法然院サンガ: 189

法然院サンガからのご案内

N-0189-J

2008年 9月30日 更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 二十五輪の芙蓉が並び、本尊前が華やかな季節です。日一日と秋が深まってまいりました

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう微力ながら精進してまいりたく存じております。下記の通り、ご参詣をお待ち申し上げております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。合掌

                                    梶田真章


ラジオ番組のご案内


 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞・中森陽子・野津亜希子(大学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。

 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp  〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。

 また、番組の年間サポーター(年会費 12000円)も募っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。合掌

                                    梶田真章


拙著 “ありのまま”が増刷されました


 編集者の村松美賀子さんが私へのインタビューを本にまとめて下さり、2006年2月に出版された“ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜”〔(株)リトルモア〕が増刷されました。頒価は1500円です。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。代金は送料共で1800円です。合掌

                                    梶田真章


御寄付のお願い


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


悲願の金メダル!


 オリンピックは人生の縮図。人生には「ままなることとままならないこと」があります。4年間、オリンピックを目指して意志強く〔心を磨き〕、努力を重ねて〔肉体を鍛え上げて〕も、結果はその日の御縁〔自身の体調や対戦相手の強さ〕に左右されます。存在のあり方は、単純な因果ではなく因〔原因〕と縁〔条件〕とを合わせた因縁によって決まるのです。ですから自分の思い通りに人生が進んでゆくのは当たり前ではなく有り難いことです。さて、オリンピック期間中に毎日のように聞かされた言葉が「悲願の…」でした。

 悲願という言葉には『広辞苑』第六版によれば次の二つの意味があります。〔(1)佛・菩薩がその大慈悲心から発する誓願。阿弥陀仏の四十八願、薬師如来の十二願などの類。(2)悲壮な願い。ぜひとも達成しようと心から念じている願望。〕 日常的には(2)の自身がどうしても叶えたい願望の意味で使われるようですが、元々は(1)の意味で、佛さまが一切の生きとし生けるものの迷い苦しんでいる様子を悲しんで〔同情して〕下さり、何とか安らかにしたいと願われることでした。他者のために如何なる「悲願」を持って生きるのか、これこそがまさに佛教者として生きる上での一番肝要な「こころ」です。合掌

                                    梶田真章


「第138回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 9月26日(金)

午後3時〜5時45分

参加志納

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時〜3時半

    おつとめ

    本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半

    おはなし

    「お彼岸には菩薩行を!」

     梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分

    アーティストに出会う

    出演  琵琶:片山 旭星(きょくせい) さん

    「源氏物語」より『野宮』、
    「平家物語」より『敦盛』を語っていただきます。


ジョン・ビリング
「ライアー(ミニハープのような弦楽器)コンサート」

 9月27日(土)

午後5時半(午後5時開場)

於 本坊

参加料 一般 3000円  小学生〜大学生 2000円  当日 3500円

定員 70名 予約で満席の場合、当日券はございません。

お問い合わせ・お申し込みは小野さん[Tel.077-529-1703]まで


「田口ランディ・通崎睦美(マリンバ)ジョイント朗読会『転生』」

10月3日(金)

午後7時〜8時半(午後6時半開場)

於 本坊

私が、私となり、私でなくなる、物語。

参加料  前売 3000円  当日 3500円

定員あり。

お申し込み:お名前、ご住所、電話番号、ご希望枚数を明記の上、
メール、またはお電話にて事前に下記までご予約下さい。

(株)ジェイ・スピリット  メール:info@j-spirit.com 電話 075-255-4743


「第24回法然院夜の森の教室
『生きものは つながりの中に』」

10月9日(木)

午後7時〜8時半(午後6時半開場)

於 本坊

お話

JT生命誌研究館 館長
中村桂子 先生


 夜の法然院は、フクロウやムササビの鳴き声が聞こえ、昼間とはまた違った雰囲気を醸し出しており、その風土に浸るだけで「人間も生物の一つの種にすぎない」という科学的真理を謙虚に承認できる場です。

  久々に中村桂子先生にお越しいただけることになりました。

  『進化、発生、遺伝などの生命現象はすべて、時間のつながりを示しています。その結果、すべての生命体は空間的な関わり合いを持ちます。つまり、生きものは時間と関係の中にあるわけです。しかもこのつながりは常に変化しています。変化をしながらつながっている存在を生み出す基本が知りたい。それが生命誌研究です。実際に基本を探し出すのは難しく、身のまわりの生きものたちをよく見つめ、科学の方法で基本を少しずつ解き明かしています。息の長い話です。』(2008年5月1日 中村桂子・・・JT生命誌研究館のホームページより)素敵な語り口の先生と出会って下さい。ご参加をお待ち申し上げております。

                            合掌

                       法然院 梶田真章

参加料 1000円

定員 100名(満席になり次第、締め切ります。)

