法然院サンガ: 314

法然院サンガからのご案内

N-0314-J

平成30年12月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 朝は5℃以下に冷え込む日もあり紅葉の盛りとなりました。9月4日に京都府内を北上した台風21号の暴風により境内では100本以上の木々が損傷しました。幸いにも大木が屋根の上に倒れ掛かることは無く、建物に大きな被害はございませんでしたが、境内では倒木の幹が道を塞ぎ、枝葉が散乱し、一部の石塔も損壊しました。また楓や杉の大木が境内西側の公道を塞ぐなど、近隣の皆様方にも多大な御迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。

 このような状況の中で可能な限り迅速に境内の復旧に努め、9月に5日間、10月にも5日間に亘り「台風21号による被害からの復旧のための一斉作業」を行い、延べ330名を超える皆様方が復旧作業に汗を流して下さいました。ご芳情と実践に心より御礼を申し上げます。おかげさまで9月4日の夕方の惨状に比べれば境内は見違えるほど復旧いたしましたが、目立たないところには未だ撤去しなければならない倒木が数多く残り、僅かですが損傷した建物の修復にも取り組まなければならない状況でございます。

 台風21号の通過後、早速にお見舞い金をお届け下さった方々もあり誠に有り難く存じておりますが境内の復旧には損傷した木々の伐採と撤去など、まだまだ費用がかかります。誠に申し訳ございませんが、引き続き、境内復旧のための御寄付を皆様方より賜わりたく存じます。当院までお届けいただくか下記までお振込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替用紙が必要な方には送らせていただきますので電話、ファックス、メールなどでお申し越し下さい。

 

  郵便振替口座 口座記号番号:01050ー4ー60318

  加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

  ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

  当座預金 口座番号:0060318

  名義:本山獅子谷法然院

  三菱UFJ銀行 聖護院支店 普通預金

  口座番号 0046570

  名義:宗教法人 本山獅子谷法然院

  京都銀行 銀閣寺支店 普通預金

  口座番号 865232

  名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」〔超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです〕にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行  四四八(ヨンヨンハチ)店

  普通預金 口座番号:4483416

  口座名義:ファミごはんサポーターズ

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年7ケ月が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                        法然院  梶田真章


「中野 亘 陶展『うつしよ』」 

12月 6日(木)〜12日(水)

午前10時〜午後5時

鑑賞無料

於 南書院

 うつしよ。近畿を襲った台風は 法然院に大きな被害をもたらした。参道は木で埋まり、樅の大木が池に倒れた光景に手を合わせた。十七回目の陶展。無常の大地に、しばし形をとどめたいと思う。 中野 亘


「碧海寿広著『仏像と日本人〜宗教と美の近現代〜』(*)を読む」
第4回 

(*)中公新書

12月 6日(木)

午後1時半〜3時45分

 第5章「観光と宗教の交錯〜昭和戦後期(2)〜」、終章「仏像巡りの現在」を題材に語り合います。

 テキスト(860円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

 参加料は御志納です。


「成道会(じょうどうえ)」

12月 8日(土)

午前10時半

 お釈迦さまの成道(悟りを得られたこと)を讃え、報恩感謝の念を込めて本堂で法要を厳修し経蔵に参拝いたします。粗餐呈上いたします。

参加ご希望の方は12月6日までにお申し込み下さい。


「第58回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む その16
第17章

12月 9日(日)

午後3時〜6時

於 本坊

午後3時〜3時20分   念佛一会(いちえ)

             本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時     講話会

             書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
             後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿 訳・注・解説)を購入される方は、別に1000円が必要です。


「親鸞著『教行信証』を読む」
第7回

12月10日(月) 午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

12月11日(火)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から7年9ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「阿満利麿著『日本精神史』(*)を読む」
第1回

(*)筑摩書房

12月13日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に1900円が必要です。)


「第10回 善気山文化塾『夢と冒険〜野遊びのススメ〜』」     

12月15日(土)

午後3時〜5時(午後2時半開場)

於 本坊

お話:辰野 勇さん
(登山家・冒険家・カヌーイスト・(株)モンベル会長)

参加料:一般 1000円、大学生 500円、高校生以下 無料

定員 150名

ご予約は法然院サンガまで

辰野 勇


 1947年、大阪府堺市に生まれる。少年時代、ハインリッヒ・ハラーのアイガー北壁登攀記「白い蜘蛛」に感銘を受け、以来山一筋の青春を過ごす。同時に将来登山に関連したビジネスを興す夢を抱く。1969年にはアイガー北壁日本人第二登を果たすなど、名実ともに日本のトップクライマーとなり、1970年には日本初のクライミングスクールを開校する。1975年に株式会社モンベルを設立し、アウトドア用品のトップメーカーに育て上げる。近年では、びわこ成蹊スポーツ大学客員教授や天理大学客員教授など、野外教育の分野においても活動する。


「第9回 善気山 室内楽の夕べ」

12月15日(土)

午後7時〜9時(午後6時半開場)

於 本坊

出演


ヴァイオリン:泉原隆志      

  フルート:清木(せいき)ナツキ

  ヴィオラ:大江のぞみ     

   チェロ:上森祥平       

プログラム


ベートーヴェン
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラの為のセレナード ニ長調 0p.25

シューベルト
弦楽三重奏曲第1番 変ロ短調 D471

ヴィラ=ロボス
フルートとチェロの為のジェットホイッスル

モーツァルト
フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285

参加料:ご予約 2500円、当日 3000円、小中高校生 1000円 

乳幼児の方はご参加いただけません。

定員 150名

*満席になり次第、締め切らせていただきます。
*ご予約で満席の場合、当日券はございません。


「第261回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

12月22日(土)

午後3時〜6時15分

参加 御志納

於 本坊

準備の都合上、第3部にご参加の方はご予約下さい。
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半  おつとめ

                本堂でご一緒に礼拝をいたします。

第2部 午後3時半〜4時45分 おはなし

               「対談『お寺の未来』」

                松本紹圭(未来の住職塾塾長)X梶田真章

第3部 午後5時〜6時15分 「歳末落語会」

                出演:桂 文之助
                   桂 団朝
                   桂 二乗


「2018年 法然院サンガ 歳末懇親会」

12月22日(土)

午後6時半(午後6時15分から受付) 

どなたでもご参加いただけますが、ご予約が必要です。

参加料 2000円

各自、交換用の贈り物(予算ご自由)を一品ご持参下さい。

差し入れも歓迎いたします。

ご参加いただける方は、準備の都合上、
法然院サンガへ12月19日までに必ずご予約下さい。


「除夜の鐘」

12月31日(月)

午後11時半 

 鐘楼にて参詣者に一つずつ鐘を撞いていただきます。長時間お並びいただきますので防寒にご留意下さい。


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 1日(火・祝)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 2日(水)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加 御志納

於 南書院


「東野健一さんを各々の心に重ねる集い」

 1月 6日(日)

午後4時〜7時

参加 御志納

於 本坊

 法然院でも何度も巻物紙芝居を語って下さった画家でインドの巻物紙芝居師(ポトゥア)の東野健一さんは、2017年 1月 6日に、70歳(数え歳)で他界されました。三回忌にあたり追悼法要を厳修し、ご口演のDVDを鑑賞し、それぞれの心に重なる東野健一さんを確認し、語り合う集いを開きます。有縁の皆様方のご参加をお待ち申し上げております。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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E-mail: Byakurenja@aol.com