法然院サンガ: 306

法然院サンガからのご案内

N-0306-J

平成30年 3月31日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 晴天で暖かい日が続き、境内では例年より早く、中庭の三銘椿(花笠椿・貴椿(あてつばき)・五色散り椿)など数十種類の椿の花が盛りを迎えました。桜は散り初めです。下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行 四四八(ヨンヨンハチ)店 普通預金
         口座番号:4483416
         口座名義:ファミごはんサポーターズ

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(日)〜 7日(土)

午前9時半〜午後4時

文化財保存協力料 500円

 方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、中庭の三銘椿(花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿)などをご鑑賞下さい。

 随時、法話もいたしております。聴講ご希望の方は当日の朝に法話開始の時刻を電話でお問い合わせ下さい。 合掌


「『息吹』斎藤 洋 染展」

 4月 1日(日)〜 7日(土)

午前10時〜午後4時 

於 南書院


「灌佛会(かんぶつえ・花まつり)」
兼ねて
「法然上人誕生会」

 4月 8日(日)

午後2時半 

参加志納

事前申込制

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月6日までに必ずお申し込み下さい。
                             合掌


生陶衆啓(きとう しゅうけい)・景彩(けいさい)
「第16回 備前焼 作陶展」

 4月10日(火)〜15日(日)

午前10時〜午後5時(最終日は午後3時まで)

鑑賞 無料

於 講堂

主催:備前焼 生陶(岸尾義規[福知山市前田新町254)
Tel.080-1430-0515]

陶衆啓工房:岡山県備前市佐山5051


「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」

 4月11日(水)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から7年1ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』(*)を読む」
第3回 

(*)マガジンハウス

 4月12日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

 第 6章 〜 あとがき を題材に語り合います。  

 ご参加いただける方はテキスト(1300円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


MA META SoundPlastic 
「 Exhibition 2018」

 4月14日(土)

午後3時〜8時 

参加料 無料

於 大書院

Drawings Videos Photos Cling Film Piezo-Membrane/Transducer Technology Electroacoustic Compositions

制作


Johannes S.Sistermanns

石上加寿也(いしがみ かずや)

 この展示は、写真、ビデオ、空間の音、それらのMA(間)を含んだ「対話」である。客観的にも、視覚的/音響的にも表現できないもの:内部で発生するもの:動的空間。MAは絶え間なく変化していく、メタ(META)モルフォーゼ(morphose)。鑑賞者だけが時間と空気の感覚で、空間を活性化することができる。


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」  

4月18日(水)、5月2日(水)、6月6日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 4月18日「日本佛教史1 飛鳥時代」

 5月 2日「日本佛教史2 奈良時代」

 6月 6日「日本佛教史3 平安時代」

於 朝日カルチャーセンター京都

河原町通三条上ル東側(京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ  

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「宮元啓一著『わかる仏教史』(*)を読む」
第8回(最終回)

(*)角川ソフィア文庫

 4月19日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「仏教カルチャーセミナー」
『専修念佛に生きる〜法然から親鸞へ〜』

 4月21日(土)

午後1時半〜3時半 

講師:梶田真章

於 中野サンプラザ8階研修室

東京都中野区中野4ー1ー1
JR中央線・地下鉄東西線
中野駅北口より徒歩1分

聴講費 1000円 

主催:日本仏教讚仰会[東京都板橋区舟渡4?15?1
Tel.03ー3967ー3288


「脳想パフォーマンス『青渦ピカびり』」

 4月21日(土)

午後7時(午後6時開場)

作・演出・舞台美術・衣装:あたしよしこ

於 大書院

物語舞手:あたしよしこ・宮崎 学

物語演奏:宮部らぐの(ギター)、伊藤 誠(ギター・サックス)

照明・スタッフ:游魚、小松バラバラ

記録映像:コヤマ エイジ

チラシ写真:残照

参加料:ご予約 2000円、当日 2500円

ブログ「あたしよしこ50年計画」
http://4444atashi.blog56.fc2.com/

お問い合わせ・チケットご予約:atashi4444@yahoo.co.jp

 空間を彩る美術と身体で物語を舞う「あたしよしこ ワールド」をお楽しみ下さい。


「第253回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 4月26日(木)

午後3時〜5時45分 

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時   〜3時半   おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半  〜4時半   おはなし

                  「念佛の種類について」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おはなし

                  「生き続ける企業を目指して」

                   聖護院八ッ橋総本店専務取締役 
                   鈴鹿可奈子さん


「第133回 法然院森の教室」
『大文字山に眠る歴史遺産〜山城と山林寺院を探る〜』

 4月30日(月・振替休日)

午後1時半〜3時
(午後1時開場)

    講師:梶川敏夫 先生(京都女子大学講師)

参加費 500円(中学生以下 無料)


「第15回 悲願会」
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悲願に生きる菩薩行の実践

〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに心を重ね、被災地の復興に関わる決意を表し、各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間〜

 5月 3日(木・祝)〜 5日(土・祝) 

プログラムは調整中です。決定次第ご案内を申し上げます。


「アジアン パーカッショントリオ」

 5月 8日(火)

午後7時(午後6時半開場) 

於 本坊

タブラ(インドの太鼓)・カンジ?ラ他:吉見征樹    

    アラビアン パーカッション他:和田 啓    

         チャッパ・鳴り物他:秀(ひで)   

〜インド、アラブ、そして日本の打楽器が融合する!
アジア独特のリズム理論で繰り広げられる立体的浮遊感!〜

楽器解説も有り、遊び心満載の楽しいステージです!

参加料:ご予約 一般 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「第50回記念 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 5月11日(金)

午後6時半(午後6時開場) 

於 京都府立文化芸術会館
上京区河原町通広小路下ル
Tel.075-222-1046

出演


桂ちょうば   「八五郎出世」   他1席

桂 二乗    「立ち切れ線香」  他1席

オープニングトーク:ちょうば・二乗・梶田真章

参加料:ご予約・前売 2000円、当日 2500円

チケットのお問い合わせ・ご購入・ご予約は法然院サンガまで


「第58回 法然院夜の森の教室」
『心の進化をさぐる:希望を生みだす知性』

5月20日(日)

午後6時〜8時(午後5時半開場)

お話:松沢哲郎先生
京都大学高等研究院 特別教授
公益財団法人 日本モンキーセンター所長 

於 方丈

参加料:一般 1000円、高校生以下 無料

ご予約は法然院サンガまで


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com