法然院サンガ: 300

法然院サンガからのご案内

N-0300-J

平成29年10月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 秋の彼岸会が過ぎ、境内では秋海棠(しゅうかいどう)が盛りを迎え、貴船菊(秋明菊(しゅうめいぎく))や酔芙蓉(すいふよう)が咲き揃い、秋酣(たけなわ)の候となりました。本尊前の須弥壇(しゅみだん)上の二十五菩薩を象徴する二十五輪の散華は木槿(むくげ)から菊に変わりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。下記の通り御参加をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 近隣の「甘夏ハウス」で毎週金曜日の夕方に「あまなつだれでも食堂」が開かれています。子どもは無料、大人は原則500円(増減可能です)で夕飯が食べられます。この活動を御支援いただける方は下記へお振込み下さい。

    ゆうちょ銀行  :四四八(ヨンヨンハチ)店
    普通預金口座番号:4483416
    口座名義    :ファミごはんサポーターズ


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

    郵便振替口座番号:01050−4−60318
    加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「阿満利麿著『日本精神史〜自然宗教の逆襲〜』(*)を読む」
第2回

(*)筑摩書房

10月 1日(日)

午後1時〜2時半

於 本坊

 本年2月に発行された阿満利麿先生の御著書について著者ご自身が語られる読書会が始まりました。 参加料は御志納です。テキスト(1800円+税)をお持ちでない方は御購入の上、事前にお読み下さい。 準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。

「第53回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む その11
第12章

10月 1日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分    念佛一会(いちえ)

              本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時      講話会

              書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
              後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿訳・注・解説)を購入される方は別に1000円が必要です。

 今回は「本願を信じ念佛をまうさば佛になる」、あるいは「一文不通にして経釈のゆくぢもしらざらんひとの、となへやすからんための名号におはしますゆへに、易行といふ」と本願念佛の本質を端的に示す第12章について語られます。


「親鸞著『教行信証』信巻を読む」
第2回

10月2日(月)

午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

 『顕浄土真実信文類序』と『顕浄土真実信文類三』(合わせて信巻という)を読む会が始まりました。 準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。


朝日カルチャーセンター京都公開講座
「佛教と出逢う」

10月4日(水)、11月8日(水)、12月6日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

      10月4日(水)       「禅宗の教え」 :『不立文字』

      11月8日(水)       「日蓮宗の教え」:『唱題成佛』

      12月6日(水)       「浄土宗の教え」:『専修念佛』

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「楠木 新 著『定年後〜50歳からの生き方、終わり方』(*)を読む」
第2回

(*)中公新書

10月 5日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

 第5章「社会とどうつながるか」、第6章「居場所を探す」、第7章「『死』から逆算してみる」、あとがき を題材に語り合います。御参加いただける方はテキスト(780円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。参加料は御志納です。


「曼珠沙華(まんじゅしゃか)」

10月7日(土)

午後6時半(午後6時開場)

出演


百鬼ゆめひな(等身大人形遣い)

亀工房(ハンマーダルシマー+アコースティックギター)

参加料:前売り 3500円、当日 4000円

お申し込み・お問い合わせは亀工房(Tel.090-9668-7238、e-mail:kamekobo45@gmail.com)まで


「杉原淳平展」
墨と彩墨による作品展

10月10日(火)〜15日(日)

午前9時〜午後5時(最終日は午後4時まで)

於 講堂

連絡先

〒603-8354 京都市北区等持院西町60ー2ー201
Tel.090-3703-3414(杉原さん)まで


「東北関東大震災物故衆生 月忌追悼法要」

10月11日(水)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から6年7ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「畑ゑり子 ひとり絵展」
〜あたたかき時の流れ〜

10月18日(水)〜23日(月)

午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)

連絡先 畑ゑり子

〒606-8417 京都市左京区浄土寺西田町100ー3

Tel.080-6104-8788


「宮元啓一著『わかる 仏教史』(角川ソフィア文庫)を読む」
第2回

10月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)

宮元啓一


 1948年生まれ。國學院大學教授。東京大学文学部卒業。同大学大学院博士課程修了。博士(文学)。インド哲学、仏教学を専門とし、2009年に中村元東方学術賞を受賞。『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『日本奇僧伝』(ちくま学芸文庫)、『インド最古の二大哲人 ウッダラカ・アールニとヤージュニャヴァルキャの哲学』(春秋社)、『ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む』(角川ソフィア文庫)など著書多数。


「城陽市市制施行45周年記念特別文化講演会」
『ていねいに暮らす』
  

10月21日(土)

午後2時〜3時半

講師 梶田真章

於 文化パルク城陽

西館2階
ふれあいホール
(Tel.0774-53-4000)

参加費 無料

お申し込み不要です。


「PILGRIMAGE TO ARCADIA」

10月24日(火)〜29日(日)

午前11時〜午後4時(最終日は午後3時まで) 

作家
エルネスト・フェリオル


 1971年、キューバ・オルギン生まれ。1990〜1995年、ISA(最高芸術院)に学ぶ。UNEAC(キューバ作家芸術家協会)会員。摂津市美術協会会員。2003年より日本在住。

    

URL http://www.celesteprize.com/Ernestoferriol e-mail:cometacreativo@kba.biglobe.ne.jp


「第247回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

10月26日(木)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「縁(プラトヤヤ)とは?」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 落語

                  出演:桂 雀太

                  桂雀三郎師匠の三番弟子
                  2016年NHK新人落語大賞受賞

  


「秋季 伽藍内特別公開」

11月1日(水)〜7日(火)

午前9時〜午後4時

拝観料 800円

主催:京都古文化保存協会

 方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。合掌
 


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

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