法然院サンガ: 218

法然院サンガからのご案内

N-0218-J

平成23年 3月21日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 朝晩はまだ冷え込んでおりますが、昼間は春の陽気の日も多くなり、昼夜の寒暖の差が激しい候となりました。花粉症の方には憂鬱な季節、皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか、お見舞い申し上げます。サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛さまと向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。佳いお歳をお迎え下さい。合掌。

                                法然院  梶田真章


ラジオ番組のご案内


 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌

                                    梶田真章


「ありのまま」
〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜


 「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円)

                                    梶田真章


御寄付のお願い


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


虚空山彼岸寺の「坊主めくり」
「歴史ろまん紀行」の『法然〜浄土宗開祖〜』


 超宗派佛教徒によるインターネット寺院「虚空山彼岸寺」(URL:http://higan.net/)をご存知でしょうか。このホームページのコーナー「坊主めくり」(企画はライターの杉本恭子さん)に私へのインタビューが掲載されております。また、eo光テレビ(eo光チャンネル)で放送中の歴史紹介番組「歴史ろまん紀行」の『法然〜浄土宗開祖〜』に出演いたしております。HYPERLINK "http://eonet.jp/eohikari-ch/rekishi/" http://eonet.jp/eohikari-ch/rekishi/ どうぞご覧下さい。真章


『師、威厳あって温厚 なり〜法然院の忍澂上人のはなし〜』


 昨年11月10日の「当院中興第2世 忍澂和尚(にんちょうかしょう)300回忌」に当たり、当院で起居されたことのある桝田英伸和尚 が、江戸時代の珂然(かねん)和尚が忍澂和尚の御生涯を纏められた「忍澂和尚行業記」を現代語訳され、『師、威厳あって温厚 なり〜法然院の忍澂上人のはなし〜』という題で風濤社から出版されました。頒価は2940円です。郵送ご希望の方は郵送・ファ クシミリ・E-mailでお申し込み下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします(送料共で3000円)。


阿満利麿(あまとしまろ)先生のご著書「親鸞」


 待望の阿満利麿(あま としまろ)先生のご著書「親鸞」〔ちくま新書、700円〕が刊行されました。謹んでご一読をお勧めいたしま す。法然院でも取り扱っておりますので、郵送ご希望の方はお申し越し下さい。送料とも 1000円 です。


ご自宅で眠っているお箏、尺八、箏爪などはございませんか?


 私は邦楽普及活動を支援いたしております。ご自宅で眠っているお箏、尺八、箏爪などはございませんか? お箏体験教室で使用したり、全国の大学邦楽部へ寄贈させていただきます。昨年ご寄贈いただいたお箏の中には貴重な品もあり、プロの演奏者の方にも喜んでいただきました。ご提供いただける品がございましたらご一報下さい。               真章


「鷲田清一著『わかりやすいは わかりにくい?〜臨床哲学講座〜』を読む」
第8回
第8章 所有できないものしか所有できない?
〜自由について〜

 3月 3日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

主宰:梶田真章

参加料 志納(初めての方はテキスト代として700円が必要です)

『わかりやすいはわかりにくい?〜臨床哲学講座〜』をご一緒に読み、語り合います。

どうぞご参加下さい。


「法然上人(1133〜1212)800回忌法要」
並びに「奉納落語会」

 3月 6日(日)

午後2時〜3時55分

出演:桂 塩鯛、桂 雀五郎

法然上人は建暦2年1月25日、現在の知恩院御影堂(みえいどう)[本堂]の東側に建つ勢至堂の地にあった大谷の禅房で往生されました。昨年11月25日、紅葉の季節に2カ月早く「800回忌法要」を厳修させていただき、また1月25日のご命日当日にも法要を執り行いましたが、建暦2年1月25日は太陽暦では1212年3月7日に当たりますので、再度、命日の前日に法要を勤めたく存じます。奉納落語会には襲名されたばかりの桂 塩鯛師匠を迎えます。

ご参詣いただける方は、準備の都合上、3月3日(水)までに電話、ファックス、e-mailなどでご一報下さい。


茶話会「『法然上人(の佛教)』について語り合う」

 3月 6日(日)

午後4時10分〜5時45分

参加者で自由に語り合いましょう。


「第22回 お寺で楽しく考古学」

 3月 9日(水)

午後7時〜9時

講師:佐古和枝(関西外国語大学 教授)

