法然院サンガ: 301

法然院サンガからのご案内

N-0301-J

平成29年11月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 境内では黄色い石蕗(つわぶき)が中庭に彩りを添え、千両の赤い実が境内で目立つ晩秋となりました。梢の葉が少し色づき始め、今年も楓の紅葉の盛りは11月下旬になりそうです。10月22日の夜から23日未明に再接近した超大型の台風21号による暴風雨のため、数本の大木が倒れました。境内北西隅の樫の木が西側の道路の電線に倒れかかって電柱を倒し、向かい側の塀を壊して上部は隣地の庭園まで達し、道路を塞ぎました。北側の住宅地は停電となり、周辺の皆様方に多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。参道東側の杉と椎も倒れ参道を塞ぎましたが既に撤去を終えています。講堂の東南側上部の椎も倒れましたが、他の木の股に引っかかって講堂への被害は免れました。他にも数本の木が倒れましたが建物への被害は無く、幸いでございました。皆様方には、いかがお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。

 11月24日(金)〜26日(日)に東北関東大震災の被災者支援のための「第14回 悲願会 悲願に生きる菩薩行の実践〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに心を重ね、被災地の復興に関わる決意を表し、各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間〜」を開きます。当日の会場準備、受付、会場整理などについてお手伝いいただける方は法然院サンガまでご連絡下さい。ご参加をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

    ゆうちょ銀行  :四四八(ヨンヨンハチ)店
    普通預金口座番号:4483416
    口座名義    :ファミごはんサポーターズ


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

    郵便振替口座番号:01050−4−60318
    加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から6年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。


 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院
                               梶田真章


「西村大樹(だいき)展」
『軽くなった死者のはかり知れない重さ』 

  10月31日(火)〜11月5日(日)

午前11時〜午後5時(最終日は午後4時まで)

鑑賞 無料

於 講堂


「秋季 伽藍内特別公開」

11月1日(水)〜7日(火)

午前9時〜午後4時

拝観料 800円

主催:京都古文化保存協会

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。合掌
 


「第17回 富永成風 展」
『祈り』

11月 1日(水)〜 7日(火)

午前10時〜午後4時 

鑑賞 無料

於 南書院

朝の光のなかで目覚める

一歩一歩 踏みしめる 大地

それは…

すべて 祈り…

合掌

〒601ー1121 京都市左京区静市静原町732

Tel.075-741-3338 seifu@seifu-japan.com


「朝日カルチャーセンター京都公開講座」
「佛教と出逢う」

11月8日(水)、12月6日(水)

午前10時半〜正午    

講師:梶田真章

11月 8日(水) 「日蓮宗の教え『唱題成佛』」

12月 6日(水) 「浄土宗の教え『専修念佛』」

 

於 朝日カルチャーセンター京都

河原町通三条上ル東側

京都朝日会館8階

受講料 有料

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ  

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「第47回 ちおん舎・新・染屋町寄席」    

11月 9日(木)

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎

(京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側)

Tel.075-221-7510

出演


桂 ちょうば  「お楽しみ」2席

桂 米輝    「お楽しみ」2席

 

参加料:ご予約 1700円、当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」    

11月11日(土)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から6年8ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。
 


「香里写真クラブ法然院写真展」    

11月13日(月)〜19日(日)

午前10時〜午後4時
(初日は午後1時〜)

無料

於 講堂

指導


藤田 茂 先生


会員


石田義弘、伊木 操、一井利雄、猪原節子、岩上寿子、岩崎澄男、川端尚子
小峠和子、竹本宣子、長生知彦、松尾政美、吉川知子、吉田丈夫

 


「鷲田清一・山極寿一著『都市と野生の思考』(*)を読む」
第1回

(*)集英社インターナショナル新書  

11月14日(火)

午後1時半〜3時45分

 はじめに、第1章「大学はジャングル」、第2章「老いと成熟を京都に学ぶ」、第3章「家と家族の進化を考える」を題材に語り合います。ご参加いただける方はテキスト(740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。参加料は御志納です。
 


「別時念佛会」    

11月15日(水)

午後2時

午後7時

『南無阿弥陀佛』を唱え、法話をいたします。

参加料は御志納です。

於 本堂 =


「宮元啓一著『わかる 仏教史』(*)を読む」
第2回

(*)角川ソフィア文庫 

11月16日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「柴田晶子、くちぶえコンサート」
〜紅葉と世界一のくちぶえに包まれて〜

11月18日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 本坊

    口笛:柴田晶子

ピアノ・作曲:松田光弘

     箏:山本亜美

参加料:前売 2500円、当日 3000円

中学生以下:1500円

未就園児:無料

お申し込みはpi49pa49@yahoo.co.jpまで

お問い合わせは Tel.090-1302-4615 まで


「クメール伝統織物研究所(IKTT)展示会・販売会」

11月19日(日)

