法然院サンガ: 304

法然院サンガからのご案内

N-0304-J

平成30年 2月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 今冬は寒さが厳しく、当院でも氷点下5℃まで冷え込んだ朝もございました。寒中お見舞い申し上げますと共に寺門護持運営へのご支援、ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。新聞、テレビ、インターネットのニュースなどで既にご存知の方も多いかと存じますが、1月25日(法然上人のご命日)の早朝に南隣の安楽寺さまの庫裏から出火し、御住職のおかあさまが57歳で往生されるという痛ましい事態となりました。誠に悲しいことでございますが、これまで以上に今後の安楽寺さまのご活動に協力させていただければと存じます。お出ましにくい季節でございますが、下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

  ゆうちょ銀行 四四八(ヨンヨンハチ)店 普通預金
         口座番号:4483416
         口座名義:ファミごはんサポーターズ

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』(*)を読む」
第1回

(*)マガジンハウス

 2月 1日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

 まえがき、第1章「へんな経験」、第2章「勇ましき友」、第3章「ニュートンの林檎とミルク」を題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(1300円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


「法話」

 2月 2日(金)

午後1時〜、午後2時〜 

梶田真章

聴講無料

於 京都市勧業館みやこめっせ 地階 第1展示場

 京都府仏具協同組合主催の「第53回 京仏壇・京仏具展」の会場にて法話をいたします。


「朝日カルチャーセンター京都 佛教と出逢う」

 2月 7日(水)

 3月 7日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

       2月 7日(水)      「浄土真宗の教え」

       3月 7日(水)      「時宗の教え」

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 有料

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ  

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「東北関東大震災物故衆生月忌(がっき)追悼法要」

2月11日(日・祝) 午前11時 

参加 志納

於 本堂

 地震発生から6年11カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。合掌


「涅槃会(ねはんえ)」

 2月15日(木)

午前10時半 

事前申込制

於 本堂

 お釈迦さまの入滅を偲び、本堂に涅槃図を掲げて法要を厳修し、経蔵の釈迦如来像に参拝いたします。

 あと、粗餐呈上いたします。準備の都合上、ご参詣いただける方は2月13日までに必ずお申し込み下さい。 合掌


「宮元啓一著『わかる 仏教史』(*)を読む」
第6回

(*)角川ソフィア文庫

 2月15日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第99回 ふろしきトーク」

 2月25日(日)

午後1時半〜3時半

主催:ふろしき研究会

於 本坊

お話「京都府の木綿〜相楽(さがなか)木綿を中心に〜」 


講師:横出 洋二 さん(ふるさとミュージアム山城(山城郷土資料館)資料課長

 相楽と丹後は、かつて木綿地の産地であったが、戦後消滅する。復元の道を歩む相楽木綿を中心に話されます。


木綿のふろしき、使いこなしワークショップ


 「愛おしくなるバッグたち」「かしこく運べて納得」「かんたん演出、ティータイム」


展示「木綿のふろしきバラエティ」


 多彩な木綿素材のふろしきを展示    

参加料:会員の方 900円 一般の方 1000円

お問い合わせ・お申し込み:Tel.075-432-2722 Fax.075-432-3832

E-mail:rsj57767@nifty.com


「第251回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 2月26日(月)

午後3時〜5時45分 

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「佛教経典の分類について」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  三味線演奏とお話:菊央雄司さん


吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』(*)を読む」
第2回

(*)マガジンハウス

於 本坊

 第4章「貧しき友」、第5章「ナポレオンと四人の少年」を題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト[1300円+税]をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


「阿満利麿著『日本精神史〜自然宗教の逆襲〜』(*)を読む」
第4回 

(*)筑摩書房

 3月 4日(日)

午後1時〜2時半 

於 本坊

 昨年2月に発行された阿満利麿先生の御著書について著者が語られる読書会です。

参加料は御志納です。

テキスト(1800円+税)を事前にお読み下さい。

準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。


「第55回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む
その13
第14章

 3月 4日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会

            書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿訳・注・解説)を購入される方は別に1000円が必要です。

 今回は、「一生のあひだまうすところの念佛は、みなことごとく如来大悲の恩を報じ、徳を謝すとおもふべきなり」で知られる第14章です。


「親鸞著『教行信証』を読む」
第4回

 3月 5日(月)

午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。

お待ち申し上げております。


「第8回 善気山文化塾『コミュニティのサイズについて』」

 3月10日(土)

午後4時〜5時半(午後3時半開場)

於 本坊

お話:京都市立芸術大学学長、臨床哲学者 鷲田清一 先生

参加料 一般:1000円 大学生:500円 高校生以下:無料  

定員 150名

ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。

ご予約は法然院サンガまで


「東北関東大震災物故衆生8回忌追悼法要」

参加 御志納

於 本堂

午前11時15分


「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

 参加 志納

 於 鐘楼

 ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。


午後11時45分〜午後0時半


「追悼演奏」

 龍笛:出口煌玲、筑前琵琶:片山旭星


午後0時半〜


 粗餐呈上いたします。

 地震発生から7年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。上記の行事にご参加の方々には粗餐を呈上いたしますので、準備の都合上、ご参加いただける方は3月8日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。合掌


「宮元啓一著『わかる 仏教史』(*)を読む」
第7回

(*)角川ソフィア文庫

 3月15日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。


「第49回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

3月16日(金)

午後7時
(午後6時半開場) 

於 ちおん舎

京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上側

Tel.075-221-7510

出演


桂 ちょうば     「お楽しみ」2席

桂 福丸       「お楽しみ」2席

参加料:ご予約 1700円、当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com