於 本坊

参加料  1000円

(事前のお申し込みは不要です。当日受付にてお納め下さい)

佐古 和枝


同志社大学大学院修士課程修了。考古学専攻。考古学の成果を広く一般に伝えるために、研究・執筆の傍ら、市民講座やイベントを企画・主催する。著書は「ようこそ考古学の世界へ」「考古学はたのしい全3巻」等。


「善導大師(613〜681)1331回忌 法要」

 3月10日(木)

午前11時

中国浄土教の大成者で法然上人が師と仰がれた善導大師 1331回忌〔命日は3月14日〕の法要を厳修いたします。粗餐呈上いたします。

準備の都合上、ご参詣いただける方は、3月6日までに電話、ファックス、E-mailでお申し込み下さい。


「第7回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 3月11日(金)

午後7時(午後6時半開場)

染屋町寄席、復活1周年です。

於 ちおん舎

京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側

Tel.075-221-7510]

出演


              桂 二乗:  「阿弥陀池」「崇徳院」

              桂 まん我: 「お楽しみ」     

              桂 優々:  「開口一番」     

参加料  ご予約 1300円  当日 1500円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「お箏体験」

 3月12日(土)

午後4時〜5時

参加無料

小中高校生、大学生の方、大歓迎いたします。


「第11回 おち椿の会」
『京都を謳う〜地歌箏曲を次世代に伝える〜』

午後5時半(午後5時開場)

於 本坊

プログラム


椿づくし、東山、西行櫻、都十二月、貴船、えび〔楽器体験の人たちと一緒に〕

ちしゃの木、川端柳 〔皆様と一緒に〕

箏・三絃:池上眞吾、伊藤志野、菊央雄司、富緒清律、西川かをり

尺八:岡田道明

柳川三味線:三好晃子、植梶寿子、椙村 恵、林美音子

解説:久保田敏子(京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター所長)

参加料:予約 2500円、 当日 3000円、大学生 2000円、 高校生以下 無料

ご参加のお申し込みは、電話、E-mailで法然院サンガまで


「『法然上人のお言葉』を読む」第5回

 3月17日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加 志納

於 本坊

浄土宗総本山知恩院浄土宗学研究所編集委員会 編訳の「法然上人のお言葉」をご一緒に読んでおります。ご参加をお待ち申し上げております。合掌               真章


法話「日本人の宗教心と死刑制度廃止」

 3月20日(日)

午後1時半〜2時半

講師:梶田真章

参加志納

於 本坊

なぜ日本では死刑制度を容認される方が多いのか? 宗教心との関わり合いを考えます。


「第3回 善気山文化塾『フォロワーシップについて―リーダー論への疑問』」

 3月20日(日)

午後3時〜5時(午後2時半開場)

お話:大阪大学総長、臨床哲学者 鷲田 清一(わしだ きよかず)先生

参加料:一般 1000円、学生 500円

定員 80名

ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。ご予約は法然院サンガまで

鷲田清一


1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院博士課程修了。現在、大阪大学総長。哲学・倫理学専攻。著書に「モードの迷宮」「人はなぜ服を着るのか」「じぶん・この不思議な存在」「死なないでいる理由」『「待つ」ということ』『思考のエシックス 反・方法主義論』『わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座』など多数。


「東北関東大震災の被災地に向けて<追悼と決意の鐘>を鳴らす」

 3月21日(月)

午後1時半

参加 志納

於 法然院・鐘楼

追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は被災地の寺を拠点とする復興を支援するため「特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク」に寄付させていただきます。合掌 梶田真章


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座」
『法然上人の教えに生きる〜ありのまま〜』

 3月25日(金)

午前10時半〜午後1時

講師:梶田真章

精進料理の昼食付

参加料 5040円

お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)まで


「第168回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(土)

午後3時〜5時45分

参加志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時〜3時半       おつとめ

                   本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半      おはなし

                   「一遍聖人の佛教」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分  おんがく

                   出演:ギター・溝淵仁啓(まさし)
                   ゲスト:ヴァイオリン・立花 礼子


「第25回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」

 3月27日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半 〜 6時  講話会

            書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
            後半は対話によって深めます。

有縁の皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。合掌  梶田真章

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。


「春季 伽藍内特別公開」

4月1日(金)〜7日(木)

午前9時半〜午後4時

文化財保存協力料 500円

方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。合掌


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com