法然院サンガ: 309

法然院サンガからのご案内

N-0309-J

平成30年 7月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 方丈庭園や中庭の池の辺ではモリアオガエルの産卵がほぼ終わり、池の中では無数のオタマジャクシが泳いでいます。廬山白蓮の花茎が数本伸びてまいりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行 四四八(ヨンヨンハチ)店 普通預金
         口座番号:4483416
         口座名義:ファミごはんサポーターズ

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年3ヶ月経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                        法然院  梶田真章


「内田 輝 silent prayer Release Live」

 7月 8日(日)

午後6時半(午後6時開場)

於 方丈

出演 内田 輝(サックス、クラヴィーコード)

参加料  前売 3500円  当日 4000円

 ご参加のお申し込み:メールにお名前(カタカナ フルネーム)、人数、連絡先を明記の上 info@nightcruising.jpまでお申し込み下さ い。

内田 輝(あきら)


 音楽大学でサックス専攻後、ピアノ調律&楽器製作の師匠に就き、演奏者、調律師として国内外を巡る。アンドレ・メマーリ、ボボ・ステンソンなど国内外のピアニスト達の調律を行い、調律から観る様々な音との対話方法を伝える『音のワークショップ』を開催。また、14世紀に考案されたクラヴィーコード(鍵盤楽器)の製作も手掛け、楽器製作家・調律師・演奏家を一つにする事を目標に自作の楽器で演奏活動をしている。


「YELLOW EXHIBITION」

 7月10日(火)〜15日(日)

午前10時〜午後5時(最終日は午後3時まで)

鑑賞無料

於 講堂

出品者


穴瀬生司・有田京子・上田匡志・黒瀬貴成

大輔・田中陸人・’南部たき・西村賢示

福原悠太・平野喜靖・古谷吉倫・ミルカ・YOU

大阪府泉佐野市にある障がい者福祉施設「YELLOW」に集う皆様方による絵画展です。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

 7月11日(水)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から7年4ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「安田 登 著『日本人の身体』(*)を読む」
第3回

(*)ちくま新書

 7月12日(木)

午後1時半〜3時45分 

参加料 御志納

於 本坊

「第3章 溢れ出る身体」を題材に語り合います。

テキスト(820円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「小川紀美代 法然院 レコ発ライブ」

 7月14日(土)

午後4時(3時半開場)

バンドネオン:小川紀美代

於 方丈

参加料:ご予約 2500円、当日 3000円  

お問い合わせ、ご予約は
kimiyobandoneon@gmail.com
または 法然院サンガ まで

小川紀美代


 日本大学芸術学部卒業。バンドネオンの音色に魅せられて、ほぼ独学で奏法を学び始め、2001年に単身ブエノスアイレスに渡る。2003年、アルゼンチン最大の音楽祭「コスキン・フェスティバル」に日本代表として出演。2011年、ドイツ在住のアルゼンチン人ピアニスト・Jose Hernan Cibilsを招聘、札幌から沖縄までの20日間に渡る日本ツアーでは、被災地でのチャリティーコンサートも行なった。2017年、コスキンフェスティバルに2度目の日本代表として出演。ブエノスアイレスでのコンサートでは現地ミュージシャンや日系移民の方々の歓迎を受ける。この時コンサートに招待されていたアニバル・トロイロの孫であるFranscisco Alejandro Torne氏と親交を深める。2018年2月、ブエノスアイレスにて伝説のバンドネオン奏者アニバル・トロイロが実際に使用した愛器(アルゼンチン国立タンゴ博物館所蔵)でレコーディング、7月にCDリリース予定。また、バンドネオンオーケストラ「蛇腹隊」を主宰するなど後進の育成にも力を注ぐ。国内外でも数少ない女性奏者。


「たまる まちこ 展」

 7月17日(火)〜22日(日)

午前11時〜午後4時

木の椅子などが並びます。
 

鑑賞無料

於 講堂


  「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」

 7月18日(水)、 8月1日(水)、 9月5日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

    7月18日    「日本佛教史4 平安後期〜鎌倉初期」

    8月 1日    「日本佛教史5 鎌倉時代」     

    9月 5日    「日本佛教史6 室町時代」     

 

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ 

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「並川孝儀著『ブッダたちの仏教』(*)を読む」
第3回

(*)ちくま新書

 7月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

*テキストをお持ちでない方は別に800円が必要です。


「放生会(ほうじょうえ)」

 7月25日(水)

午前10時半

参加料 志納

於 本堂

 生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、鯉を池に放ちます。粗餐呈上いたします。     

 事前申込制:ご参加いただける方は7月20日までにご連絡下さい。

 


「第256回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 7月26日(木)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「比叡山の念佛」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  「Duo Iwase/Vincent即興音楽の夕べ」

                  出演

                  チェロ:ユーグ・ヴァンサン  

                  サックス・クラリネット:岩瀬久美

 


「第16回 善気山遊びの寺子屋〜おてらで なんか やったはる〜」 

 7月29日(日)、30日(月)

別紙のチラシを御覧下さい。

チラシの内容は法然院森のセンターのホームページでもご覧いただけます。

法然院森のセンターのホームページ
http://fieldsociety.la.coocan.jp/

 当日のプログラムをお手伝いいただける方は、 以下までご連絡ください。

Tel.075-752-4582
E-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp

 


「お坊さんにきいてみよう」

 7月29日(日)

午前11時〜正午

梶田真章

参加料 おさい銭

於 本堂

お坊さんに聞いてみたいことがある人は、子どもも大人も集まりましょう。

何でも聞いてお坊さんを困らせてみよう。

 


「京のわらべうたを次世代に伝えよう」
『いっしょにうたいまひょ』

 7月29日(日)

午後2時〜3時半

無料

於 講堂

えほんと京わらべうたの会「優女」三上啓子 他


「街頭紙芝居やさんが またまたやってくる!」

 7月30日(月)

午後2時半

参加料:なげ銭

お申し込み不要です。

紙芝居師:古橋理絵
(塩崎おとぎ紙芝居博物館三邑会)


「親子で楽しむコンサート」
『真夏の音楽会』Vol.XVI
『そよ風とギターと蜩(ひぐらし)と』

 7月30日(月)

午後4時15分〜5時

於 方丈

出演 溝淵仁啓と仲間たち

参加料 御志納

ご予約は不要です。


「安田 登 著『日本人の身体』(*)を読む」
第4回

(*)ちくま新書

 8月 2日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 御志納

於 本坊

 「第4章 ため息と内臓」を題材に語り合います。テキスト(820円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。
 


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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