午前11時〜午後4時

於 本坊

 IKTTの活動はカンボジアの内戦の中で途絶えかけていた伝統織物の復興を課題に1995年に始まりました。2000年からは拠点をシエムリアプに移し、若い世代への伝承を行っています。

http://ikttjapan.blogspot.jp/

午後2時

「IKTT所長・森本喜久男さん追悼法要とお話」

梶田真章

於 本堂

 去る7月3日に他界された(享年70歳)森本喜久男さんの追悼法要を厳修し、思い出話を語ります。

「IKTT 活動報告会」

IKTT 岩本みどりさん


 「朝日カルチャーセンター京都教室公開講座」
『紅葉の法然院で聴く 心穏やかに生きる』

11月20日(月)

午前10時半〜午後1時

講師:梶田真章

参加料 5、076円(昼食代を含みます)

於 本坊

お申し込みは、
朝日カルチャーセンター京都教室(Tel.075-231-9693)まで


「第14回 悲願会」
悲願に生きる菩薩行の実践

〜一切衆生の成佛を信じ、
被災者の悲しみに心を重ね、
被災地の復興に関わる決意を表し、
各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間〜

11月24日(金)〜26日(日)

東北関東大震災の被災者支援の集いです。

南無阿弥陀佛

 2011年3月11日(金)午後2時46分に発生した東北地方から関東地方にかけての太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と、地震に伴う津波による東日本大震災によって他界された方々、更には犬・猫・牛・豚・鶏・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む生きとし生けるものの成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修いたしております。当院本堂の片隅から「三陸海嘯(かいしょう・津波のこと)横死(おうし・不慮の死)者諸群霊」の位牌が見つかり、1896(明治29)年6月15日に発生し21,959人の死者・行方不明者を出した明治三陸地震(マグニチュード8.2〜8.5)、あるいは1933(昭和8)年3月3日に発生し、3,064人の死者・行方不明者を出した昭和三陸地震(マグニチュード8.1)の際にも法然院では死者・行方不明者の成佛を信じるために念佛が唱えられていたことが解りました。

 2011年5月1日〜7日と11月21日〜27日、2012年4月30日〜5月6日と11月26日〜12月2日、2013年4月30日〜5月6日と11月27日〜12月1日、2014年5月2日〜6日と11月26日〜30日、2015年5月2日〜6日と11月25日〜29日、昨年5月3日〜5日と11月25日〜27日、本年5月3日〜5日には「悲願会」と称し、被災者の悲しみに心を重ねる期間とし、法要、コンサート、茶会、慈悲市(バザー)などを実施いたしました。

 2013年5月21日〜23日には平泉町の中尊寺と毛越寺、大槌町の浄土宗大念寺と曹洞宗江岸寺、釜石市の根浜海岸、宮古市の浄土ヶ浜などで念佛を唱えました。2014年6月16日〜18日には、いわき市の願成寺[白水阿弥陀堂]と阿弥陀寺、松島町の円通院、石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の上山八幡宮などで追悼の念佛を唱えました。

 2015年7月6日〜8日には宮城県松島町、石巻市の石巻復興支援ネットワークと石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の防災対策庁舎跡と上山八幡宮、気仙沼市の岩井崎、唐桑半島、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松と普門寺、大船渡市の大船渡保育園、酔仙酒造大船渡蔵などを訪ねました。昨年7月4日〜7日には青森県むつ市の恐山菩提寺、八戸市の曹洞宗常現寺と蕪嶋神社、種差海岸、岩手県久慈市の小袖海女センター、田野畑村の特定非営利活動法人ハックの家、曹洞宗宝福寺、北山崎断崖クルーズ、岩泉町の龍泉洞を訪ねました。

