法然院サンガ: 185

法然院サンガからのご案内

N-0185-J

2008年 5月20日 更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 善気山では椎の花が盛りを過ぎつつあります。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう微力ながら精進してまいりたく存じております。下記の通り、ご参詣をお待ち申し上げております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。合掌

                                    梶田真章

ラジオ番組のご案内

 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞・中森陽子・野津亜希子(大学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。

 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp  〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。

 また、番組の年間サポーター(年会費 12000円)も募っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。合掌

                                    梶田真章

拙著 “ありのまま” が増刷されました

 編集者の村松美賀子さんが私へのインタビューを本にまとめて下さり、2006年2月に出版された“ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜”〔Mリトルモア〕が増刷されました。2000年に木村伊兵衛賞を受賞された写真家、鈴木理策さんの写真も光彩を放っております。[著者:梶田真章、構成・文:村松美賀子、企画:三枝克之、アートディレクション:白石良一、デザイン:井崎亜美、編集:大嶺洋子、田中祥子] 頒価は1500円です。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。代金は送料共で1800円です。ご一読いただければ幸いです。合掌      梶田 真章

御寄付のお願い

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「オーロラ幻想の夕べ」

 5月21日(水)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

オーロラ写真:中垣哲也

シンセサイザー:矢吹紫帆

ボイスパフォーマンス:矢中鷹光

参加料  前売 2500円  当日 3000円

ご予約は矢吹紫帆さん[Tel.090-1471-7241]まで


「深井 ゆうじん 詩の展覧会」

 5月22日(木)〜27日(火)

午前10時〜午後4時

講師:梶田真章

於 講堂  無料

なあ僕よ かくご しなはれ とまどい なはれ こうゆう 僕で おますがな


「胡琴来舞 2008 at 法然院」

 5月24日(土)

午後5時半(午後5時開場)

於 本堂

二胡:王 霄峰(ワン・シャオフォン

揚琴:張 林(チャン・リン)

プログラム(予定)

月夜、荒城の月、二泉映月、一枝花、春到清江、日本の歌メドレー 他

参加料  前売 3000円  当日 3500円

チケットお問い合わせ先:木田眞知子さん[Tel.090-9614-1129]

主催:オフィス峰(フォン)

Tel.&Fax.03-3987-4055(9時〜20時) E-mail:feng@erhulive.com


「第134回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 5月26日(月)

午後3時〜5時半

参加志納

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

 第1部 午後3時〜3時半

     おつとめ

     本堂でご一緒にお経を唱えます。

 第2部 午後3時半〜4時15分

     「お釈迦さまの言葉」 梶田真章

 第3部 午後4時半〜5時半

     おんがく 「風薫る五月にバロックの調べ」

     出演  ソプラノ:平井 満美子

         リュート:佐野 健二


「第20回法然院夜の森の教室」
『人間とは何か:霊長類学60年、アイ・プロジェクト30年』」

 5月31日(土)

午後7時〜9時

於 本坊

お話:京都大学霊長類研究所所長  松沢哲郎 先生

参加料 1000円

お申し込み:法然院までお電話(Tel. 075-771-2420)下さるか、
ファックスあるいはメールにてご予約下さい。

松沢 哲郎(まつざわ てつろう)

 1950年、愛媛県松山市に生まれる。京都大学文学部哲学科を卒業後、同大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程中退、理学博士。同大学霊長類研究所助教授を経て、93年より教授、本年より所長。専門は比較認知科学、霊長類学。91年に秩父宮記念学術賞、2001年にはジェーン・グドール賞などを受賞。著書に『チンパンジーはちんぱんじん』(岩波ジュニア新書)、『チンパンジーの心』(岩波現代新書)、『おかあさんになったアイ』(講談社)、『アイとアユム 母と子の700日』(講談社)[『アイとアユム チンパンジーの子育てと母子関係』(講談社+α文庫)]、 『進化の隣人 ヒトとチンパンジー』(岩波新書)、翻訳に『野生チンパンジーの世界』(ジェーン・グドール著、杉山幸丸と共に監訳、ミネルヴァ書房)など。   


