法然院サンガ: 322

法然院サンガからのご案内

N-0322-J

2019年 8月 6日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 廬山白蓮(ろざんびゃくれん)が今夏は19輪咲きました。木槿(むくげ)の花が盛りを迎えています。7月29日の京都市の最高気温は36.5℃、30日は36.8℃、31日は36.6℃、8月1日は35.4℃、2日は37.4℃。3日は38.2℃でした。酷暑が続いています。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。炎暑の候、心よりお見舞い申し上げます。

 昨年9月4日に近畿地方を北上した台風21号により当院でも100本以上の木々や石塔・多数の墓石などが倒れ、損傷しましたが多くの皆様方から御寄付を賜わり、延べ330名の超える方々が復旧作業にご参加下さるなど皆様方が当院にお寄せ下さる温かい御心を改めて感じさせていただき、本当に有難く存じております。おかげさまで参道や庭園の片づけをほぼ終えることができました。昨年9月5日より本年7月31日までに皆様方より御志納賜わった境内復旧のための寄付金の総額は 30,088,551円、これまでに復旧費用として支払いを終えました金額は 19,092,202円 でございます。

 皆様方の貴いご支援により未だ1000万円以上の余剰金が残っておりまして誠に有難いことでございますが、まだ時々木が倒れて後始末に追われ、森の中や道路との間の崖など目立たないところの復旧は道半ばで、まだまだ費用もかかりますので引き続き境内復旧と整備のための御寄付を募っています。当院までお届けいただくか下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 既にお見舞い金をお届け下さり、ご送金下さった皆様方は、どうぞご放念下さい。そして、酷暑の砌、どうぞご自愛下さい。

  郵便振替口座 口座記号番号:01050ー4ー60318

  加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

  ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

  当座預金 口座番号:0060318

  名義:本山獅子谷法然院

  今年も夏の集中豪雨、台風による豪雨と風害に悩まされる季節が近づいてまいりました。毎年のように境内にも被害が出るようになりましたので此度、境内と伽藍の維持のため「法然院 災害対策基金「一口1万円で目標は1億円」を積み立てることといたしました。重ねてのお願いで誠に恐縮でございますが、ご協力賜れる方は下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 京都銀行  銀閣寺支店

 普通預金  口座番号:0436184

 口座名義:宗教法人 法然院  

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界中で出口の無い戦い、痛ましい事件、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(衆生に対する分け隔ての無い大いなる慈しみと心を重ねる悲しみ)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来る時に、出来る対象に、出来る形で、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を施す)・無財施(柔和な顔、身体を他者の為に使う等)・無畏施(安心を与える)〕などの菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、社会では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に肩書や役割を外して帰って来ていただき、大慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章



「法話『盂蘭盆会のこころ〜佛教と先祖教〜』」

 8月11日(日・祝)

午後1時半〜2時半

梶田真章

参加料 御志納

於 本坊


「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」

 8月11日(日・祝)

午後3時

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から8年5ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「阿満利麿著『日本精神史』(*)を読む」

第9回
(最終回)

(*)筑摩書房

 8月22日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1900円が必要です。)


「地蔵盆(じぞうぼん)おつとめ」

 8月24日(土)

午後2時

おやつ・福引・大道芸

参加 志納

於 本堂

 佛・菩薩にはそれぞれの縁日(有縁日)があり、薬師如来は8日、阿弥陀如来は15日、観音菩薩は18日、大日如来・不動尊は28日とされています。地蔵菩薩の縁日は24日で、特に8月(旧暦では7月)24日を地蔵盆と称し、年中行事の一つとして地蔵菩薩を讃え、感謝する法要を厳修します。参詣者が輪になって大きな数珠を回しながら『南無地蔵大菩薩』と唱え、お地蔵さまの徳を讃えます。お子さま連れで多数ご参詣下さい。勿論、大人の方のみのご参詣も歓迎いたします。