 本年は7月3日(月)〜6日(木)に「第74回 遊心会『福島県浜通り・南三陸海岸 祈りの旅』」で福島県と宮城県を旅しました。3日はJR郡山駅で集合し三春町で滝桜を拝み、いわき市の願成寺(白水 阿弥陀堂)と浄土宗阿弥陀寺を3年ぶりに訪ね追悼法要を厳修しました。阿弥陀寺副住職の馬目一浩さんから保養キャンプを実施されている「ふくしまっ子Smileプロジェクト」や傾聴ボランティア活動のお話を伺いました。福島第一原子力発電所の事故後の永続的課題である内部被曝防止・軽減の為に2011年10月9日に設立された「認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね」を訪ね、本年5月21日に開設されたばかりのクリニックを見学し、事務局長の鈴木 薫さんから6年間の活動と現状についてお話を伺い、公的機関の放射能検査費用が高額であるため、不安を抱える市民が測定と検診を依頼できる身近な施設として必要な場であることを実感し、継続的な支援を決意する有意義な訪問となりました。4日は国道6号線を北上して広野町・楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町を通り、浪江町立大平山霊園に本年3月11日に建立された「浪江町 東日本大震災 慰霊碑」前で追悼の念佛を唱えました。背後では汚染土を運搬するトラックが行き交っていました。途中の帰還困難区域では6年4ヶ月間そのままの状態のスーパーマーケット、柵で封鎖されている国道沿いの各家の門、側道への入口ごとに配置されている見張りの方々を目の当たりにし、原発事故の長引く影響の悲惨さに胸が締め付けられました。南相馬市の男山八幡神社ではNPO法人こどものつばさ事務局長で中学校の理科の教師でもある佐藤慎治さんから子供たちの様子を伺いました。更に大津波で2000点の作品を失われた僅か4ヶ月後の7月中旬、残った作品を法然院講堂に並べられた宮城県亘理町の末家焼窯元ひろ窯の加藤文夫・ひろ子ご夫妻を訪ね、大震災直後から6年余りの御苦労をお聞きしました。6年後の今は「今なりの苦しさがある」とのお言葉が身に沁みました。更に震災遺構として残され本年4月30日以降に校舎内や屋上が公開されている仙台市立荒浜小学校旧校舎を訪ねました。震災発災以降、東宮城野小学校で間借り授業が続けられていましたが荒浜には人が住めなくなったため生徒数が減少し、昨年3月に七郷小学校に統合となり荒浜小学校は廃校となりました。廃校まで卒業アルバムの制作費用などで協力させていただきました。5日は奥松島嵯峨渓遊覧船で海岸美を堪能し、東松島市立野蒜小学校の跡地を訪ねました。旧校舎の体育館は多数の御遺体の安置所になり悲惨な光景だったため、ご遺族などの要望で取り壊されました。発災当日の帰宅途中に亡くなられた女児の御遺族が裁判をおこされていることでも知られている野蒜小学校は昨年3月に近隣の小学校と統合され廃校になりました。女川(おながわ)町の七十七銀行女川支店の行員13名は歩いて数分で上れる高台が近くにありながら支店長の指示で2階建ての支店の屋上(高さ10m)に避難された結果、津波に13名全員が浚われ、その内の1名だけが助かられました。他界された4名のご遺族が共同で建てられた慰霊碑の前で25歳の御子息を亡くされた田村弘美さんのお話を伺い、ご遺族に其々の無念があることを改めてお聞きしました。牡鹿半島の給分浜で護られてきた十一面観音像[重要文化財]にも参拝し、東北電力女川原子力発電所の威容を間近に感じました。夕方は一昨年に石巻で出会った厨(くりや)勝義さんが、女川駅前の新たな商業施設にオープンされた三陸石鹸工房KURIYAを訪ね再会を喜びました。6日は石巻市雄勝町の「東日本大震災 雄勝(おがつ)病院 犠牲者 慰霊碑」前で追悼の念佛を唱えました。雄勝病院では津波により40名の入院患者、24名の医師・看護師が死亡・行方不明となられ、裏山へ逃げられた事務員6名だけが助かられました。現在はソーラーパネルの並んでいる雄勝小学校の跡地も訪ねました。大地震当日は校舎の上に家屋が載るほどの津波に襲われた小学校ですが、一人の死者も出ませんでした。屋上への避難を決めた教師に対して一人の母親が裏山に上ることを主張され、全員が助かったのです。生徒74名、教職員10名、スクールバスの運転手さんが他界された石巻市立大川小学校を再訪し追悼の念佛を唱えました。南三陸町では盛土工事のため防災対策庁舎の跡地には近づけなくなっていました。上山八幡宮も再訪し、椿の苗木を育成されるなど椿をシンボルに街の復興に取り組まれている禰宜の工藤真弓さんから近況を伺いました。法然院から贈った三銘椿の苗木も元気に育っていました。皆様方も是非、復興支援の意味も兼ねて東北地方太平洋沿岸部をお訪ね下さい。今後も被災地に暮らされている方々との個人的な繋がりを大切にしながら被災者・被災地に関わらせていただこうと思います。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から6年7か月が経ちましたが、福島県だけではなく岩手県と宮城県沿岸部も決して大震災後ではなく大震災真只中です。佛教における「悲願に生きる」とは一切衆生の成佛を願い、一切衆生に対する慈しみと悲しみの想いを表す行を実践することにあると存じます。被災者全員が大地震前の日常を取り戻されるまでには未だ道半ばです。引き続き、被災者の哀しみに心を重ねる想いを表すべく、11月24日(金)〜26日(日)に第14回「悲願会」を勤めます。皆様方からの浄財は現地で被災者支援をされている団体に寄付いたします。ご友人・知人をお誘いになられ、想いを表していただきますよう、皆様方の御参加をお待ち申し上げております。

