法然院サンガ: 315

法然院サンガからのご案内

N-0315-J

平成31年 1月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 今朝は氷雨が降り、-1℃まで冷え込み、寒さ厳しい年の瀬となりました。本年は1月23日の群馬県草津町の草津白根山の噴火、2月上旬の北陸豪雪(福井市で147cmの積雪)、4月9日の島根県西部地震(マグニチュード6.1、大田市で最大震度5強)、6月18日の大阪府北部地震(マグニチュード6.1、大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市で最大震度6弱)、6月28日〜7月8日に西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨、7月29日に三重県伊勢市付近に上陸し西進した台風12号、8月23日から24日かけて徳島県南部・兵庫県姫路市付近に上陸した台風20号、9月4日に徳島県南部・兵庫県神戸市付近に上陸した台風21号、9月6日の北海道胆振東部地震(マグニチュード6.7、厚真町で最大震度7)、9月30日に和歌山県田辺市付近に上陸した台風24号など多くの自然災害が日本列島で発生しました。

 特に中心気圧950hPa・最大風速45m/sで1993年の台風23号以来25年ぶりに非常に強い勢力のまま上陸し京都府を北上した台風21号では風害により当院でも100本以上の木々が倒れ、枝が折れ、損傷し、十萬霊塔や多数の墓石・塔婆立てが倒れ、損傷し、木々に埋もれるなど記憶に残る年となりました。その後、多くの皆様方から御寄付を賜わり、延べ330名の超える方々が復旧作業に汗を流して下さるなど、皆様方が当院にお寄せいただく温かい御心を改めて感じさせていただくこの3ヶ月でもございました。本当に有難く存じております。おかげさまで目立つところの片づけをほぼ終えることができましたが、目に付きにくいところの復旧は道半ばで、まだまだ費用もかかりますので引き続き境内復旧と整備のための御寄付を募りたく存じます。当院までお届けいただくか、下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 既にお見舞い金をお届け下さり、ご送金下さった皆様方には重ねてのお願いとなり誠に申し訳ございません。どうぞ、ご放念下さい。新たな気持ちで皆様方の御心を重ねて当院を預からせていただきます。ご自愛の上、どうぞ佳い御歳をお迎え下さい。

 

  郵便振替口座 口座記号番号:01050ー4ー60318

  加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

  ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

  当座預金 口座番号:0060318

  名義:本山獅子谷法然院

  三菱UFJ銀行 聖護院支店 普通預金

  口座番号 0046570

  名義:宗教法人 本山獅子谷法然院

  京都銀行 銀閣寺支店 普通預金

  口座番号 865232

  名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」〔超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです〕にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行  四四八(ヨンヨンハチ)店

  普通預金 口座番号:4483416

  口座名義:ファミごはんサポーターズ

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年7ケ月が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                        法然院  梶田真章


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 1日(火・祝)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 2日(水)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「東野健一さんを各々の心に重ねる集い」

 1月 6日(日)

午後4時〜7時

参加 御志納

於 本坊

 法然院でも何度も巻物紙芝居を語って下さった画家でインドの巻物紙芝居師(ポトゥア)の東野健一さんは、2017年 1月 6日に、70歳(数え歳)で他界されました。三回忌にあたり追悼法要を厳修し、ご口演のDVDを鑑賞し、それぞれの心に重なる東野健一さんを確認し、語り合う集いを開きます。有縁の皆様方のご参加をお待ち申し上げております。


「東北関東大震災 物故衆生月忌(がっき)追悼法要」

 1月11日(金)

午前11時 

参加 志納

於 本堂

 地震発生から7年10ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「2019年 法然院サンガ 新年の集い」

 1月13日(日)

第3部までの参加料は御志納です。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、第4部の「新年宴会」にご参加いただける方は
1月10日までに必ずご予約下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半  「新春のお念佛」

                本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時15分 法話

                「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」

                 梶田真章          

第3部 午後4時半〜5時45分  大道芸で新春を寿ぐ

                 出演:「遊びの玉手箱」大塚珠代さん 他 

第4部 午後6時〜        「新年宴会」

                 各自、交換用のプレゼントを一品
                 (予算ご自由)ご用意下さい。

                 差し入れ歓迎いたします。

新年宴会  会費:2000円


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」

1月16日(水)、 2月 6日(水)、 3月 6日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 1月16日(水)「日本佛教史10  明治時代」

 2月 6日(水)「日本佛教史11  大正〜昭和時代」

 3月 6日(水)「日本佛教史12  現代における寺院の可能性」

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ


「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

 1月16日(水)

午後2時

 当院では震災後1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、
一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりました。

ご都合の良い時刻からご参加下さい。

第1部 午後2時

    「兵庫県南部地震 23回忌 物故衆生追悼法要」

     於 本堂

     もう24年、まだ24年。心から追悼の気持ちを表したく存じます。

第2部 午後2時45分

    「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

     於 鐘楼

     ご参詣の皆様方に、被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。

第3部 午後3時15分〜4時

    「追悼演奏」 揚琴(ようきん・ヤンチン):友枝 良平

     於 本坊

     友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。

     友枝さんが奏でる揚琴の響きに震災でこの世から失われたいのちと
     ご自身のいのちとの共鳴・重なりを感じていただければと存じます。


「阿満利麿著『日本精神史』(*)を読む」
第2回

(*)筑摩書房

 1月17日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料:御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1900円が必要です。)


池上彰・上田紀行・中島岳志・弓山達也 著
「『平成論〜<生きづらさ>の30年を考える〜』(*)を読む」
第1回

(*)NHK出版

 1月24日(木)

午後1時半〜3時45分

 第1章「世界のなかの平成日本」を題材に語り合います。

於 本坊

テキスト(780円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


「専修念佛元祖、当院開山法然上人(*)808回忌法要」

(1133〜1212)

 1月25日(金)

午前10時半

於 本堂

法然上人の808回忌に当たり、
本堂にて念佛を唱え、墓地最上段の法然塔に参拝いたします。

後、粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参加いただける方は1月22日までにご一報下さい。


「第262回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 1月26日(土)

午後3時〜6時15分

参加 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「華厳宗の教え『一即一切』」 

                  梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  歌・ギター:リピート山中さん

                  (シンガーソングライター)


池上彰・上田紀行・中島岳志・弓山達也 著
「『平成論〜<生きづらさ>の30年を考える〜』(*)を読む」
第2回

(*)NHK出版

 2月 7日(木)

午後1時半〜3時45分

第2章「スピリチュアルからスピリチュアリティへ」を題材に語り合います。

於 本坊

テキスト(780円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com