法然院サンガ: 182
法然院サンガからのご案内
N-0182-J
2008年 1月29日 更新
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
大寒は過ぎましたが、さすがに冬のど真ん中、寒い日が続いております。新暦ですと新春の後に冬のど真ん中が来てややこしいですね。旧暦であれば、今年は2月7日が元日です。寒中お見舞申し上げます。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう微力ながら精進してまいりたく存じております。下記の通り、ご参詣をお待ち申し上げております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。合掌 梶田真章 庭は、手入れをしないと荒れてしまって、美しいものにはならない。一方で、種をまいたり、雑草を抜いたり、水をやったりといった手入れでコントロールできることは限られている。(中略) 手入れをするということは、庭のすべてをコントロールするということではなくて、むしろ、そのコントロールできない部分は自然に任せておいて、自然が最大の力を発揮するように心を配ってあげるということである。里山の森の手入れをすることも、畑の土をたがやすことも、全て、自然が最大の力を発揮できるように、心を配るということに他ならない。逆説的なようだが、私たち人間にとって、自分の脳は、意識ではどうすることもできない自然のようなものである。脳を育むとは、つまり、脳という自然が最大の力を発揮することができるように心を配るということである。その上で、肝心なことは、脳の中の無意識のプロセスに任せるしかないのである。(『スルメを見てイカがわかるか!』 養老孟司・茂木健一郎著 角川書店 より) ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞・中森陽子・野津亜希子(大学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。 また、番組の年間サポーター(年会費 12000円)も募っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。合掌 梶田真章 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院
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「CemTam + S T (ケムタム+エスティ)」
『a Place in the Temple』
2月 2日(土)〜10日(日)
午前10時〜午後4時
於 講堂
期間中無休
*3日(日)には境内特別展示あり。
無料
お問い合わせ:川口 Tel.080-3469-0428 E-mail: cemtam@yahoo.com
<京都芸術センター制作支援事業>
*CemTam+STはCharles Meltonと川口珠生、竹島幸代のユニット名です。
「深川和美の童謡サロン〜節分祭〜」
2月 2日(土)
午後7時(午後6時半開場)
於 庫裏玄関
出演
うた:深川和美
パーカッション:土居秀行
ピアノ:多久雅三
草花:大角素子
お話
「まるたけえびすの謎」
上杉 和央(かずひろ) [京都大学総合博物館 助教:歴史地理学]
会費
ご予約 2000円 当日 2500円 小学生以下 500円
ご予約・お問い合わせ
アクティブKEI Tel. 075-255-6586 E-mail:info@doyo-salon.net
童謡サロンのホームページ http://www.doyo-salon.net/
「第8回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
『唯識(ゆいしき)と信心〜他力の信心の特徴〜』
2月 3日(日)
午後3時半〜6時
午後3時半〜3時50分
念佛一会(いちえ) 本堂にて念佛を唱えます。 午後4時 〜 6時
講話会 書院にて阿満利麿先生の講話を拝聴し、
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今回は、佛道の体系の中で他力の信心がどのような位置にあるのかを概説していただきます。唯識は自力聖道門の中でも特に大切な考え方です。自力が分からないと他力はなかなか納得できない面がありますから、私も心待ちのテーマです。ご参加をお待ち申し上げております。合掌 梶田真章 |
参加料
1000円 (当日、受付にてお納め下さい。)
お申し込み 電話、E-mail にて事前に下記までお申し込み下さい。
(ファックスは不可です)
定員70名です。
定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承下さい。
Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com
1939年、京都市生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレク ターを経て、1987年4月より2006年3月まで明治学院大学国際学部教授。日本思想史専攻。特に日本人 にとっての宗教の意味を探究されている。著書「中世の真実〜親鸞・普遍への道〜」、「宗教の深層〜聖な るものへの衝動〜」、「法然の衝撃」、「宗教の力」、「日本人はなぜ無宗教なのか」、「人はなぜ宗教を必要 とするのか」、「社会をつくる仏教〜エンゲイジド・ブッディズム〜」、「無宗教からの『歎異抄』読解」、「宗教 は国家を超えられるか」、「選択本願念仏集〜法然の教え〜」、「仏教と日本人」他。 |
「六条御息所幻想〜源氏を舞ふ〜第7回」
2月15日(金)
午後6時(午後5時半開場)
於 本坊
アドバイザー:中島貞夫(映画監督) 箏・三絃・地唄:カーティス・パターソン 語り:麻志那 絢子(文学座) 脚本:高嶋 蘭 染色能衣装:庄瀬 みき |
第1章 月の焔・六条御息所幻想 第2章 箏・上方舞〜夢幻〜 第3章 地唄「ゆき」 |
参加料
前売 3500円 当日 4000円
お問い合わせ:オフィスNORIYE Tel.077-529-2568
「阿満利麿著『仏教と日本人』を読む」
第1回
2月21日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納
(初めての方はテキスト代として別に 700円が必要です。)
そして何を佛教の本質として受け取ったのか、 ご一緒に学びましょう。 |
「第64回 ふろしきトーク」
テーマ 〜布と包み〜
2月23日(土)
午後2時〜4時
八田誠治さん
古来、私たちはありとあらゆるものを布で包んできました。
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(1) 絹の包みの魅力
ちりめん、紬…。
(2) 木綿の包みを習う 丈夫で洗濯もできる木綿のふろしきであれこれ包んでみましょう。 (3) 化合繊の包みを楽しむ
扱いにとまどう化合繊のふろしきを
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幅広いふろしきの素材や資源をあててください。
正解者にふろしきをプレゼント |
■参加料:おひとり
会員の方/800円 一般の方/1000円
■問い合わせ・お申し込み
TEL: 075-432-2722 FAX: 075-432-3832 E-Mail:CXV00174@nifty.ne.jp
HYPERLINK "http://homepage2.nifty.com/furoshiki_sg/"
http://homepage2.nifty.com/furoshiki_sg/
主催:ふろしき研究会
協賛:宮井 株式会社
「第131回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
2月26日(火)
午後3時〜5時半
参加志納
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
第1部 午後3時〜3時半
おつとめ 本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半〜4時15分 おはなし「親鸞聖人の佛教」梶田 真章 第3部 午後4時半〜5時半 おんがく 出演 邦楽グループ 那々 尺八:岩本 みち子 箏:林 比路子 筑前琵琶:藤井 真美 |
2006年4月結成。NHK邦楽技能者育成会第51期修了の林比路子(箏)、藤井真美(琵琶)、岩本みち子(尺八)の女性3名で構成。古典から現代音楽まで幅広い演奏を行う。演奏会のみならず、邦楽の魅力を広めるために、子供向けのワークショップなどにも積極的に携わる。メンバーの地元である大阪・京都・愛知をはじめ、関西を中心に活動中。 |
特に記載のない限り会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com