合掌

法然院 貫主 梶田真章


11月24日(金)


午前10時半

「東北関東大震災 物故衆生之霊 追悼法要」

梶田真章

参加料 志納


午前11時10分〜11時50分

「お箏・柳川三味線・尺八コンサート」

尺八:岡田道明

お箏・柳川三味線:伊藤志野、伊藤和子

参加料 志納


正午〜午後0時50分

「弾き語りコンサート」

歌・ギター:リピート山中

参加料 志納


午後1時〜1時40分

「コンサート」

様々な笛:山本公成

リトアニア琴:山本ほしこ

参加料 志納


午後1時45分〜2時15分

「アーリーミュージック コンサート」

ソプラノ:平井満美子

リュート:佐野健二

参加料 志納


午後2時20分〜3時

「南インド古典舞踊と北インド古典舞踊」

インドアーツサンガム京都

南インド古典舞踊:金澤倫子

北インド古典舞踊:野中ミキ

参加料 志納


午後3時10分〜4時

「コンサート」
『極楽三昧』

エレクトリックバンジョー:北村 謙

エレクトリックドラム:藤井茂樹

エレクトリックベース:森巧美

参加料 志納


午後4時15分〜5時

「歌を連れて旅に出よう」
〜トランジスタ・ボレロ〜

歌・ギター:脇 秀樹

コントラバス:勝方 浩

フルート:片岡朋子

鍵盤ハーモニカ他:梶原玲子

参加料 志納

11月25日(土)


午前10時〜午後3時

「展示と販売」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 アート部


午後1時〜1時35分

「スタンダード・ジャズ・コンサート」

Chi-Ka-Tsu

ピアノ:下嶋千佳

ベース:勝方 浩

参加料 志納


午後1時45分〜2時半

「コンサート」

ヴァイオリン:塩見裕子

ヴィオラ:辻田結城彦

箏:福原 左和子

参加料 志納


午後2時40分〜3時5分

「コンサート」

筑前琵琶:片山旭星

参加料 志納


午後3時15分〜4時

「インド古典音楽」

バーンスリー:池田 剛

タブラ:藤澤ばやん

参加料 志納


午後4時15分〜5時15分

「活動紹介と演奏」

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会 音楽部

「音楽療法士+若者たち」

参加料 志納

11月26日(日)


午前10時〜午後3時

「在釜」

広間にて薄茶を一服お召し上がり下さい。

席主:山猫軒茶の湯研究会 新居万太

会費 おひとり 1000円(子供は無料)

被災者・避難者の方は無料


午前11時〜11時45分

「コンサート」

歌:松井智惠、河合清子

ピアノ:西村由紀子

参加料 志納


正午〜午後0時45分

「コンサート」

歌・ギター:阿部ひろ江

シンギングボール:中村久美子 

参加料 志納


午後1時〜1時45分

「コンサート」

ヴォーカル:田中愛子

ヴォーカル・ギター:井川恭一

パーカッション:上田 誠、小俣英夫

参加料 志納


午後2時〜2時半

「ソロ コンサート」

トロンボーン:Tommy

参加料 志納


午後2時40分〜2時50分

「コンサート『ヘルプマークを身につけて』」

歌:小倉ひろみ

参加料 志納

11月25日(土)、26日(日)


午後1時〜4時

「小さな工作教室」

はくさん まさたか

参加料 志納

毎日


午後1時〜4時

美術作品の展示

「土の展示『innocence』」
(栗田宏一作)   

「絵画『事故は起こった』『祈』『願』」
(畑ゑり子作) 

「深井ゆうじん 詩の展覧会」

「輝羅」[真綿作品]
(Maqui作)

於 南書院

鑑賞 志納

お手伝いさん(スタッフ)募集のお知らせ


11月24日(金)〜26日(日)の期間中、受付・準備・後片付け等、お手伝い下さる方を募集いたしております。可能な方は下記までご一報下さい。


お問い合わせは全て法然院サンガまでお願いいたします。

合掌

法然院 梶田真章


2017年 10月 29日

〒606ー8422

京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30 法然院内

法然院サンガ

Tel.090-1899-3689

e-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または Byakurenja@aol.com


「第248回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

11月26日(日)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時  〜 3時半   おつとめ

                  本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半 〜 4時半   おはなし

                  「共に生きる」〜絆と縁、愛と慈悲〜

                  梶田真章 

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演

                  ギター:溝淵仁啓(まさし)さん他


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com