「第10回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾
『極楽(浄土)とはなにか』」

 6月1日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半 〜 6時  講話会

            書院にて阿満利麿先生の講話を拝聴し、
            後半は対話によって深めます。

今回は、阿満先生に源信、法然、親鸞、三者三様の「浄土」理解をご紹介いただき、「私たちにとってなぜ浄土が必要なのか」を考えます。ご参加をお待ち申し上げております。合掌         梶田真章

参加料:1000円

(当日、受付にてお納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mail にて事前に下記までお申し込み下さい

(ファックスは不可です)。

定員70名です。

定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承下さい。

Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com

阿満 利麿(あま としまろ)

1939年、京都市生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターを経て、1987年4月より2006年3月まで明治学院大学国際学部教授。日本思想史専攻。特に日本人にとっての宗教の意味を探究されている。著書「中世の真実〜親鸞・普遍への道〜」、「宗教の深層〜聖なるものへの衝動〜」、「法然の衝撃」、「宗教の力」、「日本人はなぜ無宗教なのか」、「人はなぜ宗教を必要とするのか」、「信に生きる 親鸞」、「社会をつくる仏教〜エンゲイジド・ブッディズム〜」、「無宗教からの『歎異抄』読解」、「宗教は国家を超えられるか」、「選択本願念仏集〜法然の教え〜」、「仏教と日本人」 他


「あめつちのうた」

 6月7日(土)

午後6時半(午後6時開場)

於 方丈

出演 :えま(うた,二胡) & 慧奏(ピアノ、パーカッションなど)

参加料  前売 2500円  当日 3000円

(学生 各1000円引、小学生以下 無料)

お問い合わせTel.070-5500-1011

( HYPERLINK "http://sound.jp/uzura/" t "_blank" うずら音楽舎)


「いま、ビルマで起きていること」
―私たちとのつながりを考えるー

 6月14日(土)

午後3時〜5時半

於 本坊

お話

阪南大学 国際コミュニケーション学部准教授 守屋友江 さん

内容

5月に起きた大型サイクロンによる被災者が数十万人に及ぶにも関わらず、国際支援を容易に受け入れないビルマ軍事政権。昨夏には、僧侶による街頭デモが全土で行われましたが、「仏教国」のビルマでは僧侶もまた弾圧の対象となっています。そうした状況を知るとともに、彼らを民主化への願いが何に支えられているのか、また私たちとビルマはどのようにつながっているのか、私たちにできる支援にはどういうあり方が考えられるか、皆さんと話し合うことができればと思っています。

参加料:1000円〔資料代、難民キャンプへのカンパとして〕

お申し込み不要です。多数お集まり下さい。


「rimacona concert」

 6月15日(日)

午後7時半(午後7時開場)

於 方丈

出演

rimacona:柳本奈都子(ヴォーカル)
原摩利彦(ピアノ)

ゲスト

ヴァイオリン:井前 慶子
パーカッション:中田 丈次
コントラバス:三井 脩平

参加料

事前予約 1500円(電話・メール)  当日 1800円*

(*予約が定員80名に達した場合、当日券の販売はありません)

ご予約/お問い合わせ   080-5313-1996(原)

rimacona@mac.com    http://www.rimacona-lab.com/


「ふたり展」

 6月17日(火)〜22日(日)

午前10時〜午後4時(22日は午後3時まで)

於 講堂

無料

塗師:西海彰丈

KOTOBA:ふじた 結宇

連絡先:西海、藤田

京都市山科区竹鼻堂ノ前町27−1 Tel.075-584-1192


「阿満利麿 著 『仏教と日本人』 を読む」

 6月19日(木)

午後1時半〜3時45分

於 方丈

講師:梶田真章

参加料 志納(初めての方はテキスト代として別に 700円が必要です。)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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