お申し込み:電話、E-mailにて当院までご予約下さい。

ご予約で満席の場合、当日お越しいただいてもご参加いただけません。ご了承下さい。

法然院 Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja @aol.com


「桂 雀松 独演会」

10月13日(月・祝)

午後4時(午後3時半開場)

於 本坊

出演

桂 雀松 『百年目』、『お楽しみ』

桂 歌之助 『阿弥陀池』

桂 二乗『開口一番』

参加料  前売・ご予約 2500円  当日 3000円

定員 100名〔前売・ご予約で満席の場合、当日券はございません。〕

お問い合わせ・ご予約は、電話・メールにて法然院まで。

〔ファックスでは受付いたしません。〕

Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com

桂 雀松 師は、故 枝雀師匠の三番弟子で
現代上方落語界屈指の味わい深い噺家。

特に『百年目』は絶品です。是非ご賞味下さい。

                            合掌

                       法然院 梶田真章

桂 雀松(じゃくまつ)

 1956年、神戸市生まれ。1975年年3月、桂枝雀に入門。1988年、NHK落語新人コンクール優秀賞受賞。1989年、NHK演芸コンクール新人演芸大賞 受賞。1994年、国立演芸場花形演芸会銀賞受賞。1996年、大阪舞台芸術奨励賞受賞。2006年、文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。気象予報士としても活躍中。


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座『私たちと佛教』」

10月15日(水)、11月19日(水)、12月17日(水)

午後3時半〜5時

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

講座内容

  10月15日:「日本の佛教〜室町時代〜」

  11月19日:「日本の佛教〜江戸時代〜」

  12月19日:「日本の佛教〜明治時代から現代〜」

受講料 8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel. 075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「阿満利麿 著『仏教と日本人』 を読む」
第8回

10月16日(木)

 午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

(初めての方はテキスト代として別に 700円が必要です。)


夷川サロン講座『佛教に親しむ』第7回
『佛教を理解するための10の言葉』

10月19日(日)

午後4時〜5時45分

講師:梶田真章

参加料 1000円

落語の宴にもご参加の方は、通し券 2500円

午後6時15分〜8時

「夷川サロン寄席『桂 都丸 落語の宴』第7回」

出演:桂 都丸『花筏』『くしゃみ講釈』

参加料 2000円

サロン講座にもご参加の方は、通し券 2500円

於 アートステージ567〔中京区夷川通烏丸西入南側〕

定員 35名(お電話にて必ずご予約下さい。Tel.075-256-3759)


「朝日カルチャーセンター大阪 公開講座『佛教に親しむ』」

10月21日(火)、11月25日(火)、12月16日(火)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター大阪(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)

〔11月25日は法然院にて〕

講座内容

     10月21日:「日本の佛教〜室町時代〜」

     11月25日:「日本の佛教〜江戸時代〜」

     12月16日:「日本の佛教〜明治時代から現代〜」

受講料 8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel. 06-6222-5222)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「第2回 法然院 奉納コンサート」
〜オランダで出会った仲間たち〜

10月25日(土)

午後5時(午後4時半)

於 本堂

出演

三橋 桜子(チェンバロ)、パブロ・エスカンデ(作曲、チェンバロ)

ゲスト

高橋 絵里(ソプラノ)、村田 佳生(リコーダー)

プログラム

A.スカルラッティ:カンタータ「真実の愛に身を焦がし」

P.エスカンデ:パルティータ II (初演)

A.コレッリ:ソナタop.5-7 ト短調  他

参加料  前売・ご予約 2500円  当日 3000円

ご予約・お問い合わせ:アートライフみつはし

Tel.075-752-3814 E-mail:al-3hasi@muse.ocn.ne.jp


「第139回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

10月26日(日)

午後3時〜6時

参加志納

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時〜3時半

    おつとめ

    本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時15分

    おはなし

    「恵心僧都源信和尚のこと」

     梶田真章

第3部 午後4時半〜6時

    アーティストに出会う

    語り:山下 智子 さん

    京ことば源氏物語「夕顔」の巻

    京ことばで語られる源氏物語。お聴き下さい。


「牧野光陽 木版画展」

10月28日(火)〜11月3日(月・祝)

午前10時(初日は午後1時から)〜午後4時

於 講堂

無料

作家アトリエ 〒502−0803 岐阜市上土居3−9  Tel.058-294-0147


「法然院伽藍内秋季特別公開」

11月1日(土)〜7日(金)

午前9時〜午後4時

入山料(文化財保存協力金) 800円

 狩野光信筆 襖絵(重文)、堂本印象筆 襖絵、その他、屏風などもご鑑賞いただけます。

お申し込み不要です。

期間中、随時法話をいたしますが、法話のない日もございます。

法話の時刻は毎日変わります。

お聴き下さる方は、当日の午前8時から9時の間に電話でお問い合わせ下さい。

Tel.075-771-2420

主催:京都古文化保存協会


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com