法然院サンガ: 220
法然院サンガからのご案内
N-0220-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
境内の椿は花盛りを過ぎましたが、今年は近年になく花が数多く咲きました。未曾有の震災の起こった年に皮肉なことですが、震災で他界された衆生を弔い、被災者を励ますために椿が精一杯いのちを輝かせているようにも感じます。 4月1日から7日の「春季伽藍内特別公開」では6200人余りの方々にご参詣いただき、境内が賑わいました。地震や津波による直接の被害は天災と諦めるより仕方がありませんが、地震や津波に伴う原子力発電所の事故による放射能汚染や風評被害、計画停電などは人災として被害者が諦められないのも無理からぬことでしょう。しかし、受け入れがたい現実でも事実として諦めなければ(明らかに見なければ)未来に期待して生きてゆくことは難しいかもしれません。京都から出来ることは限られておりますが、復興への道程は長く続くことになりそうですから時機に応じて細やかな被災者支援に取り組んでゆきたく存じております。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。 信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。 被災地では、御遺体が発見されない、御遺体の身元が確認できない、死後被曝で永久に御遺体を収容できない、墓が建てられないなどの非常事態が続いておりますが、正にこのような時こそ、阿弥陀佛は震災で他界された方々や犬・猫・牛・水族館の魚たちなど、生きとし生けるものを極楽にお迎え下さり、成佛へとお導き下さっていることを『南無阿弥陀佛』を唱えつつ信心していただきたく存じております。 法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。合掌。 法然院 梶田真章 |
「第15回 町家法話」
『今、念佛者として伝えたいこと?愛と慈悲?』
4月30日(土)
午後4時〜5時半
参加料 1000円
講師:梶田真章
於 BONZEくらぶ「堀北庵」
北大路新町を北へ、一筋目を西へ、最初の十字路の北東角
または 北大路堀川を北へ行き、四筋目を東へ、二つ目の十字路の北東角
Tel.075-432-8716
「第1回 悲願会(ひがんえ)」
悲願に生きる菩薩行の実践
〜 一切衆生の成佛を祈り、被災者に心を寄せ、
被災地の復興にかかわる決意を表し、今後の日本について考える一週間 〜
5月1日(日)〜5月7日(土)
佛教における「悲願に生きる」とは、一切衆生の成佛を願い、全ての生きとし生けるものに対する慈しみと悲しみの想いを表す行を実践することにあると存じます。裏面の通り、催しを執り行います。ご参加をお待ち申し上げております。 |
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*各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
「東北関東大震災 物故衆生之霊 追悼法要」
5月1日(日)
午前11時〜正午
参加料 志納
コンサート*
5月1日(日)
午後1時〜2時
(0時40分開場)
出演 rimacona(ヴォーカルとキイボードのデュオ)
京都市交響楽団団員によるクラシック演奏会*
5月1日(日)
午後2時20分〜4時
ヴァイオリン: 泉原隆志、長谷川真弓
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対話の時間「震災真只中の日本〜今、語りたいこと〜」
5月1日(日)
午後4時15分〜6時
参加料 志納
「街頭紙芝居」
5月1日(日)
正午〜午後4時の間で随時
古橋理絵
参加料 志納
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各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
法話「今、念佛者として伝えたいこと」
5月2日(月)
午後1時〜1時45分
梶田真章
コンサート*
5月2日(月)
午後2時〜2時45分
(1時40分開場)
出演 阿部ひろ江(シンガーソングライター)
ボサノバ・コンサート*
5月2日(月)
3時〜4時
出演 Tommy(トロンボーン)
溝淵仁啓(まさし)(ギター)
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各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
茶会 一服差し上げます。
5月3日(火・祝)
午前10時〜午後4時
茶会会費 500円以上
席主:新居万太
コンサート*
午後1時〜1時45分
(12時40分開場)
出演 コンサート・マテリアルズ(チェロ:山本善哉 他)
コンサート*
5月3日(火・祝)
午後2時〜2時45分
出演 片山旭星(きょくせい)(琵琶)
コンサート*
5月3日(火・祝)
午後3時〜4時
出演 立花礼子(ヴァイオリン)、溝淵仁啓(まさし)(ギター)
「今後の生き方について」
〜エネルギー問題〜
5月3日(火・祝)
午後4時15分〜6時
対話の時間
参加 志納
「ふろしき包み体験」
5月3日(火・祝)
正午〜午後4時の間で随時
担当:ふろしき研究会
参加料 志納
「エコヤマさん(針山)ワークショップ」
5月3日(火・祝)
正午〜午後4時の間で随時
担当:柴洋 柴田美穂子
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*各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
茶会 一服差し上げます。
5月4日(水・祝)
午前10時〜午後4時
茶会会費 500円以上
席主:中野 亘
コンサート*
午後0時45分〜1時45分
出演 リピート山中(シンガーソングライター)
コンサート*
午後2時〜2時50分
出演 mama!milk(アコーディオンとコントラバスのデュオ)
コンサート*
5月4日(水・祝)
午後3時〜4時
出演 友枝良平(揚琴、オカリナ)
