法然院サンガ: 251
法然院サンガからのご案内
N-0251-J
|
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
残暑お見舞い申し上げます。京都市では8月7日から8月22日までの16日間連続で最高気温が36℃を超える酷暑が続きました。9月の声を聞き、まだまだ蒸し暑い日もございますが、朝夕には秋の気配が感じられる候となりました。 東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から2年以上が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間500万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます
郵便振替口座番号:01050−4−60318
|
法然院をお預かりして29年近く、この間の想いを同人誌『連続無窮』第10号(1200円)に、一昨年3月11日の東北地方太平洋沖大地震、福島第1原子力発電所の事故以降半年間の想いを同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に、昨年3月14日の京都水族館開業についての想いを同人誌『連続無窮』第12号(1200円)に、「黙祷」という習わしが広まっていることについての念佛者としての想いを同人誌『連続無窮』第13号(1200円)に、私の話を聞いて下さる皆様方との対話の様子について同人誌『連続無窮』第14号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます合掌 |
京都市、ケルン市姉妹都市提携50周年記念
「ダニエル・ヘース、黒田峯夫二人展『二頭立て Das Zweigespann』」
8月20日(火)〜 9月 8日(日)
午前10時〜午後6時
参加 無料
於 講堂、庫裏玄関
主催 認定NPO法人 京都藝際交流協会
後援 京都市、ケルン市
「第39回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾『平等・公平・正義』」
9月 1日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半 〜 6時 講話会
書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
|
参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまで。
「内田 樹(たつる)著『街場のメディア論』を読む」
第3回
9月 5日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
第五講 メディアと「変えないほうがよいもの」、第六講 読者はどこにいるのか を題材に語り合います。 |
ご参加いただける方はテキスト(光文社新書:740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「"ときのあとさき" mama!milk 演奏会」
9月 7日(土)
午後5時開場
於 方丈
graf tea salon
茶事:川西万里(graf) |
生駒祐子・・・・・・・・アコーディオン 清水恒輔・・・・・・・・コントラバス |
参加料 3000円
ご予約・お問い合わせ E-mail: HYPERLINK "mailto:atosaki@idolatry.name" atosaki@idolatry.name、
Tel.080-6806-5053(村松さん)
ご予約は8月8日から上記にて承ります。
「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」
9月11日(水)
午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から2年6ヶ月。追悼や被災者に心を寄せるお気持ちを何らかの形で表現されたい方は お集まり下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。合掌 |
「第22回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
9月13日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通
(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側
Tel.075-221-7510]
出演 桂 二乗、桂 雀五郎、桂 小梅
参加料:ご予約 1700円、当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「朗読十三夜 旗上げ公演 『女郎花(おみなえし)ゆれて』」
〜朗読でつづる おんなの生きる径〜
9月14日(土)
午後6時(午後5時開場)
菊地朋美、染井吉乃、小うめ、高瀬祥代、洲山美香、西村存子、中村幸恵 |
うなてたけし |
参加料 予約 1800円 当日 2000円
ご予約・お問い合わせ:Tel.090-6550-6262、070-5659-9502
E-mail tomoonchild715@yahoo.co.jp
「現代朗読 LIVE AT 法然院」