 法要終了後は、おやつ呈上・福引に続き、大阪から「遊びの玉手箱」の皆様をお迎えし、大道芸をお楽しみいただきます。準備の都合上、ご参加いただける方は8月20日までに法然院サンガへお申込み下さい。


「安らぎを求めて、高橋幸子油絵展」

 8月26日(月)〜 9月 1日(日)

午前10時〜午後4時(26日は午後1時半〜)

鑑賞無料

於 講堂

高橋幸子


 武蔵野美術大学卒業。東京都知事賞・東京都議会議長賞・岩手日報社賞・観光文化大臣賞受賞。ニューヨーク・パリ・天津・東京にて個展。日本美術家連盟会員。

アトリエ Tel.03-5966-2972 e-mail:newsachikoll@gmail.com


「第269回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 8月26日(月)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「浄土真宗の教え」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 京の創作怪談シリーズ

                  最新作「怪談たたり三味線 一の絃」
                  『天道さまのほそかい』

                  語り:まつむら眞弓さん(女優)


「electronic evening 2019 電子音楽の夕べ」 

 8月31日(土)

午後6時〜8時半

於 方丈、北書院、食堂

方丈


Oriental Homeward

Junichi Akagawa

Masahiko Takeda

Hiramatsu Toshiyuki

映像:SPEKTRA


北書院


Masahiko Takedaとkafka.+ 染織作家むらたちひろによる
漆黒の西陣帯をモチーフにしたインスタレーション


食堂


御茶席:新進気鋭の茶人・中山福太郎氏が担当。

京都最古の宇治茶の通圓24代目通円祐介氏自らこの日の為にブレンドした
御抹茶と、宝泉堂オリジナルの上菓子と、
Re:planterの村瀬貴昭氏とSPEKTRAによる
植栽と映像を駆使したインスタレーション。

香り:LISN

入場料 4000円

御茶券 1000円

主催:涼音堂茶舗


「高村 薫 南 直哉 著『生死の覚悟』(*)を読む」

第2回

(*)新潮新書

 9月 5日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

 第2章『坐禅の先にあるもの』〜
断章IV「『信心不問』の仏教史」(111ページまで)を題材に語り合います。

テキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「京都マインドフルネスの会 in 法然院」

 9月 8日(日)

午後0時半〜5時

ご自分の坐禅用クッションをご持参下さい。

於 方丈

瞑想指導:山下良道(鎌倉 一法庵住職)

参加料:お布施を浄財箱にお入れ下さい。

定員50名です。

お問い合わせ・お申し込みは一法庵まで、
電話かメールで、お名前、ご住所、お電話をお知らせ下さい。

Tel.0467-25-3637 E-mail:sudhammacara@gmail.com
http://www.onedhamma.com

山下良道


 鎌倉を中心に日本各地、インドなどで瞑想指導している。著書:『本当の自分とつながる瞑想入門』『青空としてのわたし』『アップデートする仏教』『仏教3.0を哲学する』『光の中のマインドフルネス〜悲しみの存在しない場所へ』


「廣布薩(こうふさつ)」

 9月10日(火)

午前10時(時間厳守)

あと粗餐呈上いたします。

 本年も「廣布薩」(佛教者が定期的に集まって戒行精進を誓う法会)を厳修いたします。毎年20名前後の僧侶が集います。御参詣、ご結縁いただける方は8月29日(木)までにご連絡下さい。正式に往復葉書のご案内状を差し上げます。合掌

布薩


 半月に一度、定められた地域の出家者が集まって戒律の条文を読みあげ、互いに自己の罪過を懺悔する儀式。一年に一度集まって行うのを大布薩、あるいは廣布薩という。


「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」

 9月11日(水)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から8年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「第24回 桂 塩鯛 法然院落語の宴」

 9月16日(月・祝)

午後2時(1時半開場)

於 本堂

出演

桂 塩鯛: 『しまつの極意』『寝床』

桂吉の丞: 『仏師屋盗人』     

桂 二豆: 『開口一番』      

参加料:前売 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「石井公成著『東アジア仏教史』(*)を読む」

第1回

(*)岩波新書

 9月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com