対話の時間「今後の生き方について」
〜アーティストの仕事〜
午後4時15分〜6時
参加 志納
「ふろしき包み体験」
正午〜午後4時の間で随時
担当:ふろしき研究会
参加料 志納
「漆と木のお話」 午後1時〜4時の間で随時
落合芝地
参加料 志納
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*各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
親子のための邦楽コンサート*
5月5日(木・祝)
午後1時〜4時
出演
箏: 細見由枝・伊藤和子・伊藤志野
柳川三味線、箏:林美恵子・林美音子
尺八: 石川利光・米村鈴笙・岡田道明・谷保範・小林鈴純
対話の時間「今後の生き方について」
〜教育・学習のこと〜
5月5日(木・祝)
午後4時15分〜6時
参加 志納
「ふろしき包み体験」
5月5日(木・祝)
正午〜午後4時の間で随時
担当:ふろしき研究会
参加料 志納
「漆と木のお話」
午後1時〜4時の間で随時
落合芝地
参加料 志納
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*各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
慈悲市(バザー)
〜被災者に心を寄せて〜
5月6日(金)
午後1時〜4時
コンサート
午後1時〜1時45分
出演 岩本みち子(尺八)・林比路子(箏)
コンサート*
5月6日(金)
午後2時〜2時45分
出演 平井満美子(ソプラノ)・佐野健二(リュート)
コンサート*
5月6日(金)
午後3時〜4時
出演 福原左和子(箏)・秋人(シンガーソングライター)
「街頭紙芝居」
5月6日(金)
午後3時〜4時
古橋理絵
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各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円です。
慈悲市(バザー)
〜被災者に心を寄せて〜
5月7日(土)
午前10時〜午後3時
コンサート*
5月7日(土)
午後1時〜1時45分
出演 柱本めぐみ(ソプラノ)
コンサート*
5月7日(土)
午後2時〜3時
出演 山本公成(ソプラノサックス)・山本星子(リトアニア琴)
「ふろしき包み体験」
5月7日(土)
正午〜午後3時の間で随時
担当:ふろしき研究会
参加料 志納
「街頭紙芝居」
5月7日(土)
正午〜午後3時の間で随時
古橋理絵
各日とも午後のコンサートの参加料は入替無しで 2000円 です。
その他、ワークショップ・法話などを行います。
コンサートの出演者は変更になることがございます。
「悲願会」への参加料、志納金は「特定非営利活動法人 アーユス 仏教国際協力ネットワーク」など、
被災者を支える団体に寄付いたします。
「第3回 桂雀松(じゃくまつ)独演会」
〜京の山、大阪の山〜
5月7日(土)
午後4時(午後3時半開場)
於 本坊
桂 雀松: 「天神山」「愛宕山」 桂 紅雀: 「花色木綿」 桂 二乗: 「開口一番」 |
参加料 ご予約:2500円、当日:3000円
ご予約は法然院サンガまで
定員 80名
ご予約で満席の場合、当日券はございません。
「風の集い」
SOHO禅(観音禅・感謝念佛)
5月8日(日)
午後2時〜5時頃(午後1時半開場)
於 本坊
主宰:町田宗鳳(そうほう)先生
(広島大学大学院総合科学研究科教授)
参加料 一般 1500円 学生 1000円
法然院サンガまでご予約下さい。
「東北関東大震災 物故衆生月忌(がっき)追悼法要」
5月11日(水)
午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から2カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。
志納されたお金は、被災地支援のため、「特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク」に寄付させていただきます。 |
「鷲田清一著『わかりやすいはわかりにくい?〜臨床哲学講座〜』を読む」
第10回
第10章 できなくなってはじめてできること?
〜弱さについて〜
4月14日(木)
午後1時半〜3時45分
於:本坊
主宰:梶田真章
参加料 志納(初めての方はテキスト代として700円が必要です)
『わかりやすいはわかりにくい?〜臨床哲学講座〜』をご一緒に読み、語り合います。どうぞご参加下さい。 |
「エチカ vol.8 語りと音楽 夢十夜」
5月14日(土)
午後6時45分(午後6時開場)
於 方丈
原作 夏目漱石「夢十夜」より 第一夜・第三夜・第四夜・第七夜・第十夜
語り:シコウ
音楽:池田一平(アコーディオン)
参加料 当日:2000円、前売り・学生・シルバー(65歳以上):1800円
ご予約・お問い合わせは、エチカ(電話 080-3355-7286 mail:info@ethica-voice.com)まで
「第26回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『正信偈』(親鸞聖人作)を読む その1
5月15日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半 〜 6時 講話会
書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
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梶田真章 |
参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。
「『親鸞』(阿満利麿著・ちくま新書)を読む」第1回
5月19日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に700円が必要です。)
ご一緒に読んでまいりましょう。 |
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com