法然院サンガ: 269

法然院サンガからのご案内

N-0269-J

平成27年 3月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 2月19日が陰暦元日で本日(2月27日)は、1月9日です。鉢植えの福寿草が見頃を迎えました。余寒お見舞い申し上げます。寒い日々の中にも光の春の歩みと共に境内では幾種類かの椿が咲き出してまいりました。御参詣をお待ち申し上げております。MOKU出版発行の「生きる意味を深耕する月刊誌『MOKU』3月号」に、京都大学総長の山極壽一先生と私との対談記事<森のDNA〜ままならぬ世を生きる知恵〜>(主として山極先生が語られていて私はインタビュアー的役割ですが・・・)が掲載されましたのでご興味がございましたらご一読下さい。(MOKU出版へのお問い合わせはフリーダイヤル0120−736610です)。

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間800万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章


「第48回 夜の森の教室『自前のセイフティ・ネット?』」

 3月 4日(水)

午後7時〜8時半(午後6時半開場)

於 本坊

お話:大谷大学教授、仙台メディアテーク館長、臨床哲学者 鷲田清一先生

参加料 一般:1000円 高校生以下:無料

定員 80名

ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。

ご予約は法然院サンガまで


「山極寿一著著『暴力はどこからきたか』を読む」第2回

 3月 5日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料 志納

於 本坊

第2章「食が社会を生んだ」を題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(NHK BOOKS 1000円)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「BSフジTV 古都浪漫こころ寺巡り『法然院』」

 3月 7日(土)

午後9時〜9時55分放映 

 2月10日、12日の2日間に亘って取材を受けました。境内の風景と私へのインタビューが放映されます。お時間がございましたら御覧下さい。                合掌

                                      梶田真章


「東北関東大震災物故衆生5回忌追悼法要」

参加 志納

 3月11日(水)

午前11時

於 本堂

午前11時45分


「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

参加 志納

於 鐘楼

ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。

 地震発生から4年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は 「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。

 上記の行事にご参加の方々には粗餐を呈上いたしますので、準備の都合上、ご参加いただける方は3月8日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。

                                        合掌


「第28回 お寺で楽しく考古学」
『遺跡が語る古代東北の豊かさと底力』

 3月11日(水)

午後7時〜9時 

講師:佐古和枝(関西外国語大学 教授)

於 本坊

 今回は「東北関東大震災」発災4年の当日に、復興に伴う発掘調査の成果もご紹介いただきながら「三内丸山遺跡」を はじめとする古代東北のパワーを語っていただきます。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

参加料  1000円

(事前のお申し込みは不要です。当日受付にてお納め下さい)


「善導大師(613〜681)1335回忌法要」

 3月12日(木)

午前11時

中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日(3月14日)を前に、法要を厳修いたします。粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参詣いただける方は、3月9日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。


「インディアン・フュージョンバンド NADA Live Tour」

 3月13日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

出演


       タブラ:吉見征樹       

       ギター:鬼怒無月(きどなつき)

   アコーディオン:佐藤芳明       

       ガタム:久野隆昭       

参加料 ご予約 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


「第31回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 3月13日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側
Tel.075-221-7510]

出演


桂 弥っこ

林家染左(そめざ)「お楽しみ」

桂 二乗「お楽しみ」2席

参加料  ご予約 1700円  当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「第43回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『歎異抄』を読む(その1)
序・第1章・第2章

 3月15日(日)

午後3時〜6時 

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)   本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会         書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
                        後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。

 いよいよ今回から御著書の「『歎異抄』 阿満利麿 訳・注・解説」をテキストに阿満先生のお話を伺います。またとない機会です。どうぞお聴き逃し無きように万障繰り合わせてご参加下さい。


「『法華経入門』(菅野博史著・岩波新書)を読む」第7回

 3月19日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に800円が必要です。)


「朝日カルチャーセンター中之島教室」
現地講座 法然院で聴く
『親鸞聖人の生涯と教え〜実践としての佛教・儀礼としての佛教〜』

 3月24日(火)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

受講料 3024円

お申し込みは朝日カルチャーセンター中之島(Tel.06-6222-5222)へ

インターネット予約  HYPERLINK "http://www.asahi-culture.co.jp" http://www.asahi-culture.co.jp


「朝日カルチャーセンター京都」
公開講座 椿の法然院で聴く
『あの世を信じ、この世を生きる』

 3月25日(水)

午前10時半〜午後1時

講師:梶田真章

精進料理の昼食付

参加料 5076円

お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都[Tel.075-231-9693]まで


「第216回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(木)

午後3時〜6時

ご予約不要です。

参加志納

於 本坊

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半 〜4時半    おはなし

                  「無と空〜色即是空空即是色〜」梶田真章

第3部 午後4時45分〜午後6時  落語

                  出演:4代目 桂米紫さん

桂 米紫


京都市出身。1974年生まれ。1994年3月に桂 都丸(現 塩鯛師匠)に入門、とんぼ と命名される。1994年 6月に初舞台。1997年3月に芸名の表記を都んぼに改める。2010年8月に4代目 桂 米紫 を襲名。


「第15回 おち椿の会」
生田検校 没後300年・八重崎検校 登官200年

 3月29日(日)

午後4時半(午後4時開場) 

於 本坊

曲目


箏組歌・鑑(かんがみ)の曲

玉の台(うてな)

四段砧

八重衣


大人も子供も楽しもうコーナー(雷、たぬき 他)

箏・三絃:池上眞吾、梅辻理恵、菊央雄司

柳川三味線:伊藤志野、林 美音子

尺八:岡田道明、小林鈴純

解説:久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)

参加料 御予約:2500円 当日:3000円 学生:2000円 高校生以下:無料 未就学児は不可


「春季伽藍内特別公開」

午前9時半〜午後4時 

 4月 1日(水)〜 7日(火)

文化財保存協力料 500円

方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。 随時、法話もいたしております。聴講ご希望の方は当日の朝に法話開始の時刻を電話でお問い合わせ下さい。                    合掌


「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)」
兼ねて 「法然上人誕生会」

 4月 8日(水)

午後2時半 

参加志納

事前申込制

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月3日までに必ずお申し込み下さい。                   合掌

灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します。
(4歳〜小学生)


ご参加いただける方は、3月31日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。

参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等)

履物は各自ご用意下さい。

ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

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