法然院サンガ: 227
法然院サンガからのご案内
N-0227-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
朝夕は冷え込み、秋海棠(しゅうかいどう)や秋明菊(しゅうめいぎく)(貴船菊)が咲き、本堂の阿弥陀如来像前の須弥壇(しゅみだん)上には菊の花が並び、境内はすっかり秋の装いとなりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか? サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。被災地では、御遺体が発見されない、御遺体の身元が確認できない、死後被曝で永久に御遺体を収容できない、墓が建てられないなどの非常事態が続いておりますが、正にこのような時こそ、阿弥陀佛は震災で他界された方々や犬・猫・牛・水族館の魚たちなど、生きとし生けるものを極楽にお迎え下さり、成佛へとお導き下さっていることを『南無阿弥陀佛』を唱えつつ信心していただきたく存じております。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。合掌。 法然院 梶田真章 |
当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては、広く御寄付を募っております。御寄付をいただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。
郵便振替口座番号:01050−4−60318
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法然院をお預かりして27年余り、この間の想いを、同人誌『連続無窮』の第10号(1200円)に、また3月11日の大地震以降半年間の想いを、同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます。
合掌 梶田真章 |
「第7回『グループいぶき』による邦楽の夕べ〜秋涼をきく〜」
10月1日(土)
午後5時半
参加無料
於 本坊
「二つの田園詩」「出雲路」「花鳥風月」「蒼樹」「夜の歌」「都踊」 |
箏・十七絃・三絃: 飯田理恵、岩井千世子、近藤節子、田中美津子、友森明子、松末為久子、森下幸子 尺八: 加藤 豊、佐々木翠越、野口虚琢、松末嵐山 |
お問い合わせ:Tel.075-703-4196(野口さん) または Tel.072-774-0510(佐々木さん) まで
「風の集い」SOHO禅(観音禅・感謝念佛)
10月 2日(日)
午後3時〜6時頃(午後2時半開場)
於 本坊
主宰:町田宗鳳(そうほう)先生〔広島大学大学院総合科学研究科教授〕
参加料 一般 1500円 学生 1000円
法然院サンガまでご予約下さい。
「室内楽の夕べ〜ヴァイオリンとチェロの二重奏を楽しむ〜」
10月 3日(月)
午後7時半(午後7時開場)
於 本坊
チェロ: 上森 祥平(うわもり しょうへい) |
オネゲル ソナチネ ホ短調 ラヴェル ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ヘンデル パッサカリア |
参加料 ご予約 2000円 当日 2500円 (ご予約は法然院サンガまで)
ご予約で満席の場合、当日券はございません。
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 『法然と親鸞の佛教」
10月5日(水)、11月2日(水)、12月7日(水)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
11月 2日 「浄土宗鎮西派の歴史」 12月 7日 「浄土真宗の歴史」 |
於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)
受講料 8,190円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
「第23回お寺で楽しく考古学『古墳と寺院〜なぜ古墳は消えたのか〜』」
10月 5日(水)
午後7時〜9時
講師:佐古和枝(関西外国語大学教授)
於 本坊
今回も興味深いお話が聞けそうです。 |
参加料 1000円
事前のお申し込みは不要です。当日受付にてお納め下さい
「阿満利麿著『行動する仏教〜法然・親鸞の教えを受けつぐ〜』を読む」第1回
10月6日(木)
午後1時半〜3時45分
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於 本坊
参加料 志納
ご参加いただける方はテキスト(1000円)をご購入の上、
事前に第1章をお読み下さい。
「畑ゑり子・ひとり絵展〜幸あれと花の音〜」
10月7日(金)〜12日(水)
午前10時〜午後5時
入場無料
於 講堂
「音衣(おとごろも)コンサート」
10月9日(日)
午後4時半〜5時半
演奏:伊藤志野(筝曲)
無料
「東北関東大震災 物故衆生 月忌(がっき)追悼法要」
10月11日(火)
午前11時
参加 志納
於 本堂
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「第8回 月夜一夜の宴 土佐琵琶:黒田月水」
10月12日(水)
午後6時半(午後6時開演)
於 本堂
