法然院サンガ: 207

法然院サンガからのご案内

N-0207-J

平成22年 3月30日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 境内の椿が咲き揃いました。いよいよ春本番ですね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛さまと向き合い、楽になっていただく処かと存じます。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。合掌。

                                法然院  梶田真章


ラジオ番組のご案内


 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌

                                    梶田真章

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「ありのまま」
〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜


 「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円)

                                    梶田真章


御寄付のお願い


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「春季 伽藍内特別公開」

4月1日(木)〜7日(水)

午前9時半〜午後4時

文化財保存協力料 500円

方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。

法話の時刻は毎日変わります。
ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。合掌


「朝日カルチャーセンター京都公開講座」
『法然上人の佛教〜『選択本願念佛集』を読む〜』

4月7日(水)、6月2日(水)、6月30日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)兼ねて 法然上人誕生会」

 4月 8日(木)

午後2時半

参加志納

事前申込制

お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月4日までに必ずお申し込み下さい。合掌

灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します(4歳〜小学生)。

ご参加いただける方は4月4日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。

参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等)

履物は各自ご用意下さい。

ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


「森岡正博著『33個めの石〜傷ついた現代のための哲学〜』を読む」
第10回

 4月 9日(金)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料

志納(初めての方は、テキスト代として1500円が必要です)

自殺、死刑制度、脳科学、環境問題、宗教の功罪などについて書かれた森岡正博先生(大阪府立大学教授)の エッセイ、『33個めの石』をご一緒に読み、語り合います。難しい課題ばかりですが、ご参加下さい。合掌 真章


「『歎異抄(たんにしょう)』(阿満利麿訳・注・解説)を読む」
第10回(最終回)

 4月15日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に1000円が必要です。)


「NPO法人 潤Jun 文学講座」
『源氏物語(谷崎潤一郎訳)』を読む
〜3日で分かる光源氏の物語〜

4月22日(木)、5月27日(木)、6月24日(木)

午後1時半〜3時

於 本坊

講師:武庫川女子大学教授 たつみ都志〔専門は谷崎潤一郎〕

テキストは不要です。

受講料:2000円(資料代を含みます)

お申し込みは、NPO法人 潤Jun (Fax.072-741-2931)まで


「第157回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

4月26日(月)

午後3時〜6時

参加志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部  午後1時45分〜2時45分   呈茶
                     先着30名様に抹茶を呈上いたします。

第2部  午後3時〜3時半        おつとめ
                     本堂でご一緒にお経を唱えます。

第3部  午後3時半〜4時半       おはなし
                     「お釈迦さまの佛教」梶田真章

第4部  午後4時45分〜6時      おんがく
                     出演 ソプラノ:松井智惠
                     シンセサイザー:西村由紀子


「朝日カルチャーセンター大阪公開講座」
法然上人の佛教〜『選択本願念佛集』を読む〜

4月27日(火)、5月25日(火)、6月22日(火)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター大阪
(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)

(6月22日は法然院にて)

受講料 8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel.06-6222-5222)へ

インターネット予約  HYPERLINK "http://www.asahi-culture.co.jp" http://www.asahi-culture.co.jp


「風の集い」

5月1日(土)

午後2時〜5時頃(午後1時半開場)

主宰:町田宗鳳(そうほう)先生

於 大書院

参加料:一般 1500円、学生 1000円

法然院サンガまでご予約下さい。

町田宗鳳


1950年、京都市生まれ。14歳で出家。20年間、臨済宗大徳寺で修行。34歳のとき寺を離れ渡米。ハーバード大学神学部で神学修士号およびペンシルバニア大学東洋学部で博士号を得る。東京外国語大学教授を経て、現在は広島大学大学院総合科学研究科教授、広島大学環境平和学プロジェクト研究センター所長、日本宗教学会評議員。研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。座談会「風の集い」及び「健康断食」を開催している。


「第2回 桂 雀松(じゃくまつ)独演会」

 5月 5日(水・祝)

午後3時(午後2時半開場)

於 本坊

出演


桂雀松    「寝床」「星野屋」

桂歌之助   「壺算」     

桂吉の丞   「開口一番」   

参加料  ご予約 2500円  当日 3000円

ご予約は法然院サンガまで

定員 80名  ご予約で満席の場合、当日券はございません。

桂 雀松


1956年、神戸市生まれ。1975年3月、桂枝雀に入門。1988年、NHK落語新人コンクール優秀賞受賞。1989年、NHK演芸コンクール新人演芸大賞受賞。1994年、国立演芸場花形演芸会銀賞受賞。1996年、大阪舞台芸術奨励賞受賞。2006年、文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。気象予報士としても活躍中。

桂 雀松師は、故 枝雀師匠の四番弟子で現代上方落語界屈指の味わい深い噺家です。第1回は「百年目」を聴か せていただきました。今回は枝雀師匠譲りの「寝床」と十八番の「星野屋」です。是非ご賞味下さい。合掌                        梶田真章


「北インド古典音楽コンサート」

 5月 7日(金)

午後7時(午後6時半)

於 本堂

出演

シタール:井上 憲司

タブラ:クル・ブシャン・バルガヴァ

参加料:前売券 3000円、当日券 3500円

ご予約は民族楽器コイズミ(Tel.075-231-3052)まで

お問い合わせは井上憲司さん(Tel.090-1134-1845)まで

http://www.kenjiinoue.com/


森岡正博著
『33個めの石〜傷ついた現代のための哲学〜』を読む
第11回

5月13日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章  参加料 志納(初めての方は、テキスト代として1500円が必要です)

自殺、死刑制度、脳科学、環境問題、宗教の功罪などについて書かれた森岡正博先生(大阪府立大学教授)の エッセイ、『33個めの石』をご一緒に読み、語り合います。難しい課題ばかりですが、ご参加下さい。合掌 真章


 「二胡アンサンブル楽☆楽(La☆La)五周年記念演奏会」

 5月15日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 方丈

総勢30名による二胡の音色が東山三十六峰に響きわたる。

参加料 500円

ご予約は木田眞知子さん(Tel.090-9614-1129)まで


「阿満利麿著『四十八願論』を読む」第1回

  5月20日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納
(テキスト代として別に800円が必要です。)

同人誌『連続無窮』第8号の別冊『四十八願論〜悲願の佛教 法蔵菩薩〔阿弥陀佛〕の四十八願〜』をご一緒に読ん でまいります。法蔵菩薩の四十八願すべてを阿満先生が解説された力作です。どうぞご参加下さい。                       梶田真章


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com