法然院サンガ: 284

法然院サンガからのご案内

N-0284-J

平成28年 5月24日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 5月にも関わらず最高気温が30℃を超す日々が続いています。5月3日(祝)〜5日(祝)に開いた東北関東大震災と熊本大分群発地震の被災者に心を重ねる「第11回 悲願会」では皆様方のご出演・ご参加・お手伝い・ご寄付により96万円を超す浄財が集まりました。被災地で被災者を支援されている団体に送金させていただきました。ありがとうございました。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。昼夜の寒暖の差が激しい季節です。どうぞご自愛下さい。

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。今年は食堂(文殊菩薩像を安置し、毎月の佛教書を読む集いや読書会に利用しています)の屋根の葺き替え工事、7月17日〜18日の集中豪雨で崩落した墓地の崖の修復工事、白砂壇西側と経蔵西側の竹垣修復工事などを行いました。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章


「堂本元次(もとつぐ)展」
〜こころに映ゆ〜

後期: 5月11日(水)〜 6月12日(日)

休館日:月曜日

開館時間:午前9時半〜午後5時

入館は午後4時半まで

但し毎週金曜日は午後7時半まで延長、入館は午後7時まで

於 京都府立堂本印象美術館

京都市北区平野上柳町26-3 Tel.075-463-0007

観覧料:一般 500円、高校生・大学生 400円、小学生・中学生 200円


「第230回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 5月26日(木)

午後3時〜6時

参加志納

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

  第1部 午後3時 〜 3時半     おつとめ

                     本堂でご一緒にお経を唱えます。

  第2部 午後3時半 〜 4時半    おはなし

                     「日本浄土教史を語る」梶田真章

  第3部 午後4時45分〜午後6時   おんがく

                     出演
                     フルート:森本英希
                     ハープ :速海ちひろ


「第53回 法然院 夜の森の教室」
『人間とは何か:二足歩行、道具、言語、家族の起源を再考する』

 5月29日(日)

午後6時〜8時(午後5時半開場)

お話:京都大学高等研究院特別教授 松沢哲郎先生

於 方丈

参加料:一般 1000円、高校生以下 無料

ご予約は法然院サンガまで


「第72回 遊心会」
『恵心僧都源信和尚並びに法然上人ゆかりの比叡山延暦寺の諸堂を巡拝する』

 5月30日(月)

集合時刻

午前8時半

集合場所

スーパーマーケット大黒屋前(銀閣寺道(白川通今出川)上ル西側)

来たる6月10日は985年に『往生要集』を著し、阿弥陀信仰を貴族に弘め、平等院や中尊寺金色堂の建立に多大な影響を与えられた恵心僧都(942〜1017)の1000年御遠忌の御命日に当たりますので、源信和尚と法然上人所縁の諸堂(西塔 黒谷 青龍寺、横川 恵心院・恵心僧都御墓所、東塔 根本中堂、法然堂など)を巡拝します。

合計3時間ぐらい山道を歩きます。

参加料 7000円(昼食(精進料理)付、ジャンボタクシー代)

午後5時頃解散予定

お申し込みは5月26日までに法然院サンガまで


「森 炎 著『死刑肯定論』(*)を読む」
第1回

(*)ちくま新書

 6月 2日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

ご参加いただける方はテキスト(864円)をご購入の上、事前にお読み下さい。


Liam O'Brien & Hajime Takahashi
「Irish Traditional Music LIve」

 6月 4日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 本坊

出演


コンサーティーナ:リアム・オブライエン

     ギター:高橋 創(はじめ) 

アイルランド在住のお二人によるコンサーティナ(小型のアコーディオンのような楽器)とギターの演奏です。

日本ではなかなか聞く事の出来ない本場のアイルランド音楽をお楽しみください。

参加料 3500円

お問い合わせは住友さん(sumik.contact@gmail.com)まで


「Mareka&Junji 法然院コンサート Vol.3」

 6月 5日(日)

午後6時半(午後6時開場)

於 方丈

音楽


内藤希花
(フィドル・アイリッシュハープ・コンセルティーナ)

城田純二
(ギター・バンジョー・ヴォーカル)

