


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
『佛教と出逢う』

1月15日(水)、2月5日(水)、3月4日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 1月15日(水)「親鸞聖人の言葉で学ぶ佛教 1」

 2月5日(水) 「親鸞聖人の言葉で学ぶ佛教 2」

 3月4日(水)「一遍上人の言葉で学ぶ佛教」

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 7,920円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ


「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」

第5回 

(*)岩波新書

 1月16日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

 1月17日(金)

午後2時

 当院では震災後、1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりました。ご都合の良い時刻からご参加下さい。

第1部 午後2時

         「兵庫県南部地震26回忌 物故衆生追悼法要」 

          於 本堂

          もう25年、まだ25年。
          心から追悼の気持ちを表したく存じます。


第2部 午後2時45分

         「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

          於 鐘楼

          ご参詣の皆様方に、
          被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。


第3部 午後3時15分〜4時

         「追悼演奏」

          揚琴(ようきん・ヤンチン):友枝 良平

          於 本坊

 友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。 友枝さんが奏でる揚琴の響きに震災でこの世から失われたいのちとご自身のいのちとの共鳴・重なりを感じていただければと存じます。


「専修念佛元祖、当院開山法然上人(*)809回忌 法要」

(1133〜1212)

 1月25日(土)

午前10時半

於 本堂

 法然上人の809回忌に当たり、本堂にて念佛を唱え、墓地最上段の法然塔に参拝いたします。

 後、粗餐呈上いたします。準備の都合上、ご参加いただける方は1月22日までにご一報下さい。


「第262回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 1月26日(日)

 午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部  午後3時 〜 3時半

                おつとめ

                本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部  午後3時半〜4時半

                おはなし「日本佛教史3 平安時代(1)」 

                梶田真章


第3部 午後4時45分〜5時45分

                おんがく

                歌・ギター:リピート山中さん
                      (シンガーソングライター)


「養老孟司・名越康文著『<他人>の壁』(*)を読む」
第3回

(*)SB新書

 2月 6日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

第5章〜終章を題材に語り合います。

テキスト(800円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

 2月11日(火・祝)

午前11時 

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から8年11ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「涅槃会(ねはんえ)」

 2月15日(土)

午前10時半

事前申込制

於 本堂

 お釈迦さまの入滅を偲び、本堂に涅槃図を掲げて法要を厳修し、経蔵の釈迦如来像に参拝いたします。あと、粗餐呈上いたします。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は2月13日までに必ずお申し込み下さい。 
                                  合掌


 
  本年の主な行事予定

 
毎月(12月を除く)26日

「善気山念佛会」


 4月 1日〜 7日

「春季伽藍内特別公開」


 4月 8日

「灌佛会(花まつり)」


 4月29日

「一日授戒会」


 5月 3日〜 5日

「第19回 悲願会」


 6月15日〜18日

「遊心会 祈りの旅」


11月 1日〜 7日

「秋季伽藍内特別公開」


11月21日〜23日

「第20回 悲願会」


12月 8日

「成道会」



特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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