法然院サンガ: 302

法然院サンガからのご案内

N-0302-J

平成29年12月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 朝夕冷え込んでいます。楓の紅葉は盛りを過ぎたところですが、まだ境内は多くの参拝者で賑わっています。例年通り11月1日〜7日まで実施させていただいた「秋季伽藍内特別公開」では7日間で3219名の方々が拝観され、542名の皆様方が法話をお聞き下さいました。11月24日(金)〜26日(日)に勤めた東北関東大震災・熊本大分群発地震被災者支援のための「第14回 悲願会」では多くの参拝者、観光客の方々が法要、法話、演奏会、舞踊、茶会、美術作品の展示、ワークショップなどに御参加下さり、此度も60万円以上の御寄付が集まりました。被災者を支援されている団体に送金させていただきます。ご協力誠にありがとうございました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。下記の通りご参加をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「阿満利麿著『日本精神史〜自然宗教の逆襲〜』(*)を読む」
第3回

(*)筑摩書房

12月 3日(日)

午後1時〜2時半

於 本坊

 本年2月に発行された阿満利麿先生の御著書について著者ご自身が語られる読書会が始まりました。 参加料は御志納です。テキスト(1800円+税)をお持ちでない方は御購入の上、事前にお読み下さい。準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。


「第53回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む その12
第13章

12月 3日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分    念佛一会(いちえ)

              本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時      講話会

              書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
              後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿訳・注・解説)を購入される方は別に1000円が必要です。

 今回は「さるべき業縁のもよほせば、いかなるふるまひもすべし」、「よきこともあしきことも、業報にさしまかせて、 ひとへに本願をたのみまいらすればこそ、他力にてはさふらへ」で知られる第13章です。ご結縁賜わりますよう ご参加をお待ち申し上げております。


「親鸞著『教行信証』信巻を読む」
第3回

12月 4日(月)

午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

 『顕浄土真実信文類序』と『顕浄土真実信文類三』(合わせて信巻という)を読む会が始まりました。 準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。


「吉田泰子作品展『和ぁ!』」

12月 6日(水)〜10日(日)

午前10時〜午後4時

(最終日は午後3時まで)

無料

於 講堂

和文化に親しむ

琵琶演奏:  9日(土)午前11時〜正午

香道体験: 10日(日)午前11時〜正午


「中野 亘 陶展」
『舟の行方』

12月 6日(水)〜12日(火)

午前10時〜午後5時 

鑑賞無料

於 南書院


「鷲田清一・山極寿一著『都市と野生の思考』(*)を読む」
第2回

(*)集英社インターナショナル新書

12月 7日(木)

午後1時半〜3時45分

 第4章「アートと言葉の起源を探る」、第5章「自由の根源とテリトリー」、第6章「ファッションに秘められた意味」を題材に語り合います。ご参加いただける方はテキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。参加料は御志納です。


「成道会(じょうどうえ)」

12月 8日(金)

午前10時半 

 お釈迦さまの成道(悟りを得られたこと)を讃え、報恩感謝の念を込めて本堂で法要を厳修し経蔵に参拝いたします。粗餐呈上いたします。

 参加ご希望の方は12月6日までにお申し込み下さい。


 「東北関東大震災物故衆生月忌 追悼法要」

12月11日(月)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から6年9ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「宮元啓一著『わかる 仏教史(*)を読む」
第4回

(*)角川ソフィア文庫

12月14日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「第249回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」  

12月23日(土・祝)

午後3時〜6時15分

参加志納

於 本坊

準備の都合上、第3部にご参加の方はご予約下さい。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半  おつとめ

                本堂でご一緒に礼拝をいたします。

第2部 午後3時半〜4時45分 おはなし

                「対談『お寺の未来』」

                松本紹圭(未来の住職塾塾長)X梶田真章

第3部 午後5時〜6時15分  「歳末落語会」

                 出演:桂 千朝、桂歌之助、桂 二乗


「2017年 法然院サンガ 歳末懇親会」

12月23日(土・祝)

午後6時半

(午後6時15分から受付)

どなたでもご参加いただけますが、ご予約が必要です。

参加料 2000円

各自、交換用の贈り物(予算ご自由)を一品ご持参下さい。

差し入れも歓迎いたします。

ご参加いただける方は、準備の都合上、
法然院サンガへ12月20日までに必ずご予約下さい。


「除夜の鐘」

12月31日(日)

午後11時半

鐘楼にて参詣者に一つずつ鐘を撞いていただきます。

長時間お並びいただきますので防寒にご留意下さい。


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 1日(月・祝)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加志納

於 南書院


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」 

 1月 2日(火)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加志納

於 南書院


「2018年 法然院サンガ 新年会」

 1月 7日(日)

参加料 御志納

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、
第4部の「新年宴会」にご参加いただける方は、
 1月 5日までに必ずご予約下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半   「新春のお念佛」

                 本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時15分  法話

                 「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」

                 梶田真章          

第3部 午後4時半〜5時45分  大道芸で新春を寿ぐ

                 出演「遊びの玉手箱」大塚珠代さん 他 

第4部 午後6時〜       「新年宴会」

                 各自、交換用のプレゼントを一品
                 (予算ご自由)ご用意下さい。

                 差し入れ歓迎いたします。

新年宴会会費 2000円


「東北関東大震災物故衆生月忌(がっき)追悼法要」

 1月11日(木)

午前11時

参加 志納

於 本堂

 地震発生から6年10カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

志納されたお金は被災者支援のため、「未来の福島子ども基金」へ寄付させていただきます。              
                                合掌


「鷲田清一・山極寿一著『都市と野生の思考』(*)を読む」
第3回

(*)集英社インターナショナル新書

 1月11日(木)

午後1時半〜3時45分

 第7章「食の変化から社会の変化を読む」、第8章「教養の本質とは何か」、第9章「AI時代の身体性」、おわりに を題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。


「朝日カルチャーセンター京都 佛教と出逢う」

 1月17日(水)、 2月 7日(水)、 3月 7日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

      1月17日(水)   「浄土宗(鎮西派)の教え」

      2月 7日(水)   「浄土真宗の教え」

      3月 7日(水)   「時宗の教え」

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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