参加料:前売:3000円、当日:3500円

ご予約は法然院サンガまで


 Keep spinnin’
〜回り続ける〜

「美藤康夫 陶展」

6月6日(月)〜12日(日)

午前10時〜午後4時

*初日は午後1時から、最終日は午後3時まで

於 講堂

無料

連絡先 美藤さん(Tel.090-5653-9898)まで


「東北関東大震災物故衆生 月忌追悼法要」

 6月11日(土)

午前11時

参加 志納

於 本堂

 地震発生から5年3ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。


「津軽三味線+タブラ Duo」
超絶!六月ツアー

 6月13日(月)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

      津軽三味線:佐藤通芳

タブラ(インドの太鼓):吉見征樹

参加料:ご予約 一般 3000円  学生 2000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「講話とインドの信仰歌を聴く集い Vol.3」

 6月14日(火)

午後1時半〜3時

参加料 志納

於 本堂

 京都出身でアメリカ在住のラーマクリシュナ僧団の尼僧、プラヴラージカ・ダヤープラナさんによるインドの信仰歌と 講話『今を生きるということについて』を聴く集いです。

 ご参加下さいますようお待ち申し上げております。合掌


「魚川祐司著『仏教思想のゼロポイント〜悟りとは何か〜』(*)を読む」
第1回

(*)新潮社

 6月16日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章 参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に1600円が必要です。)

 今回から是非皆様にご紹介したい魚川祐司さんの名著『仏教思想のゼロポイント』に取り組みます。ご参加下さい。


「第28回 沙羅の宴」

 6月19日(日)

午後4時(午後3時半開場)

於 本坊

演奏


筑前琵琶:片山旭星(きょくせい)

曲目


『祇王』、『安宅』

参加料:御予約 2500円  当日 3000円(お茶菓子付)

中学生・高校生・大学生・22歳以下の勤労者 1500円


「國松竜次ギターリサイタル 2016」

 6月25日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 庫裏玄関

プログラム


  ピアソラ:カフェ1930・ナイトクラブ1960     

   タレガ:マズルカ ト長調・ワルツ“二人の姉妹”    

  マラッツ:スペインセレナーデ              

 トゥリーナ:セビリャーナ                 

  クニマツ:情熱のワルツ、悲しみの街           

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より〜第18変奏〜

                                  他

参加料:ご予約  一般 3000円  学生 2000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「第231回 善気山念佛会」

 6月26日(日)

午後3時〜6時

参加料 御志納

ご予約不要です。

第3部のみでもご参加下さい。

第1部 午後3時  〜 3時半     おつとめ   本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半 〜 4時半     おはなし   「親鸞聖人の言葉で学ぶ佛教」

                            梶田真章

第3部 午後4時45分〜6時      芸能     「乙女文楽と義太夫三味線」  

出演


桐竹繭沙也(まさや)  (人形)       

田中悠美子       (義太夫三味線・語り)

 乙女文楽は、三人遣いの文楽人形を一人で遣います。人形の首(かしら)を遣い手の頭と左右一本ずつの細紐で連結。 手は、人形の着物の両の袂の後ろから遣い手が手を入れて、人形の手を持ち、足は遣い手の膝頭の上に結わいつけ、 人形遣いの身体の動きを直接人形の動きに置き換えます。遣い手の身体に人形を固定する方法は、遣い手の二の腕の 上部に人形をつけた腕金と呼ぶ湾曲した棒状の金具をひっかける「腕金式」と、遣い手の腹胸部に胴金と呼ばれる人形 取り付け装置の付いた胴巻きを締め付けて固定する「胴金式」の二つの方法があります。乙女文楽の人形の遣いが他の 人形と異なる点は、あらゆる人形が胴串(心串)を握って遣うのに対し、胴串を持つことがないことです。目、口、眉などを動かす場合は、その作動器である胴串のチョイに指をかけます。是非ご参加下さい。


「第73回 遊心会」
『下北半島・北三陸海岸 祈りの旅』

 7月 4日(月)〜 7日(木)

訪問先


恐山、八戸市、小袖海女センター、田野畑村 北山崎・ハックの家、宮古市 浄土ヶ浜など

詳しい案内をご希望の方は御連絡下さい。5月中にお届けします。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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E-mail: Byakurenja@aol.com