法然院サンガ: 181

法然院サンガからのご案内

N-0181-J

2007年12月31日 更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 本年も愈々押し詰まってまいりました。まだ朝の冷え込みはそれほど厳しくありませんが、大晦日から元日にかけては寒波がやってくるようでございます。近年のテレビでは元々、元日の早朝を意味した元旦という言葉が元日という意味で使われることが多くなりました。元日という言葉を復権させたいものでございます。よき歳をお迎えになられますよう、皆様方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。 800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得を考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、生かしてまいりたく存じます。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。お待ち申し上げております。合掌

                                    梶田真章

小学館より「法然院」発刊のご案内

 10月2日(火)に「小学館ウィークリーブック 週刊 古寺を巡る」の第34巻として「法然院」(定価:580円)が発行されました。当院でも取り扱いますのでご参詣の折にご購入いただければ幸いです。郵送をご希望の方は、電話、ファックス、e-mailにてお申し込み下さい。折り返し、郵便振替用紙を同封して送らせていただきますので、900円(送料共)をお払い込み下さい。合掌

                                    梶田真章

ラジオ番組のご案内

 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞・中森陽子・野津亜希子(大学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。

 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp  〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。

 また、番組の年間サポーター(年会費 12000円)も募っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。合掌

                                    梶田真章

御寄付のお願い

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「除夜の鐘」

12月31日(月)

午後11時半〜

於 鐘楼

出演

参詣者に一つずつ鐘を撞いていただき、年を越します。

参加志納

長時間、並んでお待ちいただきますので、防寒にご留意下さい。


「新春法話『広辞苑で読む佛教』」

1月1日(火・祝)

午後2時〜3時半

於 南書院

講師:梶田真章

参加志納


「法話『法然・親鸞の人間観〜善人・悪人〜』」

1月6日(日)

午後2時〜3時半

於 南書院

講師:梶田真章

参加志納


「2008年 法然院サンガ 新年会」

1月13日(日)

参加料 2500円

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、
第4部にご参加いただける方は1月10日までに必ずご予約下さい。

 第1部 午後3時〜3時半

      「新春のお念佛」
       本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

 第2部 午後3時半〜3時50分

      法話「この世はあるのかないのか」
      梶田真章

 第3部 午後4時〜5時

      尺八と琵琶の共演
      尺八:岩本みち子、琵琶:藤井真美

 午後5時〜6時

      大道芸〔紙芝居 他〕
      出演  大塚珠代

 第4部 午後6時〜

     「新年宴会」

      各自、交換用のプレゼントを一品(予算ご自由)
      ご用意下さい。
      差し入れも歓迎いたします。


兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

1月16日(水)

午後1時

法然院では震災後、1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、
一周忌以降は毎年1月16日か17日に
追悼の集いを開いて参りました。
本年も下記の通り行います。ご参詣をお待ち申し上げます。
ご都合の良い時刻からご参加下さい。

 第1部 午後1時

 「兵庫県南部地震13回忌 物故衆生追悼法要」

    於 本堂

    もう13年、まだ13年。
    心から追悼の気持ちを表したく存じます。

 第2部 午後1時45分

 「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

    於 鐘楼

    ご参詣の皆様方に、
    被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。

 第3部 午後2時10分〜50分

 「追悼演奏」 揚琴(ようきん・ヤンチン):友枝 良平

    於 本坊

    友枝さんには震災後、毎年、
    追悼演奏をお願いしてきました。

    友枝さんが奏でる揚琴の響きに、
    震災でこの世から失われたいのちと
    ご自身のいのちとの共鳴を
    感じていただければと存じます。


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座『私たちと佛教』」

1月16日(水)、2月20日(水)、3月19日(水)

午後3時半〜5時

講師:梶田真章

於:朝日カルチャーセンター京都
(京都市中京区河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

講座内容

 1月16日   お釈迦さまの佛教

 2月20日   自力修行の道

 3月19日   他力信心の道

受講料  8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel. 075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


 「羽矢辰夫著『スッタニパータ〜さわやかに、生きる、死ぬ〜』を読む」
第5回
(最終回)

1月17日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料 志納
(初めての方はテキスト代として別に 1000円が必要です。)

お釈迦さまの生の言葉が集められた「スッタニパータ(経の集成)」を読み、佛教の原点をご一緒に学んでおります。  合掌


 「インド音楽 in 法然院」
田中&吉見の痛快・北インド古典音楽

1月19日(土)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

タブラ(インドの太鼓):吉見 征樹

シタール(インドのギター):田中 峰彦

参加料  ご予約 2000円  当日 2500円

ご予約・お問い合わせは、Ten-Bridge[Tel.06-6436-5050]、または法然院サンガまで

田中峰彦さんのホームページ http://www.minehiko.com


「朝日カルチャーセンター大阪 公開講座 『佛教に親しむ』」

1月22日(火)、2月26日(火)、3月25日(火)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 於 朝日カルチャーセンター大阪
(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)
〔3月25日は法然院にて〕

講座内容

      1月22日 お釈迦さまの佛教

      2月26日 自力修行の道

      3月25日 他力信心の道

受講料  8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel. 06-6222-5222)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「第130回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

1月26日(土)

午後3時〜5時半

参加志納

準備の都合上、第3部にご参加の方はご予約下さい。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

 第1部   午後3時〜3時半

       おつとめ

       本堂でご一緒に礼拝をいたします。

 第2部   午後3時半〜4時15分

       おはなし

       「法然上人の佛教」  梶田 真章

 第3部   午後4時半〜5時半

       おんがく

       出演 rimacona

       定員 70名

       柳本 奈都子(唄)  原 摩利彦(作曲、ピアノ)


「第8回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
『唯識(ゆいしき)と信心〜他力の信心の特徴〜』

2月3日(日)

午後3時半〜6時

 午後3時半〜3時50分

 念佛一会(いちえ)

 本堂にて念佛を唱えます。

 午後4時 〜6時

 講話会

 書院にて阿満利麿先生の講話を拝聴し、
 後半は対話によって深めます。

 今回は、佛道の体系の中で他力の信心が
 どのような位置にあるのか、を概説していただきます。

 唯識は自力聖道門の中でも特に大切な考え方です。
 自力が分からないと他力はなかなか納得できない面がありますから、
 私も心待ちのテーマです。ご参加をお待ち申し上げております。

                  合掌    梶田真章

参加料 1000円(当日、受付にてお納め下さい)

お申し込み 電話、E-mail にて事前に下記までお申し込み下さい。
(ファックスは不可です)

定員70名です。
定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承下さい。

Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com

阿満 利麿(あま としまろ)

1939年、京都市生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターを経て、1987年 4月より2006年3月まで明治学院大学国際学部教授。日本思想史専攻。特に日本人にとっての宗教の意味を探究さ れている。

著書「中世の真実〜親鸞・普遍への道〜」、「宗教の深層〜聖なるものへの衝動〜」、「法然の衝撃」、「宗教 の力」、「日本人はなぜ無宗教なのか」、「人はなぜ宗教を必要とするのか」、「社会をつくる仏教〜エンゲイジド・ブッ ディズム〜」、「無宗教からの『歎異抄』読解」、「宗教は国家を超えられるか」、「選択本願念仏集〜法然の教え〜」他。


特に記載のない限り会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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