法然院サンガ: 282
法然院サンガからのご案内
N-0282-J
|
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
毎年恒例の4月1日から7日までの「春季伽藍内特別公開」が始まりました。暖冬の影響で椿の開花が早くから進み、中庭の三銘椿(花笠椿・貴椿(あてつばき)・五色散り椿)が例年より20日ほど早い3月20日頃に花盛りを迎えました。盛りを過ぎたとはいえ、何とか特別公開期間中も椿を御覧いただくことができそうです。境内のそこかしこにある桜も少しずつ咲き進んでまいりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。昼夜の寒暖の差が激しい季節です。どうぞご自愛下さい。 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。今年は食堂(文殊菩薩像を安置し、毎月の佛教書を読む集いや読書会に利用しています)の屋根の葺き替え工事、7月17日〜18日の集中豪雨で崩落した墓地の崖の修復工事、白砂壇西側と経蔵西側の竹垣修復工事などを行いました。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん) 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
「春季 伽藍内特別公開」
4月 1日(金)〜 7日(木)
午前9時半〜午後4時
文化財保存協力料 500円
中庭の三銘椿(花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿)などをご鑑賞下さい。 随時、法話もいたしております。 聴講ご希望の方は当日の朝に法話開始の時刻を電話でお問い合わせ下さい。 合掌 |
「堂本元次(もとつぐ)展」
〜こころに映ゆ〜
前期: 4月 3日(日)〜 5月 8日(日)
後期: 5月11日(水)〜 6月12日(日)
休館日:月曜日
(但し5月2日(月)は開館)
開館時間:午前9時半〜午後5時
入館は午後4時半まで
但し毎週金曜日は午後7時半まで延長、入館は午後7時まで
於 京都府立堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26-3 Tel.075-463-0007
観覧料:一般 500円、高校生・大学生 400円、小学生・中学生 200円
「元次さんを語る」
5月21日(土) 午後2時 講師 法然院 梶田真章 於 堂本印象美術館1階ロビー (要入館券) |
「spectrum selection vol.3 at 法然院」
4月5日(火)〜10日(日)
午前9時〜午後5時
最終日は午後4時まで
無料
於 講堂
川崎ヒロコ、稲吉オサム、西村大樹、神戸博喜、照本美幸、高木直之 |
お問い合わせは spectrum gallery
大阪市中央区瓦屋町1−6−2 惣2階
Tel.06-6710-4648 まで
「朝日カルチャーセンター京都公開講座」
『佛教と出逢う』
講師:梶田真章
6月 1日:「法(ダルマ)とは?」 6月29日:「僧(サンガ)とは?」 |
於 朝日カルチャーセンター京都
河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階
受講料 8,424円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp
「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)兼ねて 法然上人誕生会」
4月 8日(金)
午後2時半
参加志納
事前申込制
お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月5日までに必ずお申し込み下さい。 合掌 |
お稚児さんを募集します。
ご参加いただける方は3月31日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。 参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等) 履物は各自ご用意下さい。 ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。 |
「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」
4月11日(月)
午前11時
参加 志納
於 本堂
追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。 |
第7回「卒啄(*)の集い陶展」
*そったくの正しい漢字は、口へんに卒
4月14日(木)〜17日(日)
午前9時半〜午後4時半
初日は正午より、最終日は午後3時まで
無料
於 講堂
挿花:ウィリス伸子 |
お問い合わせは、川合さん(Tel.090-9688-8235)まで
「松田道雄著『おやじ対こども』(岩波新書)を読む」
4月14日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 御志納
於 本坊
「おやじ対こども」を題材に語り合います。
ご参加を下さる方は事前にテキストをお読み下さい。
テキストを御希望の方は御連絡下さればコピーを送らせていただきます。
「脳想パフォーマンス『花崩からカラ』」
4月16日(土)
午後7時(午後6時開場)
於 大書院
物語舞手:あたしよしこ 物語演奏:宮部らぐの(ギター)、三木 勇(パーカッション)、吉川吉木(ベース) |
参加料:前売 1500円、当日 1800円
お問い合わせ・ご予約:atashi4444@yahoo.co.jp
「中村 元著『往生要集(源信著)を読む』(講談社学術文庫)を読む」
第11回
4月21日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)
ご参加をお待ち申し上げております。 |
「響き合う法然院の調べ」
4月23日(土)
午後6時半
於 大書院
チェンバロ:齋藤なをみ ヴァイオリン:粂田幸恵 |
ルクレール 2台のヴァイオリンの為のソナタよりNo.5
ヴィヴァルディ 2台のヴァイオリンの為の協奏曲
カッチーニ アヴェマリア 他 |
参加料 3000円
ご予約は不要です。
「第229回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
4月26日(火)
午後3時〜6時
参加志納
ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
第1部 午後3時 〜 3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半 〜 4時半 おはなし 「法然上人の言葉で学ぶ佛教」 梶田真章 第3部 午後4時45分〜午後6時 おんがく
出演
|
「第11回 悲願会」
悲願に生きる菩薩行の実践
〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに心を重ね、
被災地の復興に関わる決意を表し、
各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間〜
5月 3日(火・祝)〜 5日(木・祝)
プログラムは調整中です。
決定次第、公開申し上げます。
「東北関東大震災物故衆生 月忌追悼法要」
5月11日(水)
午前11時
参加 志納
於 本堂
追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。 |
「第38回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
5月13日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側
Tel.075-221-7510]
桂りょうば 「開口一番」 桂弥太郎 「お楽しみ」 桂ちょうば 「ネタおろし」 |
参加料 ご予約 1700円 当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「中村 元著『往生要集(源信著)を読む』(講談社学術文庫)を読む」
第12回
5月19日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納
テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。
ご参加をお待ち申し上げております。 |
「第230回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
5月26日(木)
午後3時〜6時
参加志納
ご予約不要です。
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
第1部 午後3時 〜 3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半 〜 4時半 おはなし 「日本浄土教史を語る」梶田真章 第3部 午後4時45分〜午後6時 おんがく
出演
|
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com