法然院サンガ: 311

法然院サンガからのご案内

N-0311-J

平成30年 9月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 雨と共に9月になりました。雷も鳴っています。各地で豪雨。お見舞い申し上げます。秋海棠(しゅうかいどう)が咲き出しました。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。合掌


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行 四四八(ヨンヨンハチ)店 普通預金
         口座番号:4483416
         口座名義:ファミごはんサポーターズ

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年3ヶ月経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                        法然院  梶田真章


「京都マインドフルネスの会 in 法然院」

 9月 2日(日)

午後0時半〜5時

於 方丈

ご自分の坐禅用クッションをご持参下さい。

瞑想指導:山下良道(鎌倉・一法庵住職)

参加料:お布施を浄財箱にお入れ下さい。

定員50名です。

お問い合わせ・お申し込みは一法庵まで。

電話かメールで、お名前、ご住所、お電話をお知らせ下さい。

Tel.0467-25-3637 E-mail:sudhammacara@gmail.com http://www.onedhamma.com

山下良道


 鎌倉を中心に日本各地、インドなどで瞑想指導している。著書:『本当の自分とつながる瞑想入門』『青空としてのわたし』『アップデートする仏教』『仏教3.0を哲学する』『光の中のマインドフルネス〜悲しみの存在しない場所へ』


「碧海寿広著『仏像と日本人〜宗教と美の近現代〜』(*)を読む」 

第1回

(*)中公新書

 9月 6日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

 序章〜第2章を題材に語り合います。テキスト(860円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

 9月11日(火)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から7年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「音の風景 法然院コンサートV I」
“クープランからプーランクへ”

 9月15日(土)

午後6時(5時半開場)

於 方丈

フルート、ヴァイオリンと辿るフランス・チェンバロ音楽の旅

出演


チェンバロ:片上のぞみs

フルート/フルート・トラヴェルソ:岡本佐紀子           

   ヴァイオリン:木下知子(ゲスト)

プログラム


クープラン:恋のうぐいす、勝ち誇るうぐいす、葦、神秘の障壁

キュイ:5つの小品

プーランク:フランス組曲より

イベール:2つの間奏曲

マスネ:タイスの瞑想曲 他

参加料:前売 2500円、当日 3000円

ご予約・お問い合わせ/グリーンプレイス京都

greenplace615@yahoo.co.jp Tel.090-1487-5367 Fax.075-211-9778


「第23回 桂 塩鯛 法然院 落語の宴」

 9月17日(月・祝)

午後2時(1時半開場)

於 本堂

出演


桂 塩鯛;『崇徳院』『貧乏神』

桂 米左:『七段目』     

桂 二葉:『開口一番』    

参加料:前売 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「深井ゆうじん 詩の展覧会」

 9月18日(火)〜23日(日・祝)

午前10時〜午後4時

鑑賞 無料

於 講堂

我が身の やるせなさをも いとおしめるのは 人間だけでは ないのでしょうか

僕を笑ろてる 僕が居るから

僕はこうして 居てられますねん


「並川孝儀著『ブッダたちの仏教』(*)読む」
第5回

(*)ちくま新書

 9月20日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に800円が必要です。)


「第60回 法然院 夜の森の教室」
『アマゾンに“フィールドミュージアム”をつくる』
〜氷河生物学から野生動物研究へ〜

9月21日(金)

午後7時〜9時(6時半開場)

お話:京都大学野生動物研究センター 教授 幸島司郎(こうしましろう)先生

参加料:一般 1000円、高校生以下 無料

ご予約は法然院まで

(こうしま しろう)
幸島司郎


 1955年、名古屋市に生まれる。1974〜1985年、京都大学理学部入学と同時に山岳部に入部。山登りに精を出し過ぎたためか、学部6年大学院5年(動物学教室)の長い学生生活を送ることになる。1985〜1989年、日本学術振興会奨励研究員および特別研究員。1989〜1990年、無職時代(自称フリーサイエンティスト)。立山 やアマゾンへ出稼ぎに行ってしのいだ。1990〜2008年、東京工業大学理学部助教授、後に大学院生命理工学研究科准教授。2008年から現職。専門は動物行動学、生態学、雪氷生物学。 (2011年10月16日〜2017年10月15日、野生動物研究センター長)。大学生のころ、雪の上をごそごそ歩き回っている雪虫を研究するうちに「氷河にも虫がいるかも知れない」と妄想するようになり、1982年に初めてヒマラヤへ。運良く、氷河に住む昆虫やミジンコを世界で初めて 発見し、氷河にも生態系があることを明らかにした。以来、世界各地の氷河生態系を調査し、その特性や地球規模の環境変動に対する影響を研究している。同時に、「自分の目で見て自分の頭で考える、流行に流されない独創的な研究」をモットーにして、イルカやオランウータン、サイ、オオカミ、インコ、ヒト、植物、微生物など、熱帯雨林から雪氷圏、海洋に至る様々な生態系の様々な生物の生態や行動を、学生と共に幅広く研究している。


「第258回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 9月26日(水)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半  おつとめ

                本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半   おはなし「ブッダ(釈尊)の教え」  

                梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分

                おんがく

                フルート:森本 英希

森本英希


 京都市立芸術大学修士課程修了。現在、テレマン室内オーケストラ首席フルート奏者、アンサンブル・リュネット リーダー、ネクスト・マッシュルーム・プロモーション団員、京都バロック楽器アンサンブル代表。ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル、丹波の森国際音楽祭、韓国国際音楽祭、武生国際音楽祭、仙台リコーダーフェスティバルなどにソリストとして出演。フルート・リコーダー・篠笛など様々な笛を持ち替えることのできる稀有な奏者でもあり、個性あふれる演奏会やワークショップを全国各地で行っている。


「京の韻(みやこのひびき)第3回」
京流を継承する会 

 9月30日(日)

午後5時(4時半開場)

於 本堂

曲目


組歌 飛燕曲(安村検校作曲)

   箏:平沼泰子  

川千鳥(幾山検校・北村 文作曲)

   柳川三味線:小松加奈・篠原裕代・石田麻美、箏:吉田則子

夕顔(菊岡検校作曲 箏手付:八重崎検校)

   三絃:山川芳子、箏:岡田多栄子、胡弓:神原左知子

玉川(國山勾当作曲)

    柳川三味線:伊藤志野、箏:野田友紀、尺八:岡田道明

    箏本手:平沼泰子・中山暢香、替手:小國綾子

狐会(岸野次郎三作曲・箏手付:浦崎検校)

    三絃:山川芳子・石原房美・斉ノ内ひとみ、箏:村田美知枝

参加料(茶菓子付):前売 2500円、当日 3000円、学生 1000円
小中高生 無料、未就学児 不可

お申し込みは えん[Tel.072-683-6733 E-mail en-itou@mue.biglobe.ne.jp]まで


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」

10月3日(水)、11月21日(水)、12月5日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

   10月 3日  「日本佛教史7 室町時代」

   11月21日  「日本佛教史8 室町後期〜江戸初期」

   12月 5日  「日本佛教史9 江戸時代」

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ 

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

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