参加料 当日 3500円 (ご予約 3000円)
ご予約は、マチウス・エイト(Tel.&Fax.077-594-2711)、オフィス邦月(Fax.06-6341-2545)まで
「第3回 善気山対話の時間『鷲田清一さんのお話を題材に』」
10月13日(木)
午後1時半〜4時
参加 志納
於 本坊
9月4日に、NHKEテレで放送された番組、「こころの時代〜宗教・人生〜シリーズ 私にとっての“3.11”『“命の世話”と向き合う』(1時間)」のビデオをご一緒に視聴し、このお話を題材に参加者が自由に語り合います。 |
「人村朱美の京都一人(ワンマン)ライヴ in 法然院」
10月15日(土)
午後5時(午後4時半開場)
於 方丈
出演:舞台俳優 人村朱美
御代 2500円 中学生以下 無料
語りあり、一人漫才あり、時代小説の朗読あり・・・
何が飛び出すかは当日のお楽しみです。
ご予約、お問い合わせは、Tel.090-8314-0194 E-mail:sh-carey8@rm.rcn.ne.jp まで
「『風の楽団』Concert 2011 at 法然院」
10月16日(日) 午後6時半(午後6時開場)
於 本坊
山本公成:笛、サックス
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参加料 前売 3000円 当日 3500円
ご予約・お問い合わせは、うずら音楽舎〔Tel.070-5500-1011,E-mail:uzuramusic@gmail.com〕まで
「『親鸞』(阿満利麿著・ちくま新書)を読む」第6回
10月20日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に700円が必要です。)
阿満先生の御著書の中でも御一読を特にお薦めしたい本です。ご一緒に読んでまいりましょう。 |
「朝日カルチャーセンター中之島 公開講座 『法然と親鸞の佛教』」
10月25日(火)、11月22日(火)、12月20日(火)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
受講料 8,190円(3回)
10月25日 「法然上人の浄土宗」
11月22日 「浄土宗鎮西派の歴史」 12月20日 「浄土真宗の歴史」 |
於 朝日カルチャーセンター中之島(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)
(11月22日は法然院にて)
お申し込みは朝日カルチャーセンター中之島(Tel.06-6222-5222)へ
インターネット予約 HYPERLINK "http://www.asahi-culture.co.jp" http://www.asahi-culture.co.jp
「第175回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
10月26日(水)
午後3時〜5時45分
参加志納
於 本坊
ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後1時半 〜2時45分 呈茶
先着30名様に抹茶を呈上いたします。 第2部 午後3時 〜3時半 おつとめ 本堂でご一緒にお経を唱えます。 第3部 午後3時半 〜4時半 おはなし 「ご質問に答えて」 梶田真章 第4部 午後4時45分〜5時45分 落語 出演:桂 千朝(せんちょう)師 |
「コンサート 〜恋わずらい〜」
10月28日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 庫裏玄関
三橋桜子(チェンバロ) パブロ・エスカンデ(オルガン、ピアノ) |
スペインのバロック歌曲 ヘンデル/シャコンヌと変奏曲、オンブラマイフ 他 |
入場料(奉納料) 2000円
定員 70名(ご予約で満席の場合、当日券はございません。)
ご予約、お問い合わせはアートライフみつはし[Tel.075-752-3814 E-mail:al-3hasi@muse.ocn.ne.jp]まで
「第2回 善気山 室内楽の夕べ〜秋の夜長に弦楽四重奏を楽しむ〜」
10月30日(日)
午後6時半(午後6時開場)
於 本坊
長谷川真弓(京都市交響楽団) ヴィオラ: 泉原隆志 (京都市交響楽団) チェロ: 城甲実子 ([フリー) |
バルトーク/弦楽四重奏曲 第4番 シューベルト/弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 『死と乙女』 |
参加料 ご予約 2000円 当日 2500円
ご予約は法然院サンガまで。ご予約で満席の場合、当日券はございません。
「秋季 伽藍内特別公開」
11月1日(火)〜7日(月) 午前9時〜午後4時
文化財保存協力料 800円
方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。 合掌 |
「第37回 法然院 夜の森の教室」
『裸のサルと毛深いヒト〜国際森林年にちなんで〜』
11月9日(水)
午後7時〜9時
お話:山極壽一先生(京都大学大学院理学研究科教授)
於 本坊
参加料 1000円〔高校生以下 無料〕
定員 100名(満席になり次第、締め切ります。)
ご予約は法然院サンガまで
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com