9月16日(月・祝)
午後5時半(午後5時開場)
於 方丈
野々宮卯妙・・・・・・・・・・現代朗読 片山旭星・・・・・・・・・・・琵琶 水城ゆう・・・・・・・・・・・シンセサイザー |
参加料:ご予約 2500円、当日 3000円、未成年者 1500円
主催:NPO法人 現代朗読協会
ご予約は法然院サンガまで
「『仏教入門』を読む」第13回
*三枝充悳(さいぐさみつよし)著・岩波新書
9月19日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に850円が必要です。)
平川 彰先生の「仏教入門」を読ませていただいてから時が流れましたので、此度は三枝先生の「仏教入門」を
取り上げております。入門とはいえ、難しい内容を含んでおりますが、ご一緒に読んでまいりましょう。
梶田真章 |
「桂 塩鯛 第18回 法然院 落語の宴」
9月23日(月・祝)
午後3時(2時半開場)
於 本堂
桂 塩鯛・・・・・・・・・・・・・・・『百人坊主』、『饅頭こわい』 桂 ひろば・・・・・・・・・・・・・・『竹の水仙』 桂 弥太郎・・・・・・・・・・・・・・『寿限無』 |
参加料:前売 2500円、当日 3000円
ご予約は法然院サンガまで
「第6回 善気山 室内楽の夕べ」
9月24日(火)
午後7時(午後6時半開場)
於 本堂
ヴァイオリン:ドゥッチョ・ベルッフィー(ミラノ・スカラ座管弦楽団) 杉江洋子(京都市交響楽団 第二ヴァイオリン副首席) ヴィオラ:須田祥子(東京フィルハーモニー交響楽団 首席ヴィオリスト) チェロ:小川和久(山形交響楽団 首席チェリスト) |
メンデルスゾーン(ドイツ、1809〜1847) 弦楽四重奏曲 イ短調 作品13 <1827年作曲>
ベートーヴェン (ドイツ、1770〜1827) 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 <1825年作曲> |
参加料:ご予約 2500円 当日 3000円 中高校生 1500円
ご予約は法然院まで
「第198回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
9月26日(木)
午後3時〜6時
参加志納
於 本坊
ご予約不要です。
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後3時〜3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半〜4時半 おはなし 「六波羅蜜」 梶田真章 第3部 午後4時45分〜6時 おんがく 出演 フルート:清木ナツキ ギター:溝淵仁啓 |
「速海ちひろ ハープ弾き語りコンサート」
9月27日(金)
午後7時(午後6時半開場)
午後8時20分頃終演予定
於 庫裏玄関
木下牧子/夕顔、武満徹/小さな空、なかにしあかね/愛されている、林光/僕が月を見ると 他 |
参加料 前売 2500円 当日 3000円 定員 40名 全席自由
法然院サンガでは御予約を承りません。オークス[Tel.075-241-9105、E-mail:info@oaks.bz]にお問い合わせ下さい。
「ハンマーダルシマー コンサート」
9月28日(土)
午後6時半(午後6時)
於 方丈
亀工房(from 長野)、Healing Dolces、関西ダルシマー同好会 |
参加料 ご予約 2500円 当日 3000円
ご予約・お問い合わせ Tel.090-9668-7238(前澤さん)、E-mail:kamekobo@helen.ocn.ne.jp
「内田 樹(たつる)著『街場のメディア論』を読む」
第4回
10月3日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
「第七講 贈与経済と読書」、「第八講 わけのわからない未来へ」を題材に語り合います。 |
ご参加いただける方はテキスト(光文社新書 740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「小谷口直子 クラリネットの夕べ」
10月 3日(木)
午後7時(午後6時半)
於 パビリオンコート(神宮道三条下ル西側)
クラリネット:小谷口(こたにぐち)直子 ピアノ:塩見 亮(たすく) |
プーランク:ソナタ サン‐サーンス:ソナタop.166より ドビュッシー:シリンクス ベルク:『7つの初期の歌』より“夜鳴きうぐいす” R.シューマン:3つのロマンス C.シューマン:3つのロマンス ブラームス:ソナタop.1230−2 他 |
参加料 前売・ご予約 2500円 当日 3000円
ご予約は法然院サンガまで
「秋の夜にうたう〜ソプラノとフルートで描く音の風景〜」
10月 5日(土)
午後6時(午後5時半開場)
於 方丈
ソプラノ:菅野厚子 フルート、フラウト・トラヴェルソ:岡本佐紀子 スピネット:片上のぞみ |
日本の秋のうた アイルランド民謡 サリーガーデン ラモー:恋するうぐいす サティ:あなたがほしい 他 |
参加料 2000円(全席自由)
チケット取扱い・お問い合わせ:アメリカヤ楽器店 Tel.075-441-2341
E-mail:akino.yoru.concert10@gmail.com
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com