法然院サンガ: 299

法然院サンガからのご案内

N-0299-J

平成29年 9月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 朝夕は涼しい日が交じるようになってまいりましたが日中の残暑はまだまだ厳しゅうございます。本尊前の須弥壇上には二十五菩薩を象徴する二十五輪の木槿(むくげ)を毎朝並べる日々が続いています。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。残暑お見舞い申し上げます。お出ましにくい季節でございますが下記の通り御参加をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「“ときのあとさき” mama!milk 演奏会」

 9月 2日(土)

午後5時55分開演(午後4時55分開場)

8時頃終演予定

於 方丈

出演


生駒祐子(アコーディオン)

清水恒輔(コントラバス) 


茶事:川西まり

空間演出:筆谷亮也

音響:鶴林万平

宣伝美術:坂田佐武郎

制作:島田達也

web:帖佐翔人

参加料 3500円

ご予約・お問い合わせ E-mail:tokino@atosaki.net


「京都マインドフルネスの会 in 法然院」

 9月3日(日)

午後1時〜4時半

自分の坐禅用クッションをご持参下さい。

瞑想指導:山下良道(鎌倉一法庵住職)

参加料:お布施を浄財箱にお入れ下さい。

定員40名です。

お問い合わせ・お申し込みは一法庵まで、電話かメールで、お名前、ご住所、お電話をお知らせ下さい。

Tel.0467-25-3637 E-mail:sudhammacara@gmail.com http://www.onedhamma.com


「楠木 新著『定年後〜50歳からの生き方、終わり方』(*)を読む」
第1回

(*)中公新書

 9月 7日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

 プロローグ「人生は後半戦が勝負」、第1章「全員が合格点」、第2章「イキイキした人は2割未満?」、第3章「亭主元気で留守がいい」、第4章「『黄金の15年』を輝かせるために」を題材に語り合います。

御参加いただける方は、テキスト(780円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。

参加料は御志納です。

楠木 新(あらた)


 1954年、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。大手生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して大阪府立大学大学院でMBAを取得。関西大学商学部非常勤講師を務め、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。現在、楠木ライフ&キャリア研究所代表。


「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」

 9月11日(月)

午前11時

参加 御志納

於 本堂

 地震発生から6年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付させていただきます。


「第46回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 9月15日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎
京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側

Tel.075-221-7510

出演


桂 二乗「お楽しみ」  2席

林家花丸「お楽しみ」    

林家染吉「開口一番」    

参加料:ご予約 1700円、当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「京の韻(みやこのひびき)」
第1回

京都府次世代等古典芸能普及促進公演

 9月16日(土)

午後5時

曲目


  早舟     (柳川検校作曲)         

  六段恋慕   (岸野次郎三作曲)        

  貴船     (藤林検校作曲)         

  ゆかりの月  (鶴山勾当作曲)         

  玉の台    (松浦検校作曲・八重崎検校箏手付)

  嵯峨の春   (浦崎検校作曲)         

出演


箏・三絃・柳川三味線・胡弓


市川佐代子・伊藤志野・牛田陽子・岡田多栄子・高井里見・野田典子
野田友紀、野田弥生・林美惠子・林美音子・百竹史子・堀志津子・宮口順子


尺八


倉橋容堂

解説:久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)

参加料(茶菓子付):前売 2500円、当日 3000円、学生 1000円

小中高生 無料

未就学児 不可

お申し込みは えん[Tel.072-683-6733 E-mail en-itou@mue.biglobe.ne.jp]まで

 京都は江戸時代より地歌の中心的な存在で、数多くの名曲が生まれました。時代を追って明治の初めの頃までの曲を取り上げます。京流を継承している演奏家により、京都の地歌の真髄を聴いていただきます。著名な久保田敏子教授の分かりやすく面白い解説とともにお楽しみ下さい。


「第22回 法然院 落語の宴」

 9月18日(月・祝)

午後2時(1時半開場)

於 方丈

出演


桂 塩鯛  『質屋蔵』『一人酒盛』    

桂 宗助  『べかこ』          

桂 米輝  『考えもん(小倉船船上の場)』

参加料:前売 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「宮元啓一著『わかる 仏教史』(*)を読む」
第1回

(*)角川ソフィア文庫

 9月21日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)

宮元啓一


 1948年生まれ。國學院大學教授。東京大学文学部卒業。同大学大学院博士課程修了。博士(文学)。インド哲学、仏教学を専門とし、2009年に中村元東方学術賞を受賞。『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『日本奇僧伝』(ちくま学芸文庫)、『インド最古の二大哲人 ウッダラカ・アールニとヤージュニャヴァルキャの哲学』(春秋社)、『ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む』(角川ソフィア文庫)など著書多数。


「第246回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 9月26日(火)

午後3時〜5時45分

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半      おつとめ
                    本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半       おはなし
                    「識(ヴィジュニャーナ)とは?」

                    梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分   おんがく

                    Duoコンサート
                    出演
                    箏:福原左和子
                    歌・ギター:秋人


「秋の夜にモーツァルトを巡って]
〜ソプラノとフルートで描く音の風景IV〜

 9月30日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 方丈

出演


           ソプラノ:菅野厚子           

フルート、フラウト・トラベルソ:岡本佐紀子          

          チェンバロ:片上のぞみ          

プログラム


W.A.モーツァルト


フルートソナタ ハ長調 K.V.14

コンサートアリア K.577

キラキラ星変奏曲 他

参加料:前売り 2000円、当日 2500円

チケット取扱い:アメリカ屋楽器店 Tel.075-441-2341

後援/大阪音楽大学同窓会《幸楽会》、京都フランス歌曲協会

ご予約・お問い合わせ:グリーンプレイス京都
greenplace615@yahoo.co.jp

Fax.075-211-9778、Tel.090-1487-5367


「阿満利麿著『日本精神史〜自然宗教の逆襲〜』(*)を読む」
第2回

(*)筑摩書房

10月 1日(日)

午後1時〜2時半

於 本坊

 本年2月に発行された阿満利麿先生の御著書について著者ご自身が語られる読書会が始まりました。 参加料は御志納です。テキスト(1800円+税)をお持ちでない方は御購入の上、事前にお読み下さい。 準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。

「第53回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む その11
第12章

10月 1日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分    念佛一会(いちえ)

              本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時      講話会

              書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
              後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

テキスト『歎異抄』(阿満利麿訳・注・解説)を購入される方は別に1000円が必要です。

 今回は「本願を信じ念佛をまうさば佛になる」、あるいは「一文不通にして経釈のゆくぢもしらざらんひとの、となへやすからんための名号におはしますゆへに、易行といふ」と本願念佛の本質を端的に示す第12章について語られます。


「親鸞著『教行信証』信巻を読む」
第2回

10月2日(月)

午前10時〜正午

講師:阿満利麿先生

参加料 御志納

於 本坊

 『顕浄土真実信文類序』と『顕浄土真実信文類三』(合わせて信巻という)を読む会が始まりました。 準備の都合上、ご参加下さる方は事前にお申し込み下さい。お待ち申し上げております。


朝日カルチャーセンター京都公開講座
「佛教と出逢う」

10月4日(水)、11月8日(水)、12月6日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

      10月4日(水)       「禅宗の教え」 :『不立文字』

      11月8日(水)       「日蓮宗の教え」:『唱題成佛』

      12月6日(水)       「浄土宗の教え」:『専修念佛』

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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E-mail: Byakurenja@aol.com