法然院サンガ: 204

法然院サンガからのご案内

N-0204-J

平成21年12月29日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 痛ましい事件が続発し、非合法薬物が蔓延し、不況で経済的に厳しい生活を強いられる方が多数おられる本年も、いよいよ押し詰まりました。木々が葉を落とし、境内は冬の装いとなりました。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。合掌

                                    梶田真章


ラジオ番組のご案内


 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌

                                    梶田真章

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「ありのまま」
〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜


 「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円)

                                    梶田真章


御寄付のお願い


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「除夜の鐘」

12月31日(木)

午後11時半〜

参詣者に一つずつ鐘を撞いていただき、年を越します。

参加志納

於 鐘楼

お申し込み不要です。

先着順にお並び下さい。

長時間お並びいただきますので防寒にご留意下さい。


「新春法話『佛教で生きる』」

2010年 1月 1日(金・祝)

午後2時〜3時半

於 南書院

講師:梶田真章

参加志納


「法話『法然・親鸞の人間観〜善人・悪人〜』」

 1月 3日(日)

 午後2時〜3時半

講師:梶田真章

参加志納

於 南書院


「朝日カルチャーセンター京都公開講座『私たちと佛教』」

 1月 6日(水)、 2月 3日(水)、 3月 3日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料  8,190円(3回)

佛教は縁起(生かされて生きている)という真理並びに
慈悲(大いなる友情と文字通りの同情)の実践を説く宗教です。

講座内容


 1月 6日   お釈迦さまの教えに生きる  
 
 2月 3日   大乗佛教に生きる      
 
 3月 3日   本願念佛に生きる      

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel. 075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「2010年 法然院サンガ 新年会」

 1月11日(月・祝)

参加料 2000円

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、第5部の「新年宴会」にご参加いただける方は1月8日までに必ずご予約下さい。

第1部 午後1時45分〜2時45分 「抹茶呈上」

                   先着30名様に新春の一服を差し上げます。

第2部 午後3時 〜 3時半    「新春のお念佛」

                   本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

第3部 午後3時半 〜 4時     法話「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」

                   梶田 真章

第4部 午後4時15分〜5時45分 「遊びの玉手箱」

                   獅子舞などの大道芸で新春を寿ぐ

                   出演 大塚珠代さん 他

第5部 午後6時〜         「新年宴会」

各自、交換用のプレゼントを一品(予算ご自由)ご用意下さい。
差し入れ歓迎いたします。


「森岡正博著『33個めの石〜傷ついた現代のための哲学〜』を読む」
第7回

 1月14日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(初めての方は、テキスト代として1500円が必要です)

自殺、死刑制度、脳科学、環境問題、宗教の功罪などについて書かれた森岡正博先生(大阪府立大学教授)の エッセイ、『33個めの石』をご一緒に読み、語り合います。難しい課題ばかりですが、ご参加下さい。合掌 真章


「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

 1月16日(土)

午後2時〜

於 本坊

当院では震災後、1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりました。本年も下記の通り行います。ご参詣をお待ち申し上げます。ご都合の良い時刻からご参加下さい。

第1部 午後2時

   「兵庫県南部地震16回忌 物故衆生追悼法要」 於 本堂

    もう15年、まだ15年。心から追悼の気持ちを表したく存じます。

第2部 午後2時45分

   「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」 於 鐘楼

    ご参詣の皆様方に、被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。

第3部 午後3時15分〜4時

   「追悼演奏」 揚琴(ようきん・ヤンチン)・オカリナ:友枝良平

友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。友枝さんが奏でる揚琴の響きに、震災で この世から失われたいのちとご自身のいのちとの共鳴・重なり合いを感じていただければと存じます。


「『歎異抄(たんにしょう)』(阿満利麿訳・注・解説)を読む」
第7回

 1月21日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に1000円が必要です。)


「朝日カルチャーセンター大阪公開講座『佛教に親しむ』」

 1月26日(火)、 2月23日(火)、 3月23日(火)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター大阪(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)

*3月23日は法然院にて

受講料  8,190円(3回)

講座内容


 1月26日   お釈迦さまの教えに生きる  
 
 2月23日   大乗佛教に生きる      
 
 3月23日   本願念佛に生きる      

お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel.06-6222-5222)へ

インターネット予約  HYPERLINK "http://www.asahi-culture.co.jp" http://www.asahi-culture.co.jp


「第18回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
『法蔵菩薩の願い』その3

〜法蔵菩薩はどのような願いを実現しようとしたのか、48願の新しい解釈を試みる〜」

1月31日(日) 午後3時〜6時 

午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)  本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半 〜 6時 講話会        書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし
                      後半は対話によって深めます。

前々回から阿満先生が『無量寿経に説かれている法蔵菩薩〔阿弥陀佛の前身〕の48願について、新たな解釈を試みておられます。有縁の皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。合掌                                 梶田真章

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまでお申し込み下さい。


「風の集い」

 2月11日(木・祝)

午後2時〜5時頃(午後1時半開場)

主宰:町田宗鳳(そうほう)先生

於 大書院

参加料  一般:1500円、学生:1000円 ご予約下さい。

みんなが気楽に集まって、気楽に語らえる場所、それが風の集いです。体の具合が悪い人は、寝転がって下さっていてもいいのです。風のように来て、風のように去って行ってください。でも、素晴らしい仲間との出会いがあるかもしれません。聖書では「風」という言葉に、プネウマ(聖霊)という意味があります。この集いに、どこからともなく心地よい風がそよそよと吹いてくることを、私は祈っています。(町田宗鳳先生のホームページより)

町田宗鳳

1950年、京都市生まれ。幼少のおり、キリスト教会に通う時期もあったが、ふとしたことから14歳で出家。以来20年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。34歳のとき寺を離れ、渡米。のちハーバード大学神学部で神学修士号およびペンシルバニア大学東洋学部で博士号を得る。プリンストン大学東洋学部助教授(90−98)、国立シンガポール大学日本研究学科准教授(98−00)、東京外国語大学教授(01−06)を経て、現在は広島大学大学院総合科学研究科教授、国際教養大学客員教授、広島大学環境平和学プロジェクト研究センター所長、平和科学研究所兼任研究員、平和希求委員会委員、オスロ国際平和研究所客員研究員(ノルウェー)、日本宗教学会評議員。研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。東京大学、名古屋大学、東京医科歯科大学、国連大学、聖心女子大学などでも教えた。東京・名古屋・京都・岡山・福山・広島で座談会「風の集い」および「健康断食」を定期的に開催している。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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