法然院サンガ: 273
法然院サンガからのご案内
N-0273-J
|
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
竹藪に傘からレース状の網を垂らすキヌガサタケ(絹傘茸)が生え、沙羅(夏椿)の花が咲き散る候となりました。中庭に鹿により全滅した紫陽花を数株植え、ささやかな紫陽花の園の復活を試みています。廬山白蓮(ろざんびゃくれん)の花茎も順調に伸びています。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
「月田秀子 FADO(ポルトガルの歌)ライブ in 法然院」
7月 1日(水)
午後7時(午後6時半開場)
於 方丈
ご予約 3000円 当日 3500円
ご予約は法然院サンガまで
「橋元良明 著『メディアと日本人〜変わりゆく日常〜』[岩波新書]を読む」
第2回
7月 2日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
|
参加料 御志納
ご参加いただける方は事前にテキスト[821円]をご購入の上、お読み下さい。
「第33回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
7月10日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側 Tel.075-221-7510]
桂 鯛蔵「お楽しみ」2席 桂 二乗「お楽しみ」2席 |
参加料 ご予約 1700円 当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「東北関東大震災物故衆生月忌追悼法要」
7月11日(土)午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から4年4ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり 下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。 |
「未来を紡ぐ 出会いの会」
7月12日(日)
午後2時〜5時半(午後1時半開場)
於 方丈
午後2時〜2時45分 “月ゆめ”ライブ
出演:山本公成(笛)、山本ほしこ(リトアニア琴) 午後2時50分〜4時20分 講演「風化させられる福島第一原子力発電所事故」 小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教) 午後4時半〜5時半 未来を紡ぐお話会+α 小出裕章+梶田真章+実行委員+会場の皆様 |
参加費 2000円(当日 2500円)
事前のご予約で満席の場合は当日券はございません。
ご予約方法
お電話・メールで山本さんまで Tel.090−9059−5612 otf-kosei@kyf.biglobe.ne.jp
「お寺 de アート」
7月13日(月)〜19日(日)
午前10時〜午後4時
無料
於 講堂
|
「中村 元著『往生要集(源信著)を読む』(講談社学術文庫)を読む」
第2回
7月16日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)
中村 元先生の解説により『往生要集』をご一緒に読んでいます。ご参加をお待ち申し上げております。 |
「フルート&ギター・デュオコンサート」
7月18日(土)
午後6時(午後5時半開場)
於 方丈
フルート:岡本佐紀子 ギター:上田ちよ ギター:上田英治(賛助出演) |
J.S.バッハ フルートソナタ ハ長調BWV1033 M.ジュリアーニ 協奏的大二重奏曲Op.85 他 |
参加料:前売 2000円、当日 2500円
ご予約・お問い合わせはグリーンプレイス京都 greenplace615@yahoo.co.jp Tel.090-1487-5367 まで
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
〜佛教でこころ豊かに生きる〜
7月22日(水)、8月5日(水)、9月2日(水)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
7月22日、8月5日、9月2日「禅僧の言葉で学ぶ佛教 その1、その2、その3」
於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)
受講料 8,424円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp
「善気山 英語読書会」
『ティック・ナット・ハーンInterbeing(相即)を英語で読む』
7月22日(水)
午後6時〜8時
於 本坊
講師 守屋 友江(阪南大学国際コミュニケーション学部教授)
参加費、一般:御志納、学生:無料
「放生会(ほうじょうえ)」
7月23日(木)
午前10時半
参加 志納
於 本堂
生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、鯉を池に放ちます。粗餐呈上いたします。 |
事前申込制:ご参加いただける方は7月18日までにご連絡下さい。
「エチカ vol.10 朗読劇『島崎』」
7月25日(土)
午後7時〜8時頃(午後6時15分開場)
於 方丈
エチカ(朗読) 池田 剛(バーンスリー・インドの笛) 藤澤ばやん(タブラ・インドの太鼓)
原作
川上 弘美(文藝春秋『龍宮』より)
演出
吉本 和孝、枳殻 聖子(方言脚色)
制作
演劇ユニット エチカ |
参加料:1500円(ご予約・当日共に)
ご予約・お問い合わせ:Tel.070-5260-3173(正午〜午後6時)
e-mail:info@ethica-voice.com
メールでのご予約の際は、件名を「チケット予約」とし、お名前・人数・お電話番号をお書き下さい。
未就学児の御同伴はご遠慮下さい。
URL http://ethica-voice.com
「第220回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
7月26日(日)
午後3時〜5時45分
参加 御志納
於 本坊
ご予約不要です。ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後3時 〜 3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半 〜 4時半 おはなし 「煩悩とは何か」 梶田真章 第3部 午後4時45分〜午後5時45分 落語 出演 桂 吉坊(きちぼう)さん |
「第13回 善気山遊びの寺子屋」
〜おてらで なんか やったはる〜
7月27日(月)〜29日(水)
別紙のチラシを御覧下さい。 チラシの内容は法然院森のセンターのホームページでもご覧いただけます。 http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
当日のプログラムをお手伝いいただける方は、
|
「親子で楽しむコンサート『祈り』」
7月27日(月)
午後4時15分〜5時半
於 山門(雨天の場合は方丈)
山本公成(笛)、山本ほしこ(琴)、中野 亘(土笛) |
参加料 志納
ご予約は不要です。
「お坊さんにきいてみよう」
7月27日(月)
午後1時〜1時45分
梶田真章
参加料 おさい銭
お坊さんに聞いてみたいことがある人は、子どもも大人も集まりましょう。何でも聞いてお坊さんを困らせてみよう。 |
「真夏の音楽会 Vol.XII」
『そよ風とギターと蜩(ひぐらし)と』
7月29日(水)
午後4時15分〜5時半
於 方丈
出演 溝淵仁啓と仲間たち
参加料 志納
ご予約は不要です。
「橋元良明 著『メディアと日本人〜変わりゆく日常〜』(岩波新書)を読む」
第3回
8月 6日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
「第3章 メディアの『悪影響』を考える」を題材に語り合います。 |
参加料 御志納
ご参加いただける方は事前にテキスト[821円]をご購入の上、お